9月4日からシアタークリエで上演されている3年ぶりの『ダディ・ロング・レッグス~足ながおじさんより』、東宝ナビの先行抽選を失念したので5日の井上芳雄さん・坂本真綾さんによる無観客ライブ配信はありがたい、しかも1,200円というリーズナブルな価格。3年ぶりにジャーヴィス、ジルーシャと再会できました、芳雄さんの姿、ライブ配信と帝国劇場観劇をあわせてけっこうな頻度で7月末から拝見、劇場が再び息をするようになったら相変わらずのひっぱりだこ。ジャニーズがとんだ9月の帝国劇場は山口祐一郎さんの登場でまたまたプレミアムコンサート企画、23日は芳雄さんとアッキー(中川晃教さん)のコンサート、ライブ配信みたい~。
初日はじまって二日目、そわそわ、落ち着かない、マチネをやってからのライブ配信、お客さんがいないところでやるのはすごくヘンな感じ、真綾さん、ライブ配信はあまり好きじゃない、『ダディ・ロング・レッグス』だから参上しましたと。裏話たっぷり、ランダムな備忘録。
二人だけの舞台、本と箱たちを動かすことで場面転換を表現するのが名物。やることが多い、箱を動かしながら台詞を言ったりしている、芳雄さんは特に一幕は上からみていることが多いけれど真綾さんは大変。箱は初演から微妙に大きさが変わっていたり、下の滑りが変わっていたりする。右端の新入りの箱(LMSと書かれたトランク)は坐るとぺこんとなりやすく、真ん中の棒があたってやりづらい。
芳雄さん、今回はじめて明かす、実は初演から前回までセットの机の引き出しに台本を入れていた、もしもの時の安心のため、実際開いたことはないと思う。信じられない、わたしの方がずっと台詞の量が多いのに、と怒!!なる真綾さん。そんなものわたしだってほしいですよ!
アメリカのジャーヴィス役はジルーシャの台詞も全部おぼえているそうですよと真綾さん、演出のジョン・ケアードさんが覚えなくていいと言ったと芳雄さん、でも8年たってもこんなに覚えないとは思っていなかったと思うと。やる気の問題じゃないですかと真綾さん、今回からは心をいれかえてなんにも入れていませんよと芳雄さん。ショックだわと真綾さん。
チャットのコメントが読めるよう、タブレット端末がトランクの中に用意されていました。作品に合わせて本にみえるようデコレーションされているという心遣い。真綾さんから、老眼は大丈夫ですか?という質問。芳雄さん、筋肉の方がまだ勝っているので自覚はないけれど始まっている、検査をすると値として出てくる。真綾さん、わたしたちこれから老眼になってもこの作品をやることになったとき手紙を読めない。2倍、いや3倍の大きさにしないと読めない、何枚もめくらないといけなくなるからすごいスピード、その時は(手紙に書いてあることも)覚えますよ、けれどその時には記憶力も今より低下している、つらいと芳雄さん。
記憶力が低下しているとは思わないけど、今回3年ぶりにやって初演の8年前はなにも考えずにできていたことが今回すごくこわさがわかったと芳雄さん。
芳雄さん、初演はこれなら一日3回できそうだといっていた、その頃やっていた帝国劇場の大きな舞台で歌ったり踊ったりすることに比べればということだったと思うけれど浅はかだった。今は1回やるとすごく疲れて、ぐったりしている。
真綾さん、3年ぶり、今回がいちばん緊張している。皆さんに好評をいただいているのでよりいいものにしたいという気持ちとか。
こういう時期だから舞台をやれることの意味とか大切さを考えるというのもあると芳雄さん。
お気に入りの台詞、真綾さん、いかなる人間にとっても必要な資質は自由な創造力だという台詞が一番好き。「幸せの秘密」で大きなことではなく目の前のことをひとつひとつやっていくというのが好き、特に今の時期、手を洗ったり消毒したり小さなことからやれば大きな壁は崩れていく気がすると芳雄さん。
セットの秘密、一幕でダディから贈られた薔薇の花束、ドアにかけて二幕ではドライフラワーになっている、ジルーシャが勉強に使うため?本たちに立てかれるように置かれた木の人形、初演から毎回違うポージングで置かれている、時々すごく面白くて笑ってしまうと真綾さん。
