たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

宙組『FLYING SAPA-フライングサパ-』-梅田芸術劇場千穐楽LV(4)

2020年08月25日 18時15分59秒 | 宝塚
2020年8月20日;宙組『FLYING SAPA-フライングサパ-』-梅田芸術劇場千穐楽LV(3)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/aa6134c5d2aec339d14f1e8382ef8c15

「第一幕第一場
 
 未来のいつか、地球から遠く離れた水星(ポルンカ)、過去の一切の記憶を消された兵士30011、オバクが気だるく仕事に向かう。他人の意識の中に入り、危険分子として疑われる者を摘発するのが彼の仕事だ。ポルンカの独裁者、総統01は、平和主義で身体的懲罰を嫌うため、凶悪で更生不可能とみなした者を、思想と記憶を消して漂白した上で、政府のスペシャリスト兵士として雇い入れた。オバクも、そんな記憶を消された兵士の一人で、かつての自分が誰なのかは知らず、今の自分としての記憶は4年分しかない。その夜オバクは、ポルンカで生きる為には不可欠な生命維持装置「へその緒」を自ら破壊しようとする謎の女、コード02を察知する。」

 宗教、人種などの「違い」による争いから妻と二人の娘を失った過去が第二幕で明かされていくと、危険分子を排除して全人類統一の意識データ「ミンナ」(皆)を創り上げていった総統01@汝鳥玲さんを、肯定することはできないけれど、否定することもできないと思いました。二幕終盤、ミレナ@星風まどかちゃんの意識の中で消された過去の記憶と対峙し苦悩するオバク@真風涼帆さん。銃を向けながら総統01に「語り合えばいいじゃないか」という台詞があったと思います。人間は憎しみとすべての記憶を抱えたまま共存できるのか、総統01からオバクへ投げかけられた問いでした。もう一度嚙みしめ直したいと思います。

 日生劇場の2階席がわたしを呼んでくれました。勝手にまた日比谷がおかえりなさいって迎えてくれるのだと思い込む。平日11時公演、無事に行けるかしら。この暑さとコロナ、すっかり自信をなくしている自分がどうすればいいのかわからないですが気持ちくさらず凛として、そこまで生き延びていくべし。

 一幕ではほとんど動きがなかったオバクの、虚無感ただよう渇いた声は日生劇場にどう響くでしょうか。ノア先生@キキちゃん(芹香斗亜さん)の澄んだ歌声も楽しみ。

 赤坂ACTシアターも悪くないですが、日生劇場という空間がサパの世界観をより深めてくれるのではないかと期待しています。東京国際フォーラムと同じく、1階席にはほとんど入ったことがない日生劇場、2階席の後方に坐るとオペラ座の怪人が息をひそめていそうな天井がより近くて手を伸ばすと届きそうな感覚がたまらない。

 4カ月間の公演中止があったことにより、より身近に深くせまってくるサパの世界。昨今の状況とリンクしすぎていてこわいぐらいです。ウエクミ先生の感性に脱帽。2014年秋に聴講した精神医学の話を思い出しました。フェイスブックなどによってプライベートとパブリックの境目がなくなっている。個人の精神の内部が露わになっている。『私たちがすすんで監視し、監視される世界について』という文献あり。2015年4月から企業のストレスチャックが実施される。企業が集団で個人のメンタルヘルスを管理するのは日本の特徴、企業が管理し責任を持つ。遺伝子と環境の様々な相互作用によって精神疾患は発病する。脳の病理だけでは精神障害は語れないのでむずかしい。精神医学の正常観、健康観、幸福観は今後どこへ向かうのか。医療の域を超えた理由でうつ病を発症することも多い。ストレス度が高いからうつ病になるわけではない。うつ病になりにくい人だけを集めると企業のコミュニケーションがうまくいかなかった例もある。「弱さ」が悪いわけではない。多様性を受け入れなくなった企業社会。一律的な人間だけを集めればいいのか・・・。

 宝塚OGさん、東宝の舞台に出るキャストのみなさん、アカウントもっているし、宝塚や東宝関連の情報を知りたいのでツイッターをみているといやでも表示されるトレンドというもの。昨日だけでもそんなに攻撃するのかと思うことがあって考えさせられています。サパ、宝塚を超えて今全人類に届いてほしい気持ち。






