たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

星組『GOD OF STARS』『エクレールブリアン』_ひとかけらの夢

2019年07月14日 23時49分47秒 | 宝塚
 5時20分に起床して無事宝塚大劇場に行ってきました。目覚ましたがなった時不眠と疲労で動けませんでしたが動かすよね。連休で朝早くから人ごった返し、旅行会社のキャンセル待ちで手に入れたチケットなのでお仲間は10数名いらっしゃいました。座席たぶん同じエリアだったし、帰りの新幹線でも顔合わせちゃうのかなって思っていたら、わたし、実は帰りの新幹線に間に合わず、普通車で帰宅しました。日帰り可能な距離の郷里だからできること、それだけなんですけどね。時間がたりませんでした。終演後歌劇の殿堂で写真も映像もみたくって、ぎりぎりまで映像をみてしまい10分ほど見切れ状態で席を立ったのですが、バスツアーが続ているので宝塚駅に戻るのに行き過ぎてしまい駅がわからなくなった結果乗ろうとしていた特急に間に合いませんでした。宝塚と新大阪って何気にあるんですよね、ありました。旅行会社のセット料金なので新幹線の特急券と乗車券は一緒に使わないとだめということで帰着駅で普通乗車券料金3千円ほど払いました。旅行会社に払い戻してもらえるか問い合わせして嫌な思いをするのも嫌なのでやめておこうかな。時間なかったし歯抜けばばあ状態なので観劇前になんとかうどんを流し込み、公演デザートとノンアルコールドリンクを飲みたい希望は叶えることができたので本望といえば本望。こんなん旅行会社の手配でなければチケットは入手できなかったので本望。次回4週間後は長い、来週のバスツアー、キャンセルしてしまったけど行きたい、バスツアーはほかにもまだある、でも締め日が、締め日が・・・。

 歌劇の殿堂『Memories of 紅ゆずる』、写真も映像も愛にあふれていて見逃せない。エルベにはまったにわかファンですが、最後の新人公演で主演をはたした舞台の挨拶で感極まりながら感謝のことばを繰り返す姿に、タータンの退団公演のプログラムではいちばん下の、いちばん端っこにいた紅さんがこうしてトップスターになり、退団公演でメモリアル展を開催されるまでになったのは奇跡だろうし、どれほどの壮絶な道のりだったころだろうと思うと胸があつくなりました。タータン、3月のコンサートで「宝塚を退団して何年だろう、十数年・・・」って話されていましたがその十数年の歳月笑顔を絶やすことなく茨がいっぱいだったであろう道を必死に歩いてきた一人の女性がいる。

 写真展にある「ひとかけらの夢を追いかけ、ひとかけらの努力を信じて突き進んで参りました・・・」はトップお披露目公演の初日挨拶の言葉なんですね。この公演ですでに5作で退団しようと決めていたという紅さん。ホンがリー・ロンロンに「星なんかいらない、星なんかほしくない」とせっかく射止めたメダルを渡した後肩を叩いてアイコンタクトをとる場面、こよなく愛する花の園を離れてバトンを渡すことを決めたトップスターの覚悟を感じました、「あとは頼んだぞ」と託す思いを感じました。思わず涙なりました。バトンを受け取ったリーの目にも涙があふれいました。こんなに奇抜で退団公演らしくなく、同時に次の世代へとバトンが受け継がれていくことが明示された退団公演に初めて出会いました。もしかしら、ほんとうは『鎌足』や『霧深きエルベのほとり』のような真骨頂の人間ドラマを最後に演じたかったのかもしれない、でも楽しく笑ってお別れしたい、芝居のあとの幕間には楽しかったと過ごしてほしいという想いから生まれた宝塚新喜劇のような芝居は紅さんらしい。「よくがんばったよねえ」っていう声が殿堂内で聞こえてきて、ずっと応援してきた人にとっては言葉にならない感慨深いものがありますよね。日頃の疲れと睡眠不足がこういうところに出るの哀しいですが今日はペース配分を間違えました。25分間の映像、バスツアーの時には最初にきっちりみるぞ。それまでは死ねないんだからね・・・。

 ホン・シンシン、実は料理のことを知らない傲慢でいやな奴、プロローグで寝そべってせり上がってくるの最高すぎる、シンガポールのシーン、坐りながら?小走りで移動するのはどうやったら足腰痛めずにできるのか? 何気にお衣装替え多くてどれも宝塚らしくなく奇抜でしたが全部さすがの着こなしと手足の長さ、お玉とフライパンをもったホンとアイリーンの立ち回り、アイリーンが手にするのはまさかの健康スリッパ。アイリーン、強かった、カンフーのシーン、かっこよかった。愛里さん、ショーでも歌がすごく上手くなっていたし、可愛く強くトップ娘役の貫禄にあふれていて素敵でした。ハッピーじゃなければエンドじゃないは、わたし見逃しましたが『オームシャンティーオーム』の精神なのかな。配属されたばかりの最下級生にいたるまで星組生全員がわちゃわちゃわちゃと舞台に登場してお祭り騒ぎの賑やかすぎる舞台に目が足りませんでした。こばやしでらで反復横跳びを68年?やっている僧を演じていたのどなただろう、気になる。最後は全員が舞台に登場しての大団円。ホンとアイリーンの間には子供が11人?子どもたちを演じていたのは初舞台生で、さらにホンの背中には赤ちゃんが・・・。中華料理の学校で首席だったけどへっぽこキャラのリー・ロンロンと実はメガネ男子が好きなのよとリーをキュンキュンさせるクリスティーナはペアルックで次期トップコンビもしっかりアピール。

 ショーは長めのボレロと三味線伴奏の燕尾服で紅さんが一人登場して娘役群舞に囲まれ一人になってさらにそこから大階段男役群舞が特に圧巻。客席降りがないのさみしかったけど二階席でよかった。男役も魅せるドレスさばき?とフォーメーションがすごく綺麗でした。紅さんが娘役に囲まれるシーン、娘役さんたちのドレスさばきも動きも美しいことこの上なく、決してダンスは上手いとはいえない紅さんのダンスも素敵でした。ボレロの振付はプログラムをみると若央りささん。キラキラのないシンプルな燕尾服の群舞は朝夏まなとさんの退団公演と同じく、振付も同じく羽山紀代美さん。極楽鳥に扮する綺咲愛里さんと舞空瞳さんのダルマ、すごくやりにくそうにしていた男役はどなただろうと思ったら極美慎さんと天華えまさん。

 まだまだ書き足りませんがここまでにしておきます。明日は現実に戻らないといけません。でもまだ今夜は現実逃避。



分身キャラの紅子さん、「さん」づけになっていました。
一緒に卒業していくんですね。













ラインダンスが105期生に変わっていました。





大劇場を入ってすぐ。



カフェテリアでうどんをいただきました。
海苔もタカラヅカ。



公演デザート、カフェテリアからお持ち帰り。幕間にいただきました。





幕間に「ファンタジア」というノンアルコールドリンクもいただきました。程よく甘く沁みました。カップはお持ち帰り。