ダディのタイプライターは本物、すごく絡む、喋っていることを打っているわけではないけれど台詞を言いながら打っているのでめっちゃ大変と芳雄さん。初演からやっているので慣れ。
ジルーシャからの手紙、場面ごとに置かれている、なぜなら僕が覚えないからと芳雄さん、一回もまちがいなく置かれている。
ジルーシャは舞台上で着替える場面があるけれど毎回やりやすいようにきちんと置いて頂いていると真綾さん。演出部がすごい、僕たちはなんにもすごくない。
これも今回はじめて明かされた秘密、芳雄さん、ジャーヴィスとしてジルーシャに手紙を書くときはジャーヴィス・ペンドルトンの名前と住所が入った便箋を使っている。住所がわからなくなったらこれをみればいい。自分の正体を明かそうとして書くから、でも書くたびにやめようといって破る。ただいちばん最後の「若きご婦人」と書く手紙だけはジャーヴィスと言わないために真っ白な便箋を使っている。
知らなかった、この作品を客席からみたことがないので机の前に座っていることが多い芳雄さんが何をしているのか知らないと真綾さん。
ジルーシャの秘密、ジャーヴィスのおもちゃをトランクから出す場面、演出のジョンから全部出してしまうよう言われているけれど時間が足りなくてまだ全部出せたことが一回もない、毎回おもちゃが違う。
真綾さんの手に取る本の中に、シリアスな場面なのにすごく面白い表紙で笑ってしまい変えてくださいと言ったことがあった。芳雄さんも見たらたしかに何とも言えない表紙で笑ってしまった。
初演から積まれている本たちは本物なのですごく重い、真綾さんがぎっくり腰になったことがある。本は重いけれど、本物のあるのが大事なことその良さが伝わる作品ではないかと芳雄さん。
ロンドンにいるジョン・ケアードさんからリモートで演出を受けたが、細かいところまでちゃんと見えていた、ケアードさんの家がすごかった、舞台上のダディの部屋のように後ろが全部本棚だった、ナインツテイルのコンサートの時は全く違う部屋だった。作品によって背景を変えている、イギリスの昔からあるお城のようなところに住んでいるという噂、素敵なお部屋。
芳雄さん、小池修一郎先生に、君は本棚をバックに演技するのが似合うと言われたことがある。
歌う前に水を飲む芳雄さん、今回すごく喉が渇く。年をとると喉も渇くようになるのかなというやりとり。緊張と初日があいたばかりというのもある。真綾さん、めったに飲めない、ほんとうはがぶがぶ飲みたいけど明りが当たっているので飲みづらいという話、ここの明りはいらない~。
ジョンはリモートで細かく演出し、今回新しい提案もしてくれた。今回の『ダディ~』のバージョンになっている。時間を重ねてきたこと、3年の間にそれぞれの人生の中でおきたいろいろなことが役に戻って生きてくる。楽しい。やればやるだけ今さらきづくことがたくさんある。
半分ふざけあっているような二人のスィッチが切り替わる瞬間をみることができたソング&トークのライブ配信、こんなこと言っていても歌に入ると役柄そのものの表情と声。僕はプロの俳優ですからどんな状況でも歌えると芳雄さん。
生演奏で二人が歌うという贅沢さ、つい数秒前まで笑いこけていたのに、やりにくいって言いながら、場面の台詞と歌が始まると役のスィッチがすぐに入るところがすごい。三曲披露してくれました。
第二幕の序盤、ジャーヴィスがやきもち焼いてチョコレートかなんかもってジルーシの寮を訪ね、ジルーシャをニューヨークに招待し、場面が切り替わってニューヨークになり歌う「マンハッタン」、セットを二人が動かし、寮からニューヨークになるところも含めて披露。ジルーシャの「男の人ってわたしが思うに十分に手をかけてやる必要があるのです」からスタート。本当に二人がニューヨークの劇場でシェイクスピアの「ハムレット」を観ているようにみえました。マンハッタンがみえました。
