たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

宙組『FLYING SAPA‐フライングサパ‐』‐梅田芸術劇場千穐楽LV

2020年08月11日 19時04分09秒 | 宝塚
 朝から命の危険を感じるほどの陽射しが照りつける中、無事に宙組『FLYING SAPA‐フライングサパ‐』‐梅田芸術劇場千穐楽LVを観劇することができました。お昼を食べる時間は想定通りなかったですが、昨日買っておいたモスの海鮮ライスバーガーを朝いただいたので腹持ちしました。一昨年の10月まで何度も通った映画館。いちばん大きいスクリーンを貸し切り、ソーシャルディスタンスで隣は開けて座るようになっていました。ライブ配信もあったから劇団は採算とれるのかな。これからのライブビューイングのコマーシャルが流れた時無事に上演されていくことを心から祈りました。日比谷エリアは2週間閉めてもう一回検査して陽性判定者がいなければ再開できそうですが、知事が、感染者が出た店は営業停止にするべきとか言い出した西はかなり心配、首長がそんなことを言ってしまったら生き残りをかけて模索しながら続けているところが悪みたいじゃないか、感染=悪みたいじゃないか、地域の不安を助長させるじゃないか。

 こんな時に『FLYING SAPA‐フライングサパ‐』、希望のある終わり方、サパはこの作品をみた人それぞれの心の中の世界にある希望なのかな。鑑賞者の想像力に強く訴えかけてくる作品。一幕が終わった時、エ、もう終わりなの?っていう感じであっという間でした。賛否両論あると思いますが、私は面白いと思いました。こんな時だから宝塚王道のショー作品をみたい気持ちもありますが、こんな時にこの作品、開演前も幕間もシーンとしている梅田芸術劇場の客席、映画館も含めて丸ごとサパの世界観といった雰囲気がすごく合っていて、宝塚の枠を超えて全人類にみてほしい作品だと思いました。難しくて複雑で頭の中ぐにゅぐにゅでしたがなんとかついていくことができました。ジョージルーカスとスピルバーグが創りましたと言われても疑いをもたないようなSFの世界観と宝塚的な衣装、装置の美しさとの絶妙なバランス。4年前に消去された記憶を取り戻したいオバク@真風涼帆さんの前で繰り広げられる戦争の場面、差別、自分とは違うものを排除しようとする人間の醜さ、だから宗教、人種などの違いによる争いのない世界をつくろうとした総統01@汝鳥怜さん、ミレナ@星風まどかちゃんは、戦争によって親を亡くした孤児で兵士に襲われたところを総統01に助けられ、辛い記憶を消されて総統01と共にポレンカ(水星)にいく船に乗ったという理解であってるかな。

 記憶を消される前のサーシャ、今はオバクの恋人で今はノア先生@キキちゃん(芹香斗亜さん)の恋人でレジスタンスのイエレナ@夢白あやちゃんが出番多くて、過去のイエレナと現在のイエレナとの演じ分けも見事で銃をもつ姿がものすごくかっこよかった。今まで批判的なご意見もみかけましたがすっごい美人さんだし、夢白あやここにありと、誰をも認めさせる存在感でした。最後の、「私、子どもが生まれるの」はノア先生の子どもだよね、いやサーシャ、いやノア先生よね。

 ノア先生、キキちゃんのちょっとこもりがちな声とキャラクターがあっていたと思います。優しくていい奴、出番がもう少し多くてもよかったかな。初めてキキちゃんを観たのが花組『金色の砂漠』のジャー、ウエクミ先生の作品。壮絶なみりおちゃんと花乃まりあちゃんとの葛藤が描かれる中で(役名がちょっと今出てこない・・・)、キキちゃんのジャーとビルマーヤ姫@べーちゃん(桜咲彩花さん)との結ばれない愛情が優しかった。ウエクミ先生の中にあるキキちゃんの基本的なところはジャーのイメージなのかな。キキちゃんを主演にもってきたときウエクミ先生はどんな世界を描くのか、これから叶うのならみてみたいものです。テーマソングらしき歌がないほとんどないストレートプレイのような舞台の中で唯一の歌、キキちゃんの澄んだ歌声がすごく作品世界にあっていて心地よかった。キキちゃんの歌声が流れる中、オバクとミレナが水星のかけらで創られたペンダントを通して心を通わせていく場面、優しく沁みる世界でした。引きでも映してくれて宇宙的な舞台装置がすごく美しく、こんな難しい作品をよくこの宝塚の世界観に昇華させたなと思いました。このウエクミ作品を舞台にした宝塚、深い・・・。

