たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

『エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』より‐えまおゆうさん

2024年11月06日 12時17分23秒 | 宝塚

エリザベートTAKARAZUKA20周年スペシャル・ガラ・コンサート』より安蘭けいさん

 

(公演プログラムより)

「『恋人たちの肖像』と『うたかたの恋』の新人公演で、ルドルフ及び彼を題材にした役柄を演じていて、次の星組版でおそらく自分がルドルフを演じるんだろうなとわかった状態で『エリザベート』の雪組初演を観たんです。もう、そこしか目がいかないくらい、入りこんでしまって。自分に来るべくしてこの役が回ってきたんだろうなと思いました。実際に取り組んでからは、役に入り込み過ぎて、その時の心情を理解してくれている友人や姉が交代で家にいてくれました。寝る時にウィーン版のCDを聴いていても、トートとルドルフがデュエットする<闇が広がる>の曲になると寝ながら直立不動になっていたらしいです。今でも『エリザベート』を観に行くとそこで身体が固まりますね。『春琴抄』を原作にした『殉情』で佐助を演じた時も、原作谷崎潤一郎さんのお墓参りに行ったら突然役に入り込んじゃったりして、自分は憑依体質なんだって思うようになったんですが、その大きなきっかけになったのがルドルフ役。周りに迷惑をかけてしまうので、その後、舞台とプライベートを切り離す訓練をしてきて、今は大丈夫なんですが。ルドルフは何かを成し遂げたいと思っているけれども、すべての頼みの綱が一つずつ切れていって、どこにも行き場がなくなってしまう人。行き急いだ、死に向かったというよりも、その時が彼の死に時だったんじゃないかと思いますね。そして彼にとって、小さい頃から孤独の時いつも助けてくれたお友達がトート。銃をもらう時も、抵抗ないというか、これで幸せになれると思っている感じです。デュエットというと男女で歌うイメージがありますが、男役同士で歌う<闇が広がる>はやはりすごい曲だなと。今も音楽を聴くとすぐに入り込める自分がいますね。これが最後のルドルフかもしれないという思いを胸に、昔より成長した自分として役を表現したいと思っています。」

 

 


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