2019年12月15日の日生劇場。







 8月18日の 宙組、梅田芸術劇場『壮麗帝』千穐楽ライブ配信、チケット販売は開始の1時間前までということを忘れて見逃しましたが、色々と読んでいるうちに自分もみたかのような感覚になっています。
まかキキ、それぞれ自分に対しても妥協を許さず、たゆまぬ努力を続けてきているから生まれたオバクでありノア先生の説得力なんでしょうね。

2020年8月20日産経WEBマチソワより、
【Takarazuka Revue】宝塚歌劇宙組 シアター・ドラマシティ公演『壮麗帝』

「昨年上演された『オーシャンズ11』で、敵役のべネディクトを演じた。
「真風(涼帆)さんやキキさん(芹香斗亜)の演技に追いつけない自分の力不足を毎日、責め続けていました。演じていても楽しくない…そんな気持ちが表情やセリフに出ていたんでしょうね」

真風と芹香は苦悩する桜木に妥協を許さなかったという。
〈誰のために、何のために演じているのか〉と問われる日々が続いた。 
「本当にしごいていただきました。おかげでメンタルは強くなりましたね」」
https://metropolitana.tokyo/ja/matisowa/014


8月21日は、戦前の女優 #園井恵子 さんの命日です。
宝塚退団後、所属していた移動劇団「桜隊」が当時慰問活動の拠点としていた広島市で1945年8月6日原子爆弾投下に遭い、無傷で助かったものの、8月15日の終戦を迎えた後、21日に原爆症(放射線障害)のため32歳の若さで亡くなられました。
https://twitter.com/MikiAdjust/status/1296467948668891137


森奈みはるちゃんのブログより、

「園井恵子さん岩手町芸術祭✨」

『壬生義士伝』で歌われた岩手山と園井恵子さんの像のお写真も。

https://ameblo.jp/rorotomiharuno123/entry-12544426235.html

1999年宙組『ザ・レビュー’99』より-「夢人」

2020年08月24日 23時27分15秒 | 宝塚
夢人~♪ザ・レビューより~

作詞:草野旦 作・編曲:寺田瀧雄

「夜だから
 夢見ることに憧れて

 目を閉じれば
 なおさら何も見えなくなる

 闇の世界に覆われて
 一人ぼっちになってゆく

 夢人(ゆめびと)は
 見てはならない夢を見る

 夢がないと
 悲しい顔で笑ってる

 夢の世界が見えなくて
 一人ぼっちですねている
 
 夢をつくってみませんか

 花少々と星三つ
 月に輝く粉雪小雪

 それだけあれば充分です

 つくった夢は消えません

 つくった夢は消えません


 夢に裏切られ もう夢などは信じないと
 夢を捨てれば 心の中に風が吹く

 残る世界は冷たくて 想い出だけを抱きしめる
 
 夢に生きてみませんか

 明日という字と歌ひとつ

 涙を癒す小さな部屋と 愛されあれば充分です

 もどった夢は醒めません

 もどった夢は醒めません」


 オンデマンド配信で視聴している「音楽の宝箱-宝塚の名曲を歌う」という番組の中で月組の男役、千海華蘭(ちなみからん)さんが歌っているのを拝聴。美しい歌詞とメロディー、歌声が沁みます。

 1977年、『モン・パリ』誕生50周年を記念したつくられた『ザ・レビュー』という三部構成のショーの第三部「夢人」で歌われたのが最初。2017年タカラヅカスペシャルで聴いた時、自分、生で聴いたことがあるはず、いつどこだったかと思いようやく想い出の引き出しをたどってみると、21世紀を前に上演された1999年宙組公演『ザ・レビュー’99』でした。

 懐かしの宝塚1000days劇場、ずんこさん(姿月あさとさん)トップの大劇場作品4本しかないんですけど、柴田先生脚本の『激情』も宝塚の歴史に大きな足跡をのこしました。今も忘れ難し。宙組20周年記念展の中で、このポスター画像をみたときはあまりの懐かしさに色々な想いがこみ上げてきました。この時の出演者に宙組組長の寿つかささん、花組組長の高翔みずきさん、宙組副組長の美風舞良さんがいらっしゃるのにただただ感動、花ちゃん(花總まりさん)、かわらない・・・。



2019年日比谷シャンテ宝塚ステージ衣装展

2020年08月24日 10時49分04秒 | 宝塚
2019年日比谷シャンテ宝塚ステージ衣装展_星組
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/1f2732a36d71bd3b8c0cdfa7aa4dfb2a

