たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

星組『GOTS OF STARS』『エクレールブリアン』_ひとかけらの努力

2019年07月15日 17時17分11秒 | 宝塚
 昨夜はやや久しぶりに眠剤なしでようやくなんとか7時間眠ることができた月曜日、年齢と通勤、仕事の緊張で眠剤ないと眠れなくなってしまいました。睡眠もエネルギーがいるので年齢と共にきびしくなっていくんですね。生きていくことに希望がもてるわけではないし、いつ車に轢かれて死んでしまってもおかしくないので心残りのないよう、昨日は一人では恥ずかしいですが、大好きな『エストレージャス』のシャンシャン持って、紅ゆずるさんのフィナーレの衣装の前で写真撮ってきました。あの世へ旅立つときのお土産、お土産。

 はじめて新幹線で宝塚大劇場に遠征し、トチッてしまいましたが勉強になりました。日頃蓄積している披露と余裕のなさから地図を持参しなかったのがいけなかったですが、帰ってきて確認すると昨年のお正月羽田空港から飛行機で遠征したとき利用したのは阪急の宝塚南口でした。昨日降りたのはJR宝塚駅。阪急の宝塚駅を通過して花のみちをとおり大劇場へと向かったのでしたが、帰るときにはすっかり忘れており、宝塚南口の表示をみてそちらの方向にわたしは行ってしまったのでした。手塚治虫記念館が視界に入り、方向間違えたことに気づいた時には特急の出発までいくらもありませんでした。方向感覚に弱いわたしだけかもしれませんが、慣れてないとわからないですね。新大阪駅からまずは乗車したのが、新三田行という電車。しんさんたと読むのですね。東京には都営地下鉄の三田線があり三田(みた)駅があるので不思議な感じでした。尼崎が分岐点で尼崎までが痛ましい事故のあった福知山線、尼崎で神戸方面と宝塚方面に分かれ、宝塚方面に乗り換えると福知山線から宝塚線になりました。福知山線はカーブが急で揺れも大きく確かにこれは危ないと思いました。車内の空調を保つために待ち合わせ駅で乗り降りするときは自分で開閉のボタンをおしてドアを開けるのがJR西日本のルール、エスカレーターは歩いてもいいようですが東京とは逆に左を開ける。狭い日本でも地域によっていろいろです。

 次の日曜日には『オーシャンズ11』の東京宝塚劇場千穐楽ライブビューイングだし、東京公演も一回は確保できているのでチケットが手に入らない人もいるなか昨日観劇できただけ十分すぎるほどぜいたくなこと、明日の朝はまた起き上がってきびしい収入の口に行かねばならないのでもう少し思いつくままに7月14日(日)11時公演の備忘録。


ユニット梅棒さんが素敵なブログを書いてくれています。
https://ameblo.jp/umebou-official/entry-12494040348.html

 『GOTS OF STARS』、エピローグ、銀橋でトップコンビがハート型つくってました。ヒャダインさんの音楽はノリノリで耳に馴染みやすいなあと思いました。もう一回きいたら覚えてしまいそう。梅棒さんの振付は星組生総出演といった感の賑やかなパラダイス・ホーカーズの場面と終盤の食聖を決めるコンテストの場面。お玉とフライパン持ってポスター画像の料理人の衣装を着たホンと、やはりポスター画像の衣装を着てデカ包丁を振りかざすリーの銀橋での一騎打ちはまさかのノリノリで笑えて深刻さが微塵もなく、いい意味で「エッ!これかよ!」みたいな感じでした。紅さんはもちろん、琴さんもいい笑いの間を習得していました。一年前よりかなりの進化していると思いました。プログラムの小柳菜穂子先生のことば、「本当に辛い人を救うのはいつだって笑いだと私は信じています。」もう少しこなれてくるとさらに客席も参加した笑いが進化していく予感。生の舞台は客席も一緒に創り上げていくものですからね。

 料理学校だと思ってこばやしでらを訪ねたホンがアイリーンは怒ると怖いと言って膝を丸めて座り込む場面、紅さんは台詞を忘れてしまい、「忘れた」と自己申告。天寿光希さんのミッキーが「シンガポール?!」と嬉しそうに突っ込んでいました。なんかこういうの許されるの紅さんだけなんですよねとあらためて思いました。ホンとミッキーが食材を求めて旅に出てお腹がすくとものすごく料理下手なアイリーンがつくったクッキーをほおばり、おいしいという表情を銀橋で繰り広げる場面、何気に可愛くてツボでした。