二曲目は「チャリティー」、ミケランジェロも知らなかったジルーシャがダディの援助を受けて大学を首席で卒業、ダディことジャーヴィスも卒業式にきていたけれどジルーシャはまだジャーヴィスをダディだとは知らないのでダディは来てくれなかったと落ち込んで孤独をかみしめている。そのときジャーヴィスは自分からダディだと言えず、ジルーシャが気づいてくれないかなと密かに期待しながらやっぱり気づいてくれなかったとトボトボと家に帰って歌う。ジルーシャはこの時まだダディは90歳を超えたおじいさんだと思いっています。金銭的に援助しながらジルーシャに思いを寄せるようになり、ジルーシャが大学を卒業して自分が必要なくなったことを知った時むなしさに包まれるダディことジャーヴィス。真綾さん今年の「チャリティー」が一番好きと。マチネ公演では拍手をもらえなかったけどと芳雄さん。芳雄さん涙を浮かべながら歌っていました。年々涙もろくなっている。新入りトランクの上で膝を抱えながら背中で聴いていた真綾さん、正面で聴けばよかったと。原作にはない観念でジョン・ケアードさんの思想、この作品はラブストーリーだけではない、裏のテーマソングというべき大事な歌。
最後は本当のテーマソング、この作品が今いちばん伝えたいことでもあると思う「幸せの秘密」、ロックウィローという農場で過ごす場面。セットの、積み上がった箱を小さな山に見立てた演出は、二人が本当に小さな山をのぼっているように見えた3年前の舞台を思い出しました。山にのぼる準備として、ジャーヴィスは帽子をかぶり、ズボンの裾を靴下の中に入れる、ジルーシャはエプロンの左側をたくしあげてスカートの中に入れて準備、まくりあがっているわけではないと。
「来ない未来 恐れない
だって 秘密
秘密があるのよ・・・
それは今
瞬く間に過ぎ去る今を
生きることよ♪」
すごく汗をかいている芳雄さん。箱を動かすとすごく汗がでると。一人でも多くの方に観てほしい作品。何が正しいとは言えないが僕たちは歩みを一歩ずつ進めている。また客席が100%になる日がくると信じて今できることからやっていく。これから大阪と名古屋にもいって池袋にまた戻ってくる。最後まで見守ってほしい。こうしたライブ配信は今演劇を成立させるために必要な取り組み。スタッフ総出でやっている。老眼になってもできるかぎりやり続けたい。またどこかでお会いしましょうで締めくくり。どこで終わったか二人も分かりづらかった。無観客のむずかしいところですかね。
芳雄さん、11月の東急シアターオーブの舞台の打ち合わせも始まっているから忙しい。
2018年4月22日;ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』_思い出し日記(1)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/097bee49e4373d9a9d217dd934e47ac8
2018年5月3日:ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』_思い出し日記(2)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/34a8bfbc4b0ca3827d6fd01f33053cf8
初日はじまって二日目、そわそわ、落ち着かない、マチネをやってからのライブ配信、お客さんがいないところでやるのはすごくヘンな感じ、真綾さん、ライブ配信はあまり好きじゃない、『ダディ・ロング・レッグス』だから参上しましたと。裏話たっぷり、ランダムな備忘録。
二人だけの舞台、本と箱たちを動かすことで場面転換を表現するのが名物。やることが多い、箱を動かしながら台詞を言ったりしている、芳雄さんは特に一幕は上からみていることが多いけれど真綾さんは大変。箱は初演から微妙に大きさが変わっていたり、下の滑りが変わっていたりする。右端の新入りの箱(LMSと書かれたトランク)は坐るとぺこんとなりやすく、真ん中の棒があたってやりづらい。
芳雄さん、今回はじめて明かす、実は初演から前回までセットの机の引き出しに台本を入れていた、もしもの時の安心のため、実際開いたことはないと思う。信じられない、わたしの方がずっと台詞の量が多いのに、と怒!!なる真綾さん。そんなものわたしだってほしいですよ!
