2020年9月2日;『THE MUSICAL CONCERT at IMPERIAL THEATRE』-ProgramC千穐楽(6)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/702826482c5dc5e76885d15e0c803cea
2020年8月23日ステージナタリーより、
帝劇「THE MUSICAL CONCERT」Program C、大地真央を迎えて開幕https://natalie.mu/stage/news/393294
2020年8月14日ステージナタリーより
「東宝ミュージカルの歴史たどる、帝劇「THE MUSICAL CONCERT」本日開幕帝国劇場」
https://natalie.mu/stage/news/392104
いっちゃん(一路真輝さん)が滝田栄さんと共演した『南太平洋』、1999年3月5日-4月18日青山劇場にて上演。チラシがパソコンの中に残っていました。スキャンすることなく断捨離してしまったのかとがっかりしていたいので嬉しい再会。
『南太平洋』、初演は1966年、高島忠夫さん、越路吹雪さんの共演。『回転木馬』のプログラムに掲載された東宝ミュージカルの上演史によると、1960年代に初演の翻訳もの東宝ミュージカルは17本、かなりものがロングラン演目になっているのが特徴。『マイ・フェア・レディ』『サウンド・オブ・ミュージック』『王様と私』『南太平洋』『屋根の上のヴァイオリン弾き』『ラ・マンチャの男』など今わたしたちが繰り返しみている名作の数々は、実は60年代のミュージカル草創期からスタートしているとあります。東宝ミュージカルの歴史をたどる帝劇コン、初演時と今回出演したキャストが登場したときの舞台写真がセットの上の方に映し出されました。お客様が僕たちではなく上をみている、みちゃいますよね、という話が司会の井上芳雄さんから出ていました。写真みてからお名前を思い出せるまでに時差のあった自分、ちょっと哀しかった。鬼籍に入られ越路吹雪さん、高島忠夫さん、江利チエミさん、眞帆志ぶきさんはさすがに生で拝見したことはないですが、本田美奈子さんはなぜこのコンサートに美奈子さんの姿がないのかという想いがよりぎました。きっと帝国劇場のどこかで今日も舞台を見守ってくれていますね。
(舞台写真、東宝の公式ツィッターよりお借りしています)
8月17日のProgramA千穐楽のライブ配信で鳥肌が立つほど心がふるえた『エリザベート』より、芳雄さんといっちゃんの「私は踊る時」をもう一度聴くことができました。トークコーナーがうそのように、場面が始まる瞬間トートとシシィになる二人の役者スィッチのすごさよ。
二回目のトークコーナー、いっちゃん、島田歌穂さん、石井一孝さんの並びだったと思います。いっちゃん、ProgramCでは宝塚の先輩である大地真央さんの自己紹介を聞き逃すまいとしていたという話、真央さんと同じように自己紹介しなければとおぼえて裏で練習していたとか、この日は「わたしが大地真央でございます」と真央さんが自己紹介されていたかな、いっちゃんがそれに倣うと島田歌穂さんも同じように「わたしが~でございます」と。この日は宝塚OGが5人、宝塚の上下関係ですいませんと。芳雄さんに「初日から親子親子って言ってるけど実年齢はそこまで違わない」といういっちゃんも変わることなくお茶目でかわいいなと思いました。「『アンナ・カレーニナ』では愛人だったのに、そんなこと一言もいわなかったじゃない、みなさんが勘違いされるといけない、そこまで違わないということが言いたかった」と。わたしは、2013年ファイナルを観劇した『アンナ~』、プログラムの上演記録をみると2006年初演でアンナをいっちゃん、ヴロンスキーを芳雄さんが演じていたと知りびっくり、『エリザベート』では親子だった二人が・・・と思いました。島田歌穂さんのことはすでに書きました。石井さんの帝劇の思い出は汗かきエピソードになりそうなのでと芳雄さんが適度なタイミングでとめていましたが、ミュージカル界の三大汗かきの一人という話、いちばんは和泉洋平さん、もうひとりは平方元基さんかな、たぶん。みんな大好き『レ・ミゼラブル』のマリウスでは銃弾に倒れたエポニーヌを抱くとき汗がおちてきたと島田歌穂さん、『天使にラブソングを』でようやくたくさん汗をかいてもおかしくない役がきたみたいな話をされた石井さんでしたが『ミス・サイゴン』からクリスの「神よ、何故?」は心がふるえました。年輪をかさねた歌声、帝国劇場もふるえていたと思います。『キス・ミー・ケイト』より「ソウ・イン・ラブ」はいっちゃんとデュエット。
