たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

『エリザベートガラコンサート』花組バージョン-ライブ配信(5)

2021年04月24日 23時03分54秒 | 宝塚
『エリザベートガラコンサート』花組バージョン-ライブ配信(4)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/1a4e8ac08b9738ec3c965dd3c7fd71e3

2021年4月24日(土)17時ライブ配信 フルコスチューム2014年花組ver.

トート;明日海りお
エリザベート:花乃まりあ
フランツ・ヨーゼフ:北翔海莉
ルイジ・ルキーニ:望海風斗
ルドルフ;蒼羽りく

「ウィーン・アウグスティン教会 1854年4月24日午後6時半
 どういうわけか黄昏時の結婚式
 なぜってトート閣下が陰の司祭だからだ」

 ルキーニの台詞、オンデマンド配信中のずんこさん(姿月あさとさん)トートの宙組公演を確認すると正確にはこうでした。このあとのトートの歌が演者によってちがっていてどれだけきいても、何十回きいてもぐっと心をつかまれるメロディーラインと日本語の歌詞。

「誰一人知らぬ帝国の滅亡♪」
「少しずつ教えよう災いのみなもと♪」
「不幸のにおいを人はかぎわける♪」
「賽は投げられたお前のあやまち♪」

 本日12時公演は、みりおちゃんトート、蘭ちゃんシシィ、だいもんルキーニでした。2014年のプリンシパルキャストだから、こちらもライブ配信あるともっとよかったですかね。

 ライブ配信された17時公演、だいもんルキーニ、やせてしまったのが心配ですが、いい感じでやさぐれていて、きたきりすずめのボーダーラインとおひげが似合いすぎでした。二幕最初の「キッチュ」のカメラの持ち具合も最高。退団から2週間でどうなるのかと心配しましたが、楽しそうに演じる姿をみることができて安心しました。

 生演奏、ライブ配信の画面からも伝わってくる音の響きのよさ、それぞれの楽器の音色がきれいにきこえました。18日の観劇時にオペラグラスでけっこう追っていましたが指揮する西野先生の背中が壮大に揺れているのも最高。演者のうしろに演奏者の姿や楽器が映るのは配信ならでは。『エリザベート』の生演奏、この上のない贅沢なことです。もともとライブ配信を予定しているガラコン、続々と中止が発表されるなか、一部中止となる公演もありますが、無観客のライブ配信をふやして5月5日の千穐楽まで実施されることが発表されました。観客のいない劇場で公演する心中いかばかりと思います、画面越しに拍手を伝える方法があるといいですね。

 演者によって全く色が違う『エリザベート』、みりおちゃんトートとかのちゃんシシィは『金色の砂漠』のギィとタルハーミネの出会い直しのようにもみえました。すごく透明感があってなにか浄化されたようなものを感じさせるシシィは、退団してからのまりあちゃんの人生の時間そのものがそのまま写し出されているのかもしれません。わかりませんが、昇天のシーンで幸せそうにやわらかくゆっくりとトートに抱きついていくシシィはなにかひとつ大きく突き抜けることができたかのちゃんそのもののようにみえました。蘭ちゃんシシィはガシッと力強く抱きついていたような印象が強くて全く違うと思いました。衣装の色合いとデザインも蘭ちゃんシシィとは違っていたかな。キャストに合わせて衣装を仕立てるなんてすごい。対するみりおちゃんトートは少年感を感じさせる雰囲気があって蘭ちゃんシシィの時とは違うと思いました。頬、ぴくぴくっとけいれんしていたのはどの場面だったかな。「最後のダンス」のシャウトと前髪をふっと払うところがなんどもありましたがかっこよかったです。現役タカラジェンヌにしかみえないですが、歌声がさらに深くて退団後の経験値があるからこそのトート。OG公演のよさですね。

 カーテンコールで「今日が千穐楽の花乃」とみりおちゃんにふられたまりあちゃん「この奇跡のような3日間を生涯忘れません、出会いの時からずっと導いてくれた明日海さんのおかげです」と涙。みりおちゃん、ちょっと声でなくなっていたかな。送った言葉が「健康で生きていってください、幸せになってください」だったかな。愛憎すさまじく、最後はギィにぐっと体をよせるタルハーミネとタルハーミネをやさしく抱くギィの二人が昇天していった『金色の砂漠』とふたりの姿が重なって、まりあちゃん、本当によかったねと思いました。

 北翔海莉さんのフランツのことなどはまた明日以降にしましょうか。コンサートなので実際にはシシィにプレゼントするペンダントないのですがそこにあるようにみえるガッツリ芝居の『エリザベート』を今日も楽しませていただきました。



 

フランツとエリザベートの結婚記念日

2021年04月24日 12時53分44秒 | 宝塚
蘭乃はなちゃんのツィッターより
https://twitter.com/HanaRanno


 「本日、フランツヨーゼフ1世とエリザベートさんの結婚記念日。結婚167周年!」

 ルキーニが、「1854年4月24日ウィーンアウグスティン協会、黄昏時の結婚式。なぜって、トート閣下が影の支配者だからだ。このカップルにはふさわしい」と『エリザベート』の中で言っている結婚式が行われた日。東急シアターオーブのエリザガラコン、本日12時公演はみりおちゃんトートと蘭乃はなちゃんシシィ、17時公演はみりおちゃんトートと花乃まりあちゃんシシィ、みりおちゃんが心をこめて卒業を見届けたお嫁さんたちと昼夜で役替わりの舞台なんて、みりらん、みりかの、どちらのファンにとっても納得できる夢のような卒業後の再会。17時公演のライブ配信、みないとあの世に旅立つ時悔いが残りますかね。

 蘭ちゃん、今日が千秋楽になるかもしれないっていう気持ちでとタグつけていて、出演者、オーケストラボックス、スタッフ、誰もが覚悟をもって臨む舞台。明日から無観客開催を要請って、毎日毎回ライブ配信ができるわけではないから、実質中止の要請と同じではないでしょうか。あまりの無策に振り回されます。梅田芸術劇場、ライブ配信とライブビューイングを予定している公演だけは無観客で上演するのか。

 劇場、映画館、美術館、テーマパーク、中止期間のあと、できうる限りの対策をしながら続けてきているので感染源になっていません。施設内は清掃スタッフがこまめに拭いているしお手洗いも床もすごくきれい、入り口あけて換気しているし、並ぶときに密にならないよう常に観客に声かけ。軌道にのりはじめてきています。一回一回、一日一日、心血を注いで準備してきています。お金と時間をかけています。昨日の今日で中止とか無観客でとか簡単に言わないでほしい。あんまりだよ。この一年で言ってる方はなにも学んでいない、目先ばっかりすぎて悔し涙がでます。みんな社会生活の維持に必要、人生にとって大切なところ。心の栄養ですよ。

 こうしてブログを書いている間にも明日から美術館、博物館の臨時休館のお知らせが続々、東京芸術劇場は明日からの公演中止を決めたとのお知らせ。東宝さんはどうするのか、帝国劇場の『モーツァルト』、無観客で上演なんてありえない。星組公演のチケット、三度目の幻になるのかなあ。

 今日は、今日は通常どおりでいいんだよね、明日からだよね、どの公演も無事に上演できますように。美術館、博物館、テーマパーク、全部一期一会の出会い、行かれる方々は心から楽しまれますように。







それでもオリンピックは開いて実績を残したいですか、小池さん。こんなにダメなんて知らなかったです。