たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

5歳~11歳への新型コロナワクチン接種についての陳情に考えたこと

2022年03月03日 15時18分37秒 | 気になるニュースあれこれ
大田区議会議員奈須りえさんのブログより、

「5~11歳のこどもへの新型コロナのワクチン接種が始まるのを前に、区民から「当面のストップ」についての陳情が出されました。」

https://ameblo.jp/nasurie/entry-12729659510.html


「“ワクチン後遺症”対応で全国初 名古屋市が相談窓口開設へ
接種後の体調不良で看護師が応じる 市長は… (22/03/03 11:56)」

https://www.youtube.com/watch?v=6_7uvZay6xI

『マイ・フェア・レディ』から『回転木馬』まで(3)

2022年03月03日 01時14分52秒 | ミュージカル・舞台・映画
『マイ・フェア・レディ』から『回転木馬』まで(3)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/301b3b7d9cdb354c91173763b3248451


(1995年『回転木馬』帝国劇場公演プログラムより)

「東宝のミュージカル上演史『マイ・フェア・レディ』から『回転木馬』まで-小藤田千栄子-

そして秋には帝劇に、あの『屋根の上のヴァイオリン弾き』が初登場した。9月~10月の2か月公演で、森繁久彌、越路吹雪、(当時の)市川染五郎、淀かほる、浜木綿子が並び、そしてもちろん益田喜頓、さらにはフルマセイラ役で黒柳徹子出演の豪華キャストだった。この初演のときはのちの再演以降に、ときとして見られたイベント色のようなものは全くなく、真面目そのものの感じでユダヤ人の人生を語ったのだった。

 そして1968年。この年は帝劇に『オリバー!』が来た。新しい帝劇が出来たばかりの頃で、わたしたちは<新帝劇>と呼んでいたが、ここに『オリバー!』がきたのである。子役たちはアメリカから、大人の俳優はイギリスからの来日で、当時としては最も上質のロンドン・ミュージカルを見せたのだった。とりわけ素晴らしかったのは、ロンドンから運んできた装置で、重厚な作りでありながらも実に流麗に動き、もう本当に見とれるほどであった。もうひとつ、子役たちの可愛さも忘れがたい。あまりの可愛さに、女性週刊誌の表紙を飾ったほどである。
 
 夏には宝塚歌劇団が、ブロードウェイ・ミュージカルの第2作『ウエストサイド物語』(東京公演は11月)を上演した。女性劇団の演目としては、きわめてハードな作品だが、全員が目いっぱいに踊って感動の舞台を作りあげた。古城都ほかの出演で、月組・雪組の合同公演だった。

 1969年には、あの『ラ・マンチャの男』が初登場。いまにつながる松本幸四郎のライフ・ワークであり、当時27歳だった。このときもまた初日の震えが忘れがたい。

 このミュージカルのことを初めて聞いたとき、いつも同時に伝わってきたのは、これまでにないタイプの作品であり、非常に哲学的なミュージカルであるということだった。なんだか難しそうな感じがしたけれど、エンターテイメントが演劇の最前線に挑戦するような魅惑もあり、何はともあれ初日にかけつけだのだった。この作品の良さ、そして深さを知るのは、のとに何回も見てからだったが、いまミュージカルが新しい領域に挑む、そんな緊張感が、演じる側にも、そして見る側にもあった初日であった。アルドンサ役は、草笛光子、浜木綿子、西尾美恵子のトリプル・キャストだった。

 60年代最後の初演作は、宝塚・雪組の『回転木馬』である。1969年6月公演で、東京は8月だった。宝塚としては『オクラホマ!』についでのロジャース&ハマースタイン二世のミュージカルで、いまにして思うと、きわめてオーソドックスな演出であったことが分かる。だが写実に飾った装置は豪華なもので、まさに宝塚ならではの輝きに満ちていた。ナンバーの美しさ、物語の良さに、心洗われたものである。真帆志ぶき、大原ますみの主演だった。

 以上、初演作を中心に、1960年代の東宝ミュージカルを記してきたが、ほんの7年間に、ずいぶんたくさんの作品を上演してきたことが分かる。」

                            →続く