たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

『天保十二年のシェイクスピア』-2024年12月10日日生劇場

2025年01月10日 12時50分48秒 | ミュージカル・舞台・映画

(47) 「天保十二年のシェイクスピア」開幕! 浦井健治&大貫勇輔&唯月ふうか、公開ゲネプロで熱演(浦井健治 大貫勇輔 唯月ふうか 土井ケイト 瀬奈じゅん 中村梅雀 綾凰華 福田えり 木場勝己 藤田俊太郎) - YouTube

 

(727) 『天保十二年のシェイクスピア』2020年公演DVDより「前口上」 - YouTube

 

2024年12月10日(火)日生劇場、18時~21時35分

 面白かったですが長い、長いけれど面白い、シェイクスピアの全作品をつめこんだ脚本、夜公演のあと劇場スタッフさんは帰りが遅くなって大変だろうなと思いました。バスの接続を考えると近場の方でないときびしいでしょう。わたしは最終バスに間に合うための電車を乗り過ごすとこわいので終演後お手洗いを諦めて一気に最寄りの駅まで戻ってきました。

 最初で最後の機会であったであろう井上ひさしさん脚本の舞台、日本オリジナル、シェイクスピア作品に基づいているので下世話な場面たっぷりで前後の脈絡はあるようでなく次から次へと場面が展開していきました。細かいところは理解しきていませんが一通りついていくことはできたと思います。映像のとおり語り部役の木場勝己さんの口上が最初にありました。物語世界へといっきに引き込んでいく力、さすがです。途中から登場するキャスト、途中で亡くなるキャストのなかでほぼ通しの浦井健治さん、ものすごい台詞の量のはずです。これを全部おぼえて自分の体から出る言葉として舞台の上にいるのかと思うとすごい役者さん。『シャーロックホームズの冒険-アンダーソン家の秘密』で双子の演じ分けが見事だった浦井さん。弟と兄を殺してしまった恋人を守るために死んだ兄のふりをしていた弟という演じ分け、コスチューム作品、明るい作品も悪くありませんがこういう作品で本領を発揮できる役者さん。悪魔みたいな顔をしている奴でしたがお見事。

お目当てだったあやなちゃん(綾鳳華さん)、おそらく最後になったでしょう、宝塚退団後無事に会えました。宝塚の退団早すぎ、もう少しやれたのにという思いがどうしてもぬぐえませんでしたが楽しそうにやっている姿をみてこれでよかったのかなと思いました。退団後ファンになっている方もいるようだし何をしたいかは人それぞれ。『ハムレット』のオフィーリアにあたるお光はソロ歌唱もあり、遊女などもやっていたので出番は少なくなく、男役をやっていただけあって背の高さは目を惹きました。役者顔を好きなのですが綺麗でした。新人公演の役をやっただいもんと一緒に初詣にいったり、退団後の人生の巡り合わせは不思議と思います。

 杖を使っているので入口で声をかけてくれました。今回は甘えて開演前と幕間、お手洗いに案内していただきました。売店のサンドウィッチを買いたいと考えていた旨お伝えしたら2階の売店の方がテーブルまで来てくれました。10月に『ニュージーズ』で訪れたとき次に来たときは食べようと決めていたまい泉のヒレカツサンドとペットボトルのお茶を購入、おいしくいただきました。割高になりますがこうして劇場内にお金を落とすことも大切だと思うのでまた次回も買います。日生劇場、お世話になりました。おかげさまで無事に観劇することができました。ありがとうございます。次は『ラブネバ―ダイ』でうかがいます。

 

 

 日比谷が虚構の街になりつつあります。日比谷公園の大噴水ばかりでなく森もこわし、日比谷通りに面する樹々の枝を切ってスカスカにしているそうです。ミッドタウン日比谷が高くそびえていますが、不動産会社が儲けるため、これからさらに日比谷公園を前庭として高層ビルが三棟建てられる予定とのこと。これ以上高層ビルが増えたら東京宝塚劇場の尖塔が埋もれてみえなくなってしまいそうです。高層ビルを建てるために神宮外苑では樹齢100年の樹々が伐採されていますが、4人に一人が75歳以上で少子化が凄まじいスピードで進み生産人口がどんどん減っているというのにこれ箱モノが必要でしょうか。10年後、20年後誰が管理するのでしょうか。

 帝国劇場、超高層ビルに建て替えて飲食店などテナントを沢山入れて収益を出そうとしているようです。景観を損ねるということでこれまで皇居のお堀端に建てられることのなかった超高層ビル。なんだか哀しいです。東京宝塚劇場は2021年にリニューアル20周年を向かえばかりなので当分建て替えはないでしょう。日生劇場ものこままのたたずまいでいてほしいです。

 

 


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