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 ドル落日、また一沈・・・・   文科系

2023年06月02日 00時58分56秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 31日、以下のニュースがANNから流れた。

『ドルに対抗” 南米サミット 地域共通通貨を議論 5/31(水) 14:33配信 ABEMA TIMES 

 ブラジルで南米各国の首脳が集まるサミットが始まり、アメリカドル支配に対抗するため、地域共通通貨の創設が議論されます。
 議長国ブラジルのルラ大統領は30日、「貿易に利用する南米の共通通貨を創設に向けて議論を進めたい」と提案しました。
 共通通貨を導入したい背景には慢性的なドル不足があり、ブラジル政府はアルゼンチンとは既に議論を深めているほか、今年から中国とはドルへ両替することなく、レアルと人民元での直接取引を始めています。
 ルラ大統領はG7広島サミットで、ドル支配の現状に疑問を投げかけ、アメリカのウクライナ支援を批判するなど、中国シフトを鮮明化しています。
 南米では左派寄りの政権が相次いで誕生していて、アメリカ一強の構図が変わりつつあり、グローバルサウスの動向に注目が集まります。(ANNニュース)』


 米世界支配の最大根拠「ドル世界通貨体制」がアメリカのお膝元において崩れていく光景と言えよう。これから先、BRICS圏がドル取引と米国債を減らすなどの度合いにも応じて、ドルはゆっくりと本当の「実勢価格」に落ちていくのだろうか。国家累積赤字が日本よりも遙かに酷く、物貿易赤字も大きいこの国なのだから。と言うよりもむしろ、世界通貨ドルに暗雲が見え始めたからこそ、イラク戦争も起こったのだし、「新自由主義経済国・アメリカが保護貿易主義を暴力的に強行し始めた」のではなかったか。サウジがイランと結んだことによって、ドル貿易体制を支えてきた世界の石油取引もさらにアメリカの言うままにはならなくなるだろうし。ちなみに石油埋蔵量の多い国として、サウジは2位、イランが4位、そして南米サミットのベネズエラが1位である(この順位は、2012年のグローバル・ノートから)。

 こういう流れの中で今アメリカが励んでいることこそ、G8から追い出した国家、エネルギー資源国ロシアを潰すか、革命を起こさせることのようである。ウクライナへの兵器提供はアメリカの代理戦争という色彩をますます強めている。


 以下は、今朝の新聞による追加です。
 昨日1日、RBRICSの外相会議がケープタウンで始まった。この5国は世界人口の4割を占め、なお多くの国が加盟を求めている。アルゼンチン、イラン、サウジなど13カ国が公式に加盟申請をし、さらに6カ国から非公式要求があるという。イラク戦争有志参戦などアメリカが主導してきたG7はもはや力だけの組織として影響力をなくしていくはずだ。それとともに、世界がG20や国連をもっと尊重していくようになるだろう。
コメント (1)
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