ProgramAでは森公美子さん、ProgramCではまあ様(朝夏まなとさん)が歌った『42nd ストリート』より「42丁目」、高い上背に長い手足を存分に伸ばして歌い踊るまあ様がとてつもなくかっこよく、トークコーナーで登場した芳雄さんも思わず「かっこいい」と言っていました。ニューヨークに行きたくなるような弾むナンバーだったと思います。まあ様、真っ赤な口紅がお似合いでProgramAよりもカッコかわいいが進化、新しいファンを獲得したことでしょう。『シカゴ』より「オール・ザット・ジャズ」では瀬奈じゅんさんとハットの高さがそろうよう、まあ様がより深く腰をおとしていたという話。『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』より 「さあ、声を出せ!」では ProgramAでもりくみさんがつとめたところを歌っていてかっこよかったし、大きなリボンをつけた瀬奈じゅんがすごく可愛かったという話はまた次回にもう少し。
ブロードウェイミュージカル『42nd ストリート』、これもプログラムは買わなかったのですが観劇した記憶があります。調べてみると、1997年12月に涼風真世さん、錦織一清さんの主演で日生劇場にて日本初演。1999年に再演、2002年の博多座を最後に上演されていないようです。1999年の再演では、初演でドロシー役を務め、再演でも演じる予定だった上月晃さんが再演の直前にガンのため急逝。同じ宝塚歌劇団出身の寿ひずるが代役に立てられ、ドロシー役を務めた。(http://www.moon-light.ne.jp/musical/42nd-street.htm)、タップダンスの名手、本間本間憲一さん、本間仁さん兄弟。2017年『グレート・ギャツビー』でしぶく年を重ねた本間仁さんの姿をみたとき、『42nd ストリート』に出演していた方だとおぼろげに記憶がよみがえりました。
こうして振り返っていると半ば自分史をたどっていることになり、家を離れたあとの30年間、長時間労働しながら勉強していた数年間をのぞくと、たくさんの舞台からエネルギーをもらいながら生き延びてきたのだとしみじみわかりました。舞台、絵画、生との一期一会の出会いがくれる生きるエネルギー、今さらそんな生活から離れた暮らしは心が枯渇して生きていけないということでした。
「ミュージカルは明日への一歩を踏み出す力をくれると信じている」「ミュージカルには一歩前に踏み出すエネルギーある」、ほんの人差し指分ぐらいでも今週ようやくまた気力を取り戻して前に出たはず、団塊の世代が後期高齢者になっていく社会はもう目の前、年金定期便に記載されたわずかな金額すらたのみにすることはおそらくできないのでスローライフなど言ってられない、この世にあるかぎり、わずかな稼ぎを求めて一縷の望みをすてることなく、細く長く社会とつながりながら生き延びていく道を模索していかなければなりません。ほんの少しだけでもまた人の役に立つこともできるかもしれない道。また日比谷が呼んでくれました。まさかの東京宝塚劇場、望海風斗さんのコンサート、B席3,500円友の会で当選。客席半分でほんとなのか。来週は日生劇場でサパ、無事に行けるかな。自分を取り戻していきたい。過去を悔やんでいたずらに自分を責めることを今はこれ以上すまいと決めました。来週またほんの人差し指分でもさらに一歩進むはず?
ライブ配信全部観ることは無理なので、ProgramBは残念ながら見合わせましたが涼風真世さん、本日還暦を迎えられたそう。今も十分に妖精さん、永遠のオスカル様、どすのきいた歌声にまた出会えることを楽しみにしています。
『ミス・サイゴン』より
「神よ、何故?
何故、サイゴンは眠らない?
この娘の香り オレンジ
何故、虚しい晩に
この娘をくれたのか?
ベトナム
答えなどないか
問いかけても無駄
主よ、どうして
今さら ここで
俺にくれたのだ、どうして今夜を
錆びたベッドのこの娘
何故だ、俺がここに?
安物の香水で
何故、胸が高まる?
