標記のことを書いてみよう。
ウクライナでは先に、各地方の徴兵責任者全員が解任されて、その理由が汚職であると伝えられた。各省の徴兵責任者が大金もらって、若者の生死を選別していたのである。そして、その余韻も冷めぬうちになのだがこの度、6人いる国防次官が解任。今回に限っては理由は公表されていないが、不正に絡むものなのだろう。さて、これでこの戦争に勝てるだろうか。と言うよりも、下が真面目に戦争に参加できるのか? 最上層から降りてくる戦略戦術自身もいい加減になるはずと誰でもが思うだろうしして、勝敗の答えは明らかだろう。そんなわけで、この戦争は勝てるわけがない。軍事大国ロシアが、長い時間使って三段構えで構築し、かつ制空権を持った東南部境界防衛戦への突入に対して、軍最上層部を不審に思っている兵士のどれだけが命を懸けられるかという話なのである。
こんな上層部を持った国の勝てない戦争にどんどん兵器をつぎ込むアメリカは、どんなつもりでこんな事をしているのか。ロシアをなくして、その資源などをEUの下に起いた上で、中国を孤立させてその崩壊を図っていくという地政学からなのだろうが、こんな戦争はここに何度も書いてきたように初めから本当に胡散臭いものだった。それをよく知る上の人々こそ、馬鹿馬鹿しいとだけ思ってきたのではないか。相次ぐ上層部の腐敗というのは、そういうことしか考えられない。
こんな時に例によってまたまた、こういう「ウクライナの希望、期待の『反転攻勢』情報」が流れ出した。5月末に流れていまだに成功していない「反転攻勢」情報と同じように。
『ウクライナ国防省のブダノフ情報総局長はイギリスの「エコノミスト」誌のインタビューでロシアとクリミア半島をつなぐ陸上の補給路を遮断する作戦が冬の前に実現するかもしれないと語りました』
「かも知れないと語りました」? こんな語りがニュースになるなら、そう、どんな戦争にも「希望」があるだろう。僕が思うに、こんな「希望だけ情報」が多すぎる。