 アイリーンがポスター画像のミニスカート衣装で登場したのは食聖コンテストが始まっても姿をみせないホンにかわって時間を稼ごうとする場面。ホンに意見するため登場したプロローグの場面では鮮やかなピンクのジャージ?パンツにお腹の出た衣装でちょっとガラの悪いギャル?(死語ですかね)みたいだったり、とにかく愛里さんが元気で力強かった。ショーでも高音を響かせる場面があって歌が進化しトップ娘役としての貫禄がでてきているけれど、貫禄がですぎず、芝居で母性をみせてもお母さんになることもなくどこまでも娘役であるところがすごいなと思います。もう少しやれるのではと思うと勿体ない感じもしますが、カールとマルギットは「そしてふたりは夫婦にな」ったわけで相性のよいコンビはどこまで一緒で観客も納得。

 何気に七海ひろきさんが去った空間の穴は大きいなと感じましたが、瀬央ゆりあさんが三番手として、歌もさらに進化しめきめきと成長中でがんばっていました。エルベの時客席降りで間近でみたせおっち、小顔美人さんでした。アイリーンの従兄弟でご当地アイドルグループのリーダー役。若いので勢いがあります。アイリーンの友人タン・ヤンと何気にラブラブなのかな。タン・ヤンの有沙瞳さんもまた新しい芸達者の一面をみせてくれていました。髪型とミニスカートに網タイツ姿がGood。もう一回みないと細かいところはよくわからないですが、みんなでわちゃわちゃ、総出で舞台を創り上げている雰囲気が紅さん率いる星組らしすぎます。ウエクミ先生の『BODDY』が賛否両論あったように、受け入れられない人は受け入れられないかもしれません。

『エクレールブリアン』、酒井澄夫先生のショーはダンス・ダンス・ダンスの雪組のショーのあとでみるとなんともゆったりとした感じでしたが、美しくてオーソドックスな宝塚かららしいショー、かといって古いわけではなく斬新さもあり、淡いパステルカラー調の色目に、他ではお目にかかれない、男役さんもドレスのように裾をもつひらひらがついていたりする美しい衣装との融合が最高でした。紅王子を存分にみることができます。ボレロの薄緑と黄色があわさった衣装とダンスとの融合は圧巻でした。フィナーレの燕尾服は娘役さんの群舞のドレスさばきとその中で一人踊る紅さんのフォーメーションが二階席からみるとほんとに美しかった。そこから大階段男役燕尾服の群舞への流れ。とにかく美しくて圧巻。音楽は千住明さん作曲の「風林火山」で上妻宏光さんの三味線録音演奏。これは映えるし、気持ちもっていかれます。気持ちをそろえて集中しないと成立しない緊張感のあるシーン、何度でもみたくなってしまいます。最後の大階段、紅さんは薄紫色の衣装でした。愛里さんはピンク色だったかな。どんな衣装もさらっと着こなせるお二人の美しさよ。

 愛里さんが男役さんたちと踊っているところへ袖からドヤ顔で紅さんが登場するところが今の星組。デュエットダンスも素敵でした。大きな動きもリフトもなくしっとりと美しい。
エトワールは舞空瞳ちゃん。すっかり星娘。琴さんとのダンスの息があっていてダンスの名手同士がみせるデュエットダンスはこれから人気がでるでしょうね。舞空ちゃん、大切に迎え入れられているようで安心しました。母心。愛里さんがピンク色の星型の髪飾りをつけていたのポイント。

 メモリアル展の映像、『うたかたの恋』でルドルフがマリーに銃を向けて打つところで暗転となったところから、蓮の舟の上で起き上がる康次郎になるところがツボ、役の振り幅がすごすぎます。疲れ果てた体を引きずって『Another World』を東京宝塚劇場で観劇したのは昨年の6月30日(土)のことでしたがもっと遠いことのように感じました。

 時には嫌味で口はばったい、努力ということば。努力に努力に努力を重ねて今がある。努力したからといって必ずしも報われるわけではないこともあったに違いありませんが、あきらめないことの美しさをみせてくれた尊さよ。


7月14日の花のみち、バラがきれいでした。
いつかまたホテルに泊まって観劇することがあったら今度は手塚治虫記念館にもゆっくり行きたい。生きている間に必ず・・・。








初舞台はタータン主演の『プラハの春』、仕事と勉強の両立で宝塚から離れていたためみていません。
未来のトップスターだとわかって撮影された写真ではないはずで、紅さんの切れ長の目がとびっきり開いた、誰よりも笑顔全開のショットが残っているの奇跡かも・・・。



初舞台生の口上で隣にいるのは朝夏まなとさんですね。



たしかにマネキンの袖があまっていますね。






始球式のコーナーでは、写真ではわかりませんがサインボールが回っていました。









他にも写真はあってチェンネルにまとめ中です。よろしかったらご覧ください。

そろそろ現実に戻らないといけない時間になってきました。
このへんで・・・。