毎年恒例、年末の日比谷シャンテステージ衣装展より、

宙組は『オーシャンズ11』、デュエットダンスの時の衣装ですね。
星風まどかちゃん、背中も綺麗。そして細い。










雪組は全国ツアー『はばたけ黄金の翼よ』『MisicRevolution!』









月組は『夢現無双』『クルンテープ-天使の都-』







花組は全国ツアー『メランコリック・ジゴロ』『Exciter2019』







細部にまでこだわった装飾、衣装部のスタッフさんたちが手縫いしているんですかね。
キラキラの世界観を創り上げるために毎公演衣装の手を抜かない宝塚、すごいなと思います。



夏のプリンス・エドワード島への旅-ミュージカル『赤毛のアン』

2020年08月23日 17時15分29秒 | プリンスエドワード島への旅
(2008年NHK『3カ月トピック英会話「赤毛のアン」への旅』テキストより)

「毎夏、プリンス・エドワード島の演劇フェスティバルでは、シャーロットタウンにあるConfederation Centre of the Artで”Anne of Green Gables-The Musical"「ミュージカル赤毛のアン」が上演されています。このミュージカルは、日本では、劇団四季が上演しています。本家カナダのスタッフからも高い評価を受けているという「劇団四季ミュージカル『赤毛のアン』をご紹介します。

 物語の舞台はプリンス・エドワード島の美しい村アヴォンリー。マシュー・カスバートは、畑仕事の手伝いをしてもらう“男の子”を孤児院から引き取るため、馬車で駅に向かいますが、迎えを今か今かと待っていたのは、赤毛でそばかすだらけの11歳のおしゃべりな女の子。マシューは、新しい生活に思いを馳せる幸せそうな少女の様子に、手違いが起こったことを言い出せません。そのまま、妹マリラが待つ我が家に少女を連れて帰ります。

 赤毛の女の子、アン・シャーリーは、事の真相を聞かされて打ちひしがれますが、次第にマリラもアンを理解し、引きとります。アンは、とんでもない失敗を重ねながらも、持ち前の魅力で人々の心をつかんでいきます。

アン・シャーリー役を演じている吉沢梨絵さんにお話をうかがいました。
「劇団四季では1980年から再演を重ねている演目ですが、今回は5年ぶりの上演です。私は今回初めてアン・シャーリーを演じることになりました。『赤毛のアン』出版100周年の記念の年にアンを演じることができて幸せですし、またみなさんの『赤毛のアン』に対する愛情をすごく感じます。

 この作品はとにかくセリフの量が膨大で、普通の作品の3倍くらい大変です。アンの空想の世界と現実の世界の展開がとても速いのですが、そこがアンの魅力でもあると思います。

 すごく笑えて、とても感動できるミュージカルになっていますのでぜひ、アンの世界を楽しんでいただけたらなと思います」」



夏のプリンス・エドワード島への旅_五日目https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/988467709f6768c1d56b96734645973a

 
”Anne of Green Gables-The Musical"、2009年7月15日に観劇しました。チケットは日本からプリンス・エドワード島セレクトツアーズさんに依頼して入手、シャーロットタウンのホテルまで事前に届けてくれました。前方席でしたね。日本語訳で自分の中にイメージしている『赤毛のアン』とは違う、ここは日本人にはわかりづらい、本国の解釈なんだろうなと思った場面があったのですが残念ながら具体的には思い出すことがもうできません。笑いを誘う場面では体中で楽しそうに笑っているオーディエンス、英語が全部わかるはずはなくても楽しめました。
 
 劇場に入る前、コンフェデレーションセンターのお手洗いに入ったら、アン・シャーリー役の女優さんと一緒になりました。このアンの帽子をかぶり、衣装をつけたままで、目が合うとこの、アンのように大きな瞳でちょっと恥ずかしそうにされていました。当然、物語の中のように10代ではない。日本では劇団四季が翻訳上演していたりなどする、名だたる作品に出演してきたキャリアがある女優さん。プログラムの、わからい英語のわかるところだけをざっと今ながめてみるとレベルの高い舞台だと感じたことがうなづけます。


































