サラリーマンなった時は今よりもずっと若く体力がありましたので、 例えば金曜の仕事が終わるとそのまま 八ヶ岳や南アルプスまで出かけ、 早朝から登り、土曜日は山頂で一泊。 日曜日に帰ってきてそのまま仕事に行くというような暮らしを年がら年中していました。
その後、今の仕事をするようになってからは はじめに立てていた生活プランとは全く異なり、そうする時間もなくなってしまいましたので、 行くとしてもせいぜい丹沢歩きぐらいなもので、 日曜日の早朝車で行って、烏尾山とか 塔ノ岳辺りに日帰り登山 というパターンが多くなりました 。
今はそれすらもできません(泣) 。
私の山登りは、山を歩く爽快感、適度な 疲労感 からくる充実感もさることながら、山の上で山の風にあたりながら仕事のプランを考えることが重要でした。今度はあれをしようこれをしようと考える、あるいは前週の仕事の反省をする。 それらを自然体でするというのがルーティンワークでした。 そういう暮らし方をしたかった。今、それらをするのは自宅、あるいは喫茶店です。なんだかなーと思います。
もちろん仕事のことなんて一切忘れ、純粋に山の世界に 浸るということもありました。 八ヶ岳の最高峰赤岳の 岩の上に立って 満天の星を見た時は感動ものでした。 北岳の頂上を極め、ゴツゴツした岩だらけの コースを何時間もかけて 広河原まで降りてきた時の あの苦しさは、その苦しさそのものが 宝石のような 思い出となって今も残っています。