ベトナム
とがめはしないが
話が違うぜ」
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/702826482c5dc5e76885d15e0c803cea
2020年8月23日ステージナタリーより、
帝劇「THE MUSICAL CONCERT」Program C、大地真央を迎えて開幕https://natalie.mu/stage/news/393294
2020年8月14日ステージナタリーより
「東宝ミュージカルの歴史たどる、帝劇「THE MUSICAL CONCERT」本日開幕帝国劇場」
https://natalie.mu/stage/news/392104
いっちゃん(一路真輝さん)が滝田栄さんと共演した『南太平洋』、1999年3月5日-4月18日青山劇場にて上演。チラシがパソコンの中に残っていました。スキャンすることなく断捨離してしまったのかとがっかりしていたいので嬉しい再会。
『南太平洋』、初演は1966年、高島忠夫さん、越路吹雪さんの共演。『回転木馬』のプログラムに掲載された東宝ミュージカルの上演史によると、1960年代に初演の翻訳もの東宝ミュージカルは17本、かなりものがロングラン演目になっているのが特徴。『マイ・フェア・レディ』『サウンド・オブ・ミュージック』『王様と私』『南太平洋』『屋根の上のヴァイオリン弾き』『ラ・マンチャの男』など今わたしたちが繰り返しみている名作の数々は、実は60年代のミュージカル草創期からスタートしているとあります。東宝ミュージカルの歴史をたどる帝劇コン、初演時と今回出演したキャストが登場したときの舞台写真がセットの上の方に映し出されました。お客様が僕たちではなく上をみている、みちゃいますよね、という話が司会の井上芳雄さんから出ていました。写真みてからお名前を思い出せるまでに時差のあった自分、ちょっと哀しかった。鬼籍に入られ越路吹雪さん、高島忠夫さん、江利チエミさん、眞帆志ぶきさんはさすがに生で拝見したことはないですが、本田美奈子さんはなぜこのコンサートに美奈子さんの姿がないのかという想いがよりぎました。きっと帝国劇場のどこかで今日も舞台を見守ってくれていますね。
(舞台写真、東宝の公式ツィッターよりお借りしています)
8月17日のProgramA千穐楽のライブ配信で鳥肌が立つほど心がふるえた『エリザベート』より、芳雄さんといっちゃんの「私は踊る時」をもう一度聴くことができました。トークコーナーがうそのように、場面が始まる瞬間トートとシシィになる二人の役者スィッチのすごさよ。
二回目のトークコーナー、いっちゃん、島田歌穂さん、石井一孝さんの並びだったと思います。いっちゃん、ProgramCでは宝塚の先輩である大地真央さんの自己紹介を聞き逃すまいとしていたという話、真央さんと同じように自己紹介しなければとおぼえて裏で練習していたとか、この日は「わたしが大地真央でございます」と真央さんが自己紹介されていたかな、いっちゃんがそれに倣うと島田歌穂さんも同じように「わたしが~でございます」と。この日は宝塚OGが5人、宝塚の上下関係ですいませんと。芳雄さんに「初日から親子親子って言ってるけど実年齢はそこまで違わない」といういっちゃんも変わることなくお茶目でかわいいなと思いました。「『アンナ・カレーニナ』では愛人だったのに、そんなこと一言もいわなかったじゃない、みなさんが勘違いされるといけない、そこまで違わないということが言いたかった」と。わたしは、2013年ファイナルを観劇した『アンナ~』、プログラムの上演記録をみると2006年初演でアンナをいっちゃん、ヴロンスキーを芳雄さんが演じていたと知りびっくり、『エリザベート』では親子だった二人が・・・と思いました。島田歌穂さんのことはすでに書きました。石井さんの帝劇の思い出は汗かきエピソードになりそうなのでと芳雄さんが適度なタイミングでとめていましたが、ミュージカル界の三大汗かきの一人という話、いちばんは和泉洋平さん、もうひとりは平方元基さんかな、たぶん。みんな大好き『レ・ミゼラブル』のマリウスでは銃弾に倒れたエポニーヌを抱くとき汗がおちてきたと島田歌穂さん、『天使にラブソングを』でようやくたくさん汗をかいてもおかしくない役がきたみたいな話をされた石井さんでしたが『ミス・サイゴン』からクリスの「神よ、何故?」は心がふるえました。年輪をかさねた歌声、帝国劇場もふるえていたと思います。『キス・ミー・ケイト』より「ソウ・イン・ラブ」はいっちゃんとデュエット。
