昨日は中3生対象に社会の授業をしました。単元は地理。範囲は九州、中国・四国。
社会については、心無い人がたまに「教科書を読めばいいんでしょ」なんて言いますが、断じてそんな簡単な話ではありません。
因みに、昨日の授業で解説した内容を書き上げてみます。なお、使用したのは教科書と地図帳、それに一部スマホの画像(タンカーの形状説明の際、その画像を使用)を利用しました。
私の進め方は、これまで定期テストや入試で繰り替えし出題されてきた項目を一つずつ丁寧にピックアップしていく中で知識を植え付けていくことです。
昨日は、以下のように進めました。
①九州各県の位置と名称(漢字で書けるまで)
②沖縄の県庁所在地名(那覇)と簡単な歴史
③山地の位置と名称(山地と山脈の違いも解説)
④リアス海岸の方位(北西部)確認とそもそもリアス海岸とは何か、の説明
⑤八幡製鉄所の設立のいきさつ
⑥北九州工業地帯(域)の生産物、生産高(推移を含めて)
⑦阿蘇山とカルデラについて、その形状を含めた解説
⑧宮崎県の土壌(シラス台地)
⑨北部での二毛作について
⑩促成栽培について(これが何であるか、作物名は何か)
⑪畜産(豚、鶏、牛)の生産高順位など
⑫種子島と屋久島について(前者は歴史分野~鉄砲伝来~もカバーする。後者は世界自然遺産もカバー)
⑬沖縄の地勢、産業
⑭日本海流と対馬海流の説明、太平洋側と日本海側、及び南西諸島方面の各雨温図の読み方と、併せて九州本島と南西諸島の気候帯の違い
九州だけでこれだけあります。これでも一部割愛しています。昨日はこの後中国四国地方についての解説を全28項目行い、つまり両方で合計42項目を80分で解説し、最後の方では一問一答式で理解度を図るテストもしましたが、頑張れば出来ないことはないでしょうが、過去の出題傾向とその様式などを織り込んで理解していくという作業を単純に「教科書を読んだだけで」自分一人でやるにはかなり難しいものがあると思います。