アメリカのジャーヴィス役はジルーシャの台詞も全部おぼえているそうですよと真綾さん、演出のジョン・ケアードさんが覚えなくていいと言ったと芳雄さん、でも8年たってもこんなに覚えないとは思っていなかったと思うと。やる気の問題じゃないですかと真綾さん、今回からは心をいれかえてなんにも入れていませんよと芳雄さん。ショックだわと真綾さん。
チャットのコメントが読めるよう、タブレット端末がトランクの中に用意されていました。作品に合わせて本にみえるようデコレーションされているという心遣い。真綾さんから、老眼は大丈夫ですか?という質問。芳雄さん、筋肉の方がまだ勝っているので自覚はないけれど始まっている、検査をすると値として出てくる。真綾さん、わたしたちこれから老眼になってもこの作品をやることになったとき手紙を読めない。2倍、いや3倍の大きさにしないと読めない、何枚もめくらないといけなくなるからすごいスピード、その時は(手紙に書いてあることも)覚えますよ、けれどその時には記憶力も今より低下している、つらいと芳雄さん。
記憶力が低下しているとは思わないけど、今回3年ぶりにやって初演の8年前はなにも考えずにできていたことが今回すごくこわさがわかったと芳雄さん。
芳雄さん、初演はこれなら一日3回できそうだといっていた、その頃やっていた帝国劇場の大きな舞台で歌ったり踊ったりすることに比べればということだったと思うけれど浅はかだった。今は1回やるとすごく疲れて、ぐったりしている。
真綾さん、3年ぶり、今回がいちばん緊張している。皆さんに好評をいただいているのでよりいいものにしたいという気持ちとか。
こういう時期だから舞台をやれることの意味とか大切さを考えるというのもあると芳雄さん。
お気に入りの台詞、真綾さん、いかなる人間にとっても必要な資質は自由な創造力だという台詞が一番好き。「幸せの秘密」で大きなことではなく目の前のことをひとつひとつやっていくというのが好き、特に今の時期、手を洗ったり消毒したり小さなことからやれば大きな壁は崩れていく気がすると芳雄さん。
セットの秘密、一幕でダディから贈られた薔薇の花束、ドアにかけて二幕ではドライフラワーになっている、ジルーシャが勉強に使うため?本たちに立てかれるように置かれた木の人形、初演から毎回違うポージングで置かれている、時々すごく面白くて笑ってしまうと真綾さん。
ダディのタイプライターは本物、すごく絡む、喋っていることを打っているわけではないけれど台詞を言いながら打っているのでめっちゃ大変と芳雄さん。初演からやっているので慣れ。
ジルーシャからの手紙、場面ごとに置かれている、なぜなら僕が覚えないからと芳雄さん、一回もまちがいなく置かれている。
ジルーシャは舞台上で着替える場面があるけれど毎回やりやすいようにきちんと置いて頂いていると真綾さん。演出部がすごい、僕たちはなんにもすごくない。
これも今回はじめて明かされた秘密、芳雄さん、ジャーヴィスとしてジルーシャに手紙を書くときはジャーヴィス・ペンドルトンの名前と住所が入った便箋を使っている。住所がわからなくなったらこれをみればいい。自分の正体を明かそうとして書くから、でも書くたびにやめようといって破る。ただいちばん最後の「若きご婦人」と書く手紙だけはジャーヴィスと言わないために真っ白な便箋を使っている。
知らなかった、この作品を客席からみたことがないので机の前に座っていることが多い芳雄さんが何をしているのか知らないと真綾さん。
ジルーシャの秘密、ジャーヴィスのおもちゃをトランクから出す場面、演出のジョンから全部出してしまうよう言われているけれど時間が足りなくてまだ全部出せたことが一回もない、毎回おもちゃが違う。
真綾さんの手に取る本の中に、シリアスな場面なのにすごく面白い表紙で笑ってしまい変えてくださいと言ったことがあった。芳雄さんも見たらたしかに何とも言えない表紙で笑ってしまった。
初演から積まれている本たちは本物なのですごく重い、真綾さんがぎっくり腰になったことがある。本は重いけれど、本物のあるのが大事なことその良さが伝わる作品ではないかと芳雄さん。
ロンドンにいるジョン・ケアードさんからリモートで演出を受けたが、細かいところまでちゃんと見えていた、ケアードさんの家がすごかった、舞台上のダディの部屋のように後ろが全部本棚だった、ナインツテイルのコンサートの時は全く違う部屋だった。作品によって背景を変えている、イギリスの昔からあるお城のようなところに住んでいるという噂、素敵なお部屋。
芳雄さん、小池修一郎先生に、君は本棚をバックに演技するのが似合うと言われたことがある。
歌う前に水を飲む芳雄さん、今回すごく喉が渇く。年をとると喉も渇くようになるのかなというやりとり。緊張と初日があいたばかりというのもある。真綾さん、めったに飲めない、ほんとうはがぶがぶ飲みたいけど明りが当たっているので飲みづらいという話、ここの明りはいらない~。
