2020年8月2日:雪組『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』(5)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/1809089d1c42919300ff099751b826cc
物語は、1958年のマンハッタン、壮年期のファット・モー@奏乃はるとさんが、自身の経営する店で若かりし頃を回想するところから始まりました。回想シーンとして1932年の少年・少女時代からの物語が続いていき、終盤、1958年のマンハッタンでヌードルス@望海風斗さんが、駅のコインロッカーから取り出したトランクを開けて驚き、ファット・モーの店を訪れる場面で物語の中の現在に戻るところが、観劇時はついていくことができていませんでした。プログラムを読んで、ギャングとなったマックス@彩風咲奈さんが、自分たちの儲けを一つのスーツケースにつめて駅のコインロッカーに常置しておくいうルールを決めたところからの流れだと理解。20年余りの時を経ても、スーツケースはコインロッカーに預けられたままということでした。ヌードルスが開封したのは、ベイリー長官となったマックスからヌードルスに宛てた誕生日パーティーの招待状でした。
ファット・モーはヌードルスの幼馴染でデボラ@真彩希帆ちゃんの兄、時を経ても変わることなく、店のカウンターに立ち続ける静かな佇まいが舞台に安定感をもたらしていました。『ファントム』のオペラ座の楽屋番で出番も台詞も少ないのに存在感があったのと同様、さすがの存在感だと思いました。そこに一人立っているだけで舞台が締まる。
オンデマンド配信で視聴した「ぽっぷあっぷタイム」での奏乃はるとさんの話、子供から大人まで演じるのはけっこうエネルギーがいる、誰とも絡まない、年をとってからのヌードルスと絡むだけ、妹のデボラともポスターだけで舞台では絡まない、ストーリーテラー的な存在、ギャングたちを羨ましく思っていると。
ヌードルスの幼馴染でギャング仲間のコックアイ@真那春人さんとパッツィー@懸千(あがたせん)さんが濃かった。マックスと共に連邦準備銀行を襲撃して失敗した二人は爆破によってどうなったんでしょうね。そこで人生は途絶えたのかな。「ぽっぷあっぷタイム」でコックアイは、ちょっと物事を斜めから見ている、ひとくせもふたくせもありみんながやっていることにいちゃもんをつけるけど自分からは何もしないというキャラクター、ハーモニカは実際に吹いているとの話。パッツィーは少年時代はぼけっとしている、大人になってからは自信過剰、刑務所を出てきたヌードルスがかっこよく見えるという話。
ヌードルスたちギャングに襲われる宝石店の店主@久城あすさん、ハリウッドのプロデューサー、サム@煌羽レオ(きらはれお)さんに、短い出番ながらさすが芝居の雪組と唸らせるものを感じました。ハバナの踊り子エヴァの彩みちる(いろどりみちる)ちゃんは華やかで可愛らしく、芸名通り舞台を彩っていました。「ぽっぷあっぷタイム」の、小顔に目鼻立ちのはっきりとした横顔は、彫刻のように綺麗でキラキラとまぶしかった、これぞ宝塚の娘役!
大劇場公演で望海風斗さんたち主要キャストが子供時代から老齢にさしかかるまでを演じたのは貴重な舞台でした。多彩な登場人物、複雑な物語、一回の観劇では落とし込むことができず、3月22日の東京宝塚劇場千穐楽ライブビューイングで嚙みしめ直すことができると当然のように思っていました。まさか、ライブビューイングが幻になるとは・・・。
これからは、これが最後かもしれないという想いで一期一会の出会いに感謝しながらさらに大切にしていきたいです。東日本大震災でわたしたちは学んだはずでした、当たり前のように思っていた日常のひとつひとつが当たり前ではなく、かけがえのないものなのだと・・・。
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昨日、雪組『炎のボレロ』の出演予定者一人が陽性と判定されたのでチケットの前売りを見合わせるとのお知らせ。本日宙組『壮麗帝』はチケット前売りして瞬く間に売り切れているから陽性の生徒さんはいなかったということでいいのかな。劇団は生き残りをかけて最大限のことをやっていると思います。
東京公演を中止している星組、194人検査して陽性判定は一人だけ。大きな舞台を開けるためにはこれだけの人が動いていて、みんな生活があるということ。劇団はまたスケジュールの見直しをせざるを得ないかもしれません。
第一次世界大戦の年にスタートした宝塚少女歌劇団、戦争とも阪神淡路大震災ともちがう、これまで経験したことのない荒海をどう乗り切っていくかはこれからのエンターテイメント界の指針ともなっていくと思います。go to キャンペーンとかやって、国会はずっと前から夏休み?で無策の中、劇団は必死にたたかっている。 劇団のお財布と、日比谷エリアではないであろう地域住民の迷惑だというコメントが心配。今はひたすら宙組『FLYING SAPA』が千穐楽を迎えられることを祈っています。初日のまかきき号泣、ふだん漫才コンビの二人がどれほどの想いで舞台に立っているのか。あと3日、無事に完走できますように・・・。
