塾生の中に 高校生の 剣道の部で神奈川県のナンバーワンの子がいます 。小学校の高学年で入会して今、高1。 非常によく頑張る子で、 今風の ポップで軽いところはなく、 誠実で実直な 印象を自然な形でかもしだす良い子です。勿論勉強の方も一生懸命です。
ある宗教では、その教義に反するという理由で格闘技を一切認めない、その日の授業には子供を参加もさせないというものがありますが、 剣道は 見ていて とても凛々しいし、 日本古来の誇りある武道です。彼の 試合の動画も見たことがありますが、それはそれは立派な剣士ぶりで、とても気持ちの良いものでした。
私は小学生の時に少し空手を習っていて、その時の先生がこんなことを言いました。
「男は一生のうち1回か2回は 力を発揮しなければいけないときがあるものだ。その時に 堂々とそれを実践できる、 そういう人間になるための今は修行の時なんだよ。武道とはそういう面と力があるんだ」 。
人生においてそれを発揮しなければならないときというのは 色々なケースがありますが、例えば 異性と街を歩いていて 意味不明で乱暴で 何のためらいもなく強盗を働くようなロシア人みたいな 悪人と 出会った時に、 堂々とこれを力で跳ね返してその異性を守れるだけのワザと胆力を持つ、 そういうことも あるのかと思います(もっとも今時はその異性の方がずっと強いかもしれませんが)。
何年か前の 塾生の子で、やはり剣道をやってる子がいました。 何かのおりにその子と同じような話をしましたが、その時彼は何とこう言いました。
「 僕だったら竹刀なんか放り出して逃げますよ。だって 怖いじゃないですか」
これも一剣士、ではあります(  ̄- ̄)