ジョンはリモートで細かく演出し、今回新しい提案もしてくれた。今回の『ダディ~』のバージョンになっている。時間を重ねてきたこと、3年の間にそれぞれの人生の中でおきたいろいろなことが役に戻って生きてくる。楽しい。やればやるだけ今さらきづくことがたくさんある。
半分ふざけあっているような二人のスィッチが切り替わる瞬間をみることができたソング&トークのライブ配信、こんなこと言っていても歌に入ると役柄そのものの表情と声。僕はプロの俳優ですからどんな状況でも歌えると芳雄さん。
生演奏で二人が歌うという贅沢さ、つい数秒前まで笑いこけていたのに、やりにくいって言いながら、場面の台詞と歌が始まると役のスィッチがすぐに入るところがすごい。三曲披露してくれました。
第二幕の序盤、ジャーヴィスがやきもち焼いてチョコレートかなんかもってジルーシの寮を訪ね、ジルーシャをニューヨークに招待し、場面が切り替わってニューヨークになり歌う「マンハッタン」、セットを二人が動かし、寮からニューヨークになるところも含めて披露。ジルーシャの「男の人ってわたしが思うに十分に手をかけてやる必要があるのです」からスタート。本当に二人がニューヨークの劇場でシェイクスピアの「ハムレット」を観ているようにみえました。マンハッタンがみえました。
二曲目は「チャリティー」、ミケランジェロも知らなかったジルーシャがダディの援助を受けて大学を首席で卒業、ダディことジャーヴィスも卒業式にきていたけれどジルーシャはまだジャーヴィスをダディだとは知らないのでダディは来てくれなかったと落ち込んで孤独をかみしめている。そのときジャーヴィスは自分からダディだと言えず、ジルーシャが気づいてくれないかなと密かに期待しながらやっぱり気づいてくれなかったとトボトボと家に帰って歌う。ジルーシャはこの時まだダディは90歳を超えたおじいさんだと思いっています。金銭的に援助しながらジルーシャに思いを寄せるようになり、ジルーシャが大学を卒業して自分が必要なくなったことを知った時むなしさに包まれるダディことジャーヴィス。真綾さん今年の「チャリティー」が一番好きと。マチネ公演では拍手をもらえなかったけどと芳雄さん。芳雄さん涙を浮かべながら歌っていました。年々涙もろくなっている。新入りトランクの上で膝を抱えながら背中で聴いていた真綾さん、正面で聴けばよかったと。原作にはない観念でジョン・ケアードさんの思想、この作品はラブストーリーだけではない、裏のテーマソングというべき大事な歌。
最後は本当のテーマソング、この作品が今いちばん伝えたいことでもあると思う「幸せの秘密」、ロックウィローという農場で過ごす場面。セットの、積み上がった箱を小さな山に見立てた演出は、二人が本当に小さな山をのぼっているように見えた3年前の舞台を思い出しました。山にのぼる準備として、ジャーヴィスは帽子をかぶり、ズボンの裾を靴下の中に入れる、ジルーシャはエプロンの左側をたくしあげてスカートの中に入れて準備、まくりあがっているわけではないと。
「来ない未来 恐れない
だって 秘密
秘密があるのよ・・・
それは今
瞬く間に過ぎ去る今を
生きることよ♪」
すごく汗をかいている芳雄さん。箱を動かすとすごく汗がでると。一人でも多くの方に観てほしい作品。何が正しいとは言えないが僕たちは歩みを一歩ずつ進めている。また客席が100%になる日がくると信じて今できることからやっていく。これから大阪と名古屋にもいって池袋にまた戻ってくる。最後まで見守ってほしい。こうしたライブ配信は今演劇を成立させるために必要な取り組み。スタッフ総出でやっている。老眼になってもできるかぎりやり続けたい。またどこかでお会いしましょうで締めくくり。どこで終わったか二人も分かりづらかった。無観客のむずかしいところですかね。
芳雄さん、11月の東急シアターオーブの舞台の打ち合わせも始まっているから忙しい。
2018年4月22日;ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』_思い出し日記(1)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/097bee49e4373d9a9d217dd934e47ac8
2018年5月3日:ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ』_思い出し日記(2)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/34a8bfbc4b0ca3827d6fd01f33053cf8