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/1809089d1c42919300ff099751b826cc
物語は、1958年のマンハッタン、壮年期のファット・モー@奏乃はるとさんが、自身の経営する店で若かりし頃を回想するところから始まりました。回想シーンとして1932年の少年・少女時代からの物語が続いていき、終盤、1958年のマンハッタンでヌードルス@望海風斗さんが、駅のコインロッカーから取り出したトランクを開けて驚き、ファット・モーの店を訪れる場面で物語の中の現在に戻るところが、観劇時はついていくことができていませんでした。プログラムを読んで、ギャングとなったマックス@彩風咲奈さんが、自分たちの儲けを一つのスーツケースにつめて駅のコインロッカーに常置しておくいうルールを決めたところからの流れだと理解。20年余りの時を経ても、スーツケースはコインロッカーに預けられたままということでした。ヌードルスが開封したのは、ベイリー長官となったマックスからヌードルスに宛てた誕生日パーティーの招待状でした。
ファット・モーはヌードルスの幼馴染でデボラ@真彩希帆ちゃんの兄、時を経ても変わることなく、店のカウンターに立ち続ける静かな佇まいが舞台に安定感をもたらしていました。『ファントム』のオペラ座の楽屋番で出番も台詞も少ないのに存在感があったのと同様、さすがの存在感だと思いました。そこに一人立っているだけで舞台が締まる。
オンデマンド配信で視聴した「ぽっぷあっぷタイム」での奏乃はるとさんの話、子供から大人まで演じるのはけっこうエネルギーがいる、誰とも絡まない、年をとってからのヌードルスと絡むだけ、妹のデボラともポスターだけで舞台では絡まない、ストーリーテラー的な存在、ギャングたちを羨ましく思っていると。
ヌードルスの幼馴染でギャング仲間のコックアイ@真那春人さんとパッツィー@懸千(あがたせん)さんが濃かった。マックスと共に連邦準備銀行を襲撃して失敗した二人は爆破によってどうなったんでしょうね。そこで人生は途絶えたのかな。「ぽっぷあっぷタイム」でコックアイは、ちょっと物事を斜めから見ている、ひとくせもふたくせもありみんながやっていることにいちゃもんをつけるけど自分からは何もしないというキャラクター、ハーモニカは実際に吹いているとの話。パッツィーは少年時代はぼけっとしている、大人になってからは自信過剰、刑務所を出てきたヌードルスがかっこよく見えるという話。
ヌードルスたちギャングに襲われる宝石店の店主@久城あすさん、ハリウッドのプロデューサー、サム@煌羽レオ(きらはれお)さんに、短い出番ながらさすが芝居の雪組と唸らせるものを感じました。ハバナの踊り子エヴァの彩みちる(いろどりみちる)ちゃんは華やかで可愛らしく、芸名通り舞台を彩っていました。「ぽっぷあっぷタイム」の、小顔に目鼻立ちのはっきりとした横顔は、彫刻のように綺麗でキラキラとまぶしかった、これぞ宝塚の娘役!
大劇場公演で望海風斗さんたち主要キャストが子供時代から老齢にさしかかるまでを演じたのは貴重な舞台でした。多彩な登場人物、複雑な物語、一回の観劇では落とし込むことができず、3月22日の東京宝塚劇場千穐楽ライブビューイングで嚙みしめ直すことができると当然のように思っていました。まさか、ライブビューイングが幻になるとは・・・。
これからは、これが最後かもしれないという想いで一期一会の出会いに感謝しながらさらに大切にしていきたいです。東日本大震災でわたしたちは学んだはずでした、当たり前のように思っていた日常のひとつひとつが当たり前ではなく、かけがえのないものなのだと・・・。
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昨日、雪組『炎のボレロ』の出演予定者一人が陽性と判定されたのでチケットの前売りを見合わせるとのお知らせ。本日宙組『壮麗帝』はチケット前売りして瞬く間に売り切れているから陽性の生徒さんはいなかったということでいいのかな。劇団は生き残りをかけて最大限のことをやっていると思います。
東京公演を中止している星組、194人検査して陽性判定は一人だけ。大きな舞台を開けるためにはこれだけの人が動いていて、みんな生活があるということ。劇団はまたスケジュールの見直しをせざるを得ないかもしれません。
第一次世界大戦の年にスタートした宝塚少女歌劇団、戦争とも阪神淡路大震災ともちがう、これまで経験したことのない荒海をどう乗り切っていくかはこれからのエンターテイメント界の指針ともなっていくと思います。go to キャンペーンとかやって、国会はずっと前から夏休み?で無策の中、劇団は必死にたたかっている。 劇団のお財布と、日比谷エリアではないであろう地域住民の迷惑だというコメントが心配。今はひたすら宙組『FLYING SAPA』が千穐楽を迎えられることを祈っています。初日のまかきき号泣、ふだん漫才コンビの二人がどれほどの想いで舞台に立っているのか。あと3日、無事に完走できますように・・・。