東京宝塚劇場公演プログラムより、
クリスティアン・シュトゥルペック(ウィーン劇場協会、ミュージカル芸術監督、脚本・クリエイティブデベロップメント)とティトゥス・ホフマン(脚本・アイデア)のインタビュー
「シュトゥルペック⛄
この作品は、”オーストリア”という国、そのものに対するオマージュです。オーストリアにおいて非常に有名な曲である、「I AM FROM AUSTRIA」をテーマソングとしたところから、作品創りはスタートしました。この物語は、自分の故郷はどこなのか、どこが自分の家なのか、ということをテーマにしています。このテーマは、どこの国の人々にも当てはまるものではないかと、現代に生きる私達は、どこへでも旅行ができますし、そこで仕事をすることも可能になっています。この時代において、自分の家がどこであるのか、というのは非常に重要なのではないかと思っています。
ホフマン⛄
私もこの物語は、オーストリアだけではなく、世界中の人々の共感を得るものだと思っています。グローバル化された世界の中で、人はそれぞれにアイデンティティというものを非常に強く意識し、その問題と対峙するからです。「I AM FROM AUSTRIA」は、故郷から出て行った、あるいは捨てて行った人の視点から描かれており、一定の距離を置いてみることで、「故郷」を自分自身の中でそれまでとは違う形で映し出すことが出来る・・・それによって、人は個性を形成することが出来、これまで立っていた土壌から離れることで自分自身の歴史を振り返ることが出来るのです。」
『歌劇』2019年10月号-I AM FROM AUSTRIA-座談会より、演出の齋藤吉正先生のことば
「邦題に「故郷は甘き調べ」と付けさせていただきました。「故郷」イコール「家族」なのだと、ジョージの家族、美園さん演じるエマとお母様、また血の繋がらないキャラクター同士でも人としての繋がりをフィーチャーし、コメディというディテールの中でも温かいものを残せたらと思っています。」
2019年12月14日に東京宝塚劇場で観劇しました。サングラスをかけて月城かなとさん演じるリチャードと登場したところから、美園さくらちゃんのカッコよさにくぎづけとなった舞台でした。衣装替え多かったですね。どの衣装も細すぎるウエスト、引き締まったライン、スタイルの良さ、美脚が映えました。一番好きな場面は、さくらちゃん演じるエマの操縦するヘリコプターでたまきち演じるジョージと二人、オーストリアをめぐる場面。オーケストラボックスの上空を飛ぶヘリコプターに客席から歓声が上がりました。ナウオンステージでは手を振ってくれるお客様がいるとたまきちが話しています。舞台には雪をかぶったアルプスの山並みが美しく描かれていて、臨場感たっぷりの素敵な場面でした。
昨年オンデマンド配信された時には繰り返し視聴しました。肩の力を抜いて安心して楽しめる作品。「マッチョ!マッチョ!」は今となっては夢のような客席降りで客席も一緒に盛り上がりました。懐かしい思い出となりました。
「I AM FROM AUSTRIA」、多民族国家のオーストリア、この国で生まれたのだという誇りが人々の気持ちを一つにするという、島国の日本ではなかなか馴染みのない、深い意味合いが込められていると私なりに解釈しています。大陸の感覚。自分にとっての故郷、家はどこなのか、私には答えがありません。生まれた~~県ではなく、心のよりどころのなるところが私には故郷なのかもしれません。
エマがオーストリアを離れてアメリカへ渡ったのはお母さんとの確執があったからなのか、オーストリアでは台詞とト書きだけの、夏月都さん演じるお母さんヘルタの存在を膨らませて和解する場面を描いたのは齋藤先生のオリジナルだと『歌劇』の座談会にあります。日本的かなあという感がなきにしもあらずですが、お母さんと和解することをエマのゴールとしたのが齋藤先生の演出、いつも受けいれてくれる故郷という描かれ方でした。もう一度『歌劇』と公演プログラムを読み込んで、あらためて振り返ってみることにしましょう。
ジョージとエマが冷凍室に閉じ込められる胸キュン場面も素敵でした。ジョージがエマの部屋を訪ねる場面もちょっと胸キュン、床に落ちてしまったザッハトルテがめっちゃ美味しそうでした。小道具もよくできています。
こうして時間が過ぎてから少しずつ振り返るのもありでしょう。また気持ちが向いたときに書きたいと思います。
日比谷シャンテステージ衣装展-月組
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/1e106435278eda10fa0cfecea8bcbc56
月組『I AM FROM AUSTRIA』_美園さくらちゃんのこと
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/55abcf3687342e998e96fd2de65fc1a9
月組『I AM FROM AUSTRIA』_たくさんの時を日比谷に救われました
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/fc26c6113759b67056248674c57ddeb3
月組『I AM FROM AUSTRIA』大劇場千穐楽LV_こんな上司がいたら・・・
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/3c75527f95aabc3712c985d8166e029e
月組『I AM FROM AUSTRIA』大劇場千穐楽LV_心があったかくなりました
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/22233b90dbcb95e6d9666117ccd0b03c