ProgramAでは森公美子さん、ProgramCではまあ様(朝夏まなとさん)が歌った『42nd ストリート』より「42丁目」、高い上背に長い手足を存分に伸ばして歌い踊るまあ様がとてつもなくかっこよく、トークコーナーで登場した芳雄さんも思わず「かっこいい」と言っていました。ニューヨークに行きたくなるような弾むナンバーだったと思います。まあ様、真っ赤な口紅がお似合いでProgramAよりもカッコかわいいが進化、新しいファンを獲得したことでしょう。『シカゴ』より「オール・ザット・ジャズ」では瀬奈じゅんさんとハットの高さがそろうよう、まあ様がより深く腰をおとしていたという話。『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』より 「さあ、声を出せ!」では ProgramAでもりくみさんがつとめたところを歌っていてかっこよかったし、大きなリボンをつけた瀬奈じゅんがすごく可愛かったという話はまた次回にもう少し。
ブロードウェイミュージカル『42nd ストリート』、これもプログラムは買わなかったのですが観劇した記憶があります。調べてみると、1997年12月に涼風真世さん、錦織一清さんの主演で日生劇場にて日本初演。1999年に再演、2002年の博多座を最後に上演されていないようです。1999年の再演では、初演でドロシー役を務め、再演でも演じる予定だった上月晃さんが再演の直前にガンのため急逝。同じ宝塚歌劇団出身の寿ひずるが代役に立てられ、ドロシー役を務めた。(http://www.moon-light.ne.jp/musical/42nd-street.htm)、タップダンスの名手、本間本間憲一さん、本間仁さん兄弟。2017年『グレート・ギャツビー』でしぶく年を重ねた本間仁さんの姿をみたとき、『42nd ストリート』に出演していた方だとおぼろげに記憶がよみがえりました。
こうして振り返っていると半ば自分史をたどっていることになり、家を離れたあとの30年間、長時間労働しながら勉強していた数年間をのぞくと、たくさんの舞台からエネルギーをもらいながら生き延びてきたのだとしみじみわかりました。舞台、絵画、生との一期一会の出会いがくれる生きるエネルギー、今さらそんな生活から離れた暮らしは心が枯渇して生きていけないということでした。
「ミュージカルは明日への一歩を踏み出す力をくれると信じている」「ミュージカルには一歩前に踏み出すエネルギーある」、ほんの人差し指分ぐらいでも今週ようやくまた気力を取り戻して前に出たはず、団塊の世代が後期高齢者になっていく社会はもう目の前、年金定期便に記載されたわずかな金額すらたのみにすることはおそらくできないのでスローライフなど言ってられない、この世にあるかぎり、わずかな稼ぎを求めて一縷の望みをすてることなく、細く長く社会とつながりながら生き延びていく道を模索していかなければなりません。ほんの少しだけでもまた人の役に立つこともできるかもしれない道。また日比谷が呼んでくれました。まさかの東京宝塚劇場、望海風斗さんのコンサート、B席3,500円友の会で当選。客席半分でほんとなのか。来週は日生劇場でサパ、無事に行けるかな。自分を取り戻していきたい。過去を悔やんでいたずらに自分を責めることを今はこれ以上すまいと決めました。来週またほんの人差し指分でもさらに一歩進むはず?
ライブ配信全部観ることは無理なので、ProgramBは残念ながら見合わせましたが涼風真世さん、本日還暦を迎えられたそう。今も十分に妖精さん、永遠のオスカル様、どすのきいた歌声にまた出会えることを楽しみにしています。
『ミス・サイゴン』より
「神よ、何故?
何故、サイゴンは眠らない?
この娘の香り オレンジ
何故、虚しい晩に
この娘をくれたのか?
ベトナム
答えなどないか
問いかけても無駄
主よ、どうして
今さら ここで
俺にくれたのだ、どうして今夜を
錆びたベッドのこの娘
何故だ、俺がここに?
安物の香水で
何故、胸が高まる?
ベトナム
とがめはしないが
話が違うぜ」