 星組から異動したスポークスパーソン101@紫藤りゅうくん、2019年10月13日の星組『食聖』の東京宝塚劇場千穐楽以来で舞台に立ったという事実にびっくり、白い衣装がよく似合い出番も多くて、長身の男役がそろった宙組の中に、今までもずっと宙組生だったかのように溶け込んでいるかっこよさ。長身で小顔で足が長くて舞台映えしていました。これからが楽しみ。

 劇団のHPに掲載されている制作発表のときのレポートを今読むといちいち全部納得。

 キキちゃん「この作品の台本を読んだ時、上田先生の頭の中はどうなっているの、と、感動を超えて不思議に思いました。」

 カーテンコールで、組長の寿つかささんの挨拶を聞きながら涙をこらえていた真風さん、ロングコートを翻すオバク、かっこよすぎました。絶対はないのだと、上演できたことになんども感謝のことば。ライブビューイングとライブ配信にも手を振ってくれました。隣で涙をにじませながら兄さんを見つめるキキちゃん、お休みが長かったからなのかな。男役モードから素の乙女にスィッチが戻っていてフェミニン、今までみたことがない可愛らしさ。

 舞台稽古も大詰めを迎えほぼ出来上がっていたであろうタイミングでの赤坂ACTシアター公演中止の決定はほんとにきつかったことと思います。心がきつかったよね、まかキキの涙が物語っている。主宰を梅田芸術劇場にかえての上演、無事に千穐楽を迎えることができてほんとによかったです。

 プログラム、売り切れで買えなかったので帝国劇場の前に日比谷シャンテのキャトルに行かねば、公演していなくても東京宝塚劇場の前にも行きたいです。その前に明日か、明日も朝からしゃくねつじごくね・・・。

夏のプリンス・エドワード島への旅-アヴォンリー・ヴィレッジ

2020年08月11日 10時24分08秒 | プリンスエドワード島への旅
「アヴォンリー・ヴィレッジ

 19世紀末の建物を移築し、グリーン・ゲイブルズがあるアヴォンリー村を、キャベンディッシュの一角に再現したテーマパーク。当時の服装で迎えてくれるスタッフの中には、アンやマシュウらしき人の姿も見られます。一番の見どころは、カメラを愛用していたモンゴメリ自身の撮影による写真の展示。かつての島の景色や人々のファッションなど、モンゴメリの関心事を窺い知ることができます。また21歳のときに教師として赴任したベルモント・スクールや、かつて通っていたロング・リバー教会など、敷地内にはモンゴメリとゆかりのある建物が、教会は夏場には劇場となり、オスカー・ワイルドをはじめ、アンが愛読した作品を上演しています。カフェでお茶を飲みながらゆっくりと過ごしたり、雑貨屋を模したショップで買い物をしたりと、アンの時代の町歩きを楽しめるのも魅力です。」



2009年7月15日(水)に訪れました。
宿から歩いていく距離ではなかったのですが歩きました。

2014年9月2日;夏のプリンス・エドワード島への旅_四日目
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/f0435725c260eae6a9f92c958ddfe2e5

アンとダイアナのお茶会の場面では、酔っぱらったダイアナが頭からケーキをかぶっていました。



最後はめでたく、アンとギルバートの結婚式。



役者さんたちが役の扮装のまま、ダンスの輪の中にはいって一緒に踊っていました。



 モンゴメリさんが教えていたベルモントの学校、モンゴメリさんが通っていたロング・リバーの教会を移築。プリンス・エドワード島の建物は全部木造だから解体して車に乗せられるんですね、プリンス・エドワード島ではなんでも車に乗せて運んでしまうとは2010年秋のプリンス・エドワード島への旅でのガイドさんのお話でした。


入場料を払ったらこんなのを腕につけてくれました。



英語のパンフレット

この写真のギルバートはちょっとぽっちゃり気味かな。






プログラム

カナダの公用語は英語とフランス語なので英語の裏にフランス語も。





宿から海岸へも歩く距離ではなかったのですが夕暮れをみたくてなんどか歩きました。



長い坂をのぼっておりると海岸。

ゆっくり、ゆっくりと陽が沈んでいきました。
緯度が高いので現地時間で9時頃。
心の引き出しに焼きついた風景。