クリスティアン・シュトゥルペック(ウィーン劇場協会、ミュージカル芸術監督、脚本・クリエイティブデベロップメント)とティトゥス・ホフマン(脚本・アイデア)のインタビュー
「シュトゥルペック⛄
この作品は、”オーストリア”という国、そのものに対するオマージュです。オーストリアにおいて非常に有名な曲である、「I AM FROM AUSTRIA」をテーマソングとしたところから、作品創りはスタートしました。この物語は、自分の故郷はどこなのか、どこが自分の家なのか、ということをテーマにしています。このテーマは、どこの国の人々にも当てはまるものではないかと、現代に生きる私達は、どこへでも旅行ができますし、そこで仕事をすることも可能になっています。この時代において、自分の家がどこであるのか、というのは非常に重要なのではないかと思っています。
ホフマン⛄
私もこの物語は、オーストリアだけではなく、世界中の人々の共感を得るものだと思っています。グローバル化された世界の中で、人はそれぞれにアイデンティティというものを非常に強く意識し、その問題と対峙するからです。「I AM FROM AUSTRIA」は、故郷から出て行った、あるいは捨てて行った人の視点から描かれており、一定の距離を置いてみることで、「故郷」を自分自身の中でそれまでとは違う形で映し出すことが出来る・・・それによって、人は個性を形成することが出来、これまで立っていた土壌から離れることで自分自身の歴史を振り返ることが出来るのです。」
『歌劇』2019年10月号-I AM FROM AUSTRIA-座談会より、演出の齋藤吉正先生のことば
「邦題に「故郷は甘き調べ」と付けさせていただきました。「故郷」イコール「家族」なのだと、ジョージの家族、美園さん演じるエマとお母様、また血の繋がらないキャラクター同士でも人としての繋がりをフィーチャーし、コメディというディテールの中でも温かいものを残せたらと思っています。」
2019年12月14日に東京宝塚劇場で観劇しました。サングラスをかけて月城かなとさん演じるリチャードと登場したところから、美園さくらちゃんのカッコよさにくぎづけとなった舞台でした。衣装替え多かったですね。どの衣装も細すぎるウエスト、引き締まったライン、スタイルの良さ、美脚が映えました。一番好きな場面は、さくらちゃん演じるエマの操縦するヘリコプターでたまきち演じるジョージと二人、オーストリアをめぐる場面。オーケストラボックスの上空を飛ぶヘリコプターに客席から歓声が上がりました。ナウオンステージでは手を振ってくれるお客様がいるとたまきちが話しています。舞台には雪をかぶったアルプスの山並みが美しく描かれていて、臨場感たっぷりの素敵な場面でした。
昨年オンデマンド配信された時には繰り返し視聴しました。肩の力を抜いて安心して楽しめる作品。「マッチョ!マッチョ!」は今となっては夢のような客席降りで客席も一緒に盛り上がりました。懐かしい思い出となりました。
「I AM FROM AUSTRIA」、多民族国家のオーストリア、この国で生まれたのだという誇りが人々の気持ちを一つにするという、島国の日本ではなかなか馴染みのない、深い意味合いが込められていると私なりに解釈しています。大陸の感覚。自分にとっての故郷、家はどこなのか、私には答えがありません。生まれた~~県ではなく、心のよりどころのなるところが私には故郷なのかもしれません。
エマがオーストリアを離れてアメリカへ渡ったのはお母さんとの確執があったからなのか、オーストリアでは台詞とト書きだけの、夏月都さん演じるお母さんヘルタの存在を膨らませて和解する場面を描いたのは齋藤先生のオリジナルだと『歌劇』の座談会にあります。日本的かなあという感がなきにしもあらずですが、お母さんと和解することをエマのゴールとしたのが齋藤先生の演出、いつも受けいれてくれる故郷という描かれ方でした。もう一度『歌劇』と公演プログラムを読み込んで、あらためて振り返ってみることにしましょう。
ジョージとエマが冷凍室に閉じ込められる胸キュン場面も素敵でした。ジョージがエマの部屋を訪ねる場面もちょっと胸キュン、床に落ちてしまったザッハトルテがめっちゃ美味しそうでした。小道具もよくできています。
こうして時間が過ぎてから少しずつ振り返るのもありでしょう。また気持ちが向いたときに書きたいと思います。
日比谷シャンテステージ衣装展-月組
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/1e106435278eda10fa0cfecea8bcbc56
月組『I AM FROM AUSTRIA』_美園さくらちゃんのこと
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/55abcf3687342e998e96fd2de65fc1a9
月組『I AM FROM AUSTRIA』_たくさんの時を日比谷に救われました
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月組『I AM FROM AUSTRIA』大劇場千穐楽LV_こんな上司がいたら・・・
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/3c75527f95aabc3712c985d8166e029e
月組『I AM FROM AUSTRIA』大劇場千穐楽LV_心があったかくなりました
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/22233b90dbcb95e6d9666117ccd0b03c