2012年10月18日(木)、秋のコンフェデレーションセンター、

モンゴメリさんの葉書、手袋、ブローチなどが展示されていました。ミュージカルはシーズンオフ、ゆっくり写真を撮ることができました。

















シャーロットタウンのヴィクトリア・パーク



 成田空港のフライト情報を久しぶりにのぞいてみると夕刻出発するエア・カナダ004便のバンクーバー行、毎日飛んでいるんですね。モントリオール行の006便は週に4日、全日空・タイ航空とのコードシェア便なのも変わらないようですが、どれぐらいの乗車率なのか。懐かしいエア・カナダの機体。飛行機を一機とばすのに何千人もの力が必要だそうです。飛ばせないということはそれだけの人たちの仕事がなくなり収入が減るということ。どうなっていくんでしょうね。吉村和敏さんがまた海外取材に行けるようになるまで何年もかかるだろとブログに書いています。わたしがこの世にいる間にエア・カナダに乗ることはたぶんもうできない。帝国劇場の帰り、冷房対策にと持って出たエア・カナダの、枕にもできる膝かけを失くしてしまいました。忘れ物をいくつか問い合わせてみましたが見つからずで小さなショック。



モントリオール⇔プリンス・エドワード島を飛んでいるのはエア・カナダの小さな機体。風にあおられると揺れました。小さくても飲み物の機内サービス有。



















 日曜日の夕暮れ、外はようやく外に少し出られる状況になったでしょうか。一階のポストに入れたままにしている、見ても見なくても同じで気持ち削がれるだけなので見たくない封書を一応外で開封しなければならないエネルギーをこれから・・・。





 残暑見舞いのメール、ありがとうございます。かわらずブログを読んでくださっているんですね。みっともなくおはずかしい姿をさらしています。なんどめかの出口のみえないトンネルの中をさまよう日々。𠮟咤激励してがんばろうとしてもがんばろうとして、離れていた1年10カ月を取り戻すことはもう無理っぽいです。オーウェルコーナー歴史村で草むらにねころんで高いを空を見上げた時の幸せ感は今の心の引き出しの中に。幸せ記憶を胸に、ゴールの見えない道のりを人はどこまで進んでいくことができるのか、いつかどこかにたどり着くことができるのか。答えを出すことのできない宿題を背負いながら生きる日々・・・。

『THE MUSICAL CONCERT at IMPERIAL THEATRE』-ProgramA千穐楽(4)

2020年08月22日 14時18分09秒 | ミュージカル・舞台・映画
『THE MUSICAL CONCERT at IMPERIAL THEATRE』-ProgramA千穐楽(3)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/ca1ce6c83318da7203d18353544edaa0

 二回目のトークコーナーは右から生田絵梨花ちゃん、新妻聖子さん、一路真輝さん、森久美子さん、今井清隆さん。「これは年代順に並んでいるんですか」とつっこむ井上芳雄さん。「そうです」と言い切ったのは聖子さんだったかな。今井さんが生田ちゃんと一緒ですごく喜んでいるとか、いないとかというやりとり。「隣に立ちたい」と今井さん。「コメントは控えさえていただきます」と生田ちゃん。ものすごく細かった。こんなに細いけど背筋とか歌える筋肉はついているのかな、はじめて聴きましたが美しい歌声でした。モリクミさんが初日に比べると静かだったのは失言してしまうと記録に残ってしまうとわかったので失言しないようにしているからという話。ライブ配信、「録画したりしてはダメですよ」とカメラに向かって念を押す芳雄さん。「10年前は携帯だったので今のようなことが起こってもライブ配信なんて考えられなかった、10年後はどうなっちゃうんでしょね」とモリクミさん。「10年後は3D映像になっているかもしれないですね」と芳雄さん。いちばんキャストが多かった、ProgramA。ベテラン勢の自由奔放なトークを仕切っていくのは毎回大変だったかな。ProgramBは司会が山崎育三郎さん、キャストも変わり、また違ったものになっていくと思いますと。そのProgramBも今日が千穐楽。

 東宝と宝塚のライブ配信、全部みるのは大変、選ばないといけませんが星組の東京宝塚劇場のチケット当選できたからとライブ配信を見送ったら舞台は中止。明日のことはわかりませんね、毎日が千穐楽のようなもの。後悔が残らないようにしないとです。


2020年8月22日日経電子版より、

「ナイツ・テイルと帝劇 ミュージカルの力(井上芳雄)」

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO62835980Q0A820C2000000?channel=DF120720172677&page=3

「帝劇は、昔から「舞台の神