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G20、G7、BRICSの力学に異変  文科系

2023年09月13日 18時10分49秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

 ブラジル、ロシア、インド、中国、南アの5国同盟、BRICSに新たに6国が加わって、11カ国同盟になった。ブラジルのお隣のアルゼンチン。アフリカ連合から新たにエジプトとエチオピア。アメリカに愛想を尽かしたのか、中東からは呉越同舟でサウジ、UAEに、イランが加わった。これでもって、NATO主要国に日本がいるだけのG7は、さらに影響力を失った。
 この動きに合わせるように、この度のインドG20でもいくつかの異変が起こった。なによりもまず、ウクライナ問題が共同声明にも載らなかったから、ウ外務省から批判されたこと。
「ウクライナ侵攻に関してこのG20は誇りを失った」
 ちなみに、米の強い意向を押しのけてのウクライナ問題外しは、開催国インドの力が働いたからであって、中ロ首脳がいなくてこうなった意味は極めて大きいと観ることができる。これに関して、外務省元国際情報局長・孫崎享もこんな二つの報告を発出した。
『 G20の動向、一つのリトマス紙はウクライナ問題。共同声明で露を明示的に非難せず。G7では「露によるウクライナに対する侵略戦争を可能な限り最も強い言葉で非難する」。最終とりまとめに日本はカヤの外。G7主導でない。インドネシア、印、ブラジル、南アが主導的役割 』

『 ウクライナ戦争で、戦場はウクライナ、戦い死者を出すのはウクライナとロシア。だが米国のウクライナ軍事支援がなければ戦争は終わる。この中米国内で変化。共和党支持者は今年の2月に比し反対が増え、更なる武器支援に反対が多数になる 』

 このようなことが中ソ首脳のいない会議で起こって、来年、再来年のG20はブラジル、次いで南アであってみれば、G20におけるアメリカ、G7の発言力がどんどん落ちているということになる。その上で、このG20にアフリカ連合が入ったのだから、世界情勢は、G7情報ばかりを報道する日本マスコミとはかなり違ったものになっているのだ。
 インドと同じように、G20大国トルコも、ウクライナ戦争ではいつも、国連を立てて中立の仲介をして来た。このトルコ・国連が仲介してもうまく行かぬこと度々の「黒海穀物輸出」だが、日本ではただ「ロシアが中断した」とだけ報道されている。だけど、その理由は何処にも書かれていない。少なくともその一つが、アメリカの差し金で穀物代金がロシアに渡らないこと。ロシアはこれを「欺された」と怒っている。

 ウクライナ戦争にその未来を懸けているようなアメリカは、この後どうなっていくのだろうか。新自由主義国米の新たな禁断の保護貿易主義は、世界から総スカンを食っているうえに、金融バブルは日本以上に膨らんでいる。そして、アメリカ自身による世界分断が進めば進む程、ドル以外の通貨の取引が増えているのだ。

 

 なお、安倍から河井克行への公的資金1・5億の支払先、政治家たちが判明したと中国新聞がすっぱ抜いたようだ。支払い先その他は、このブログ友から教えられた。「グーブログ 楕円と円」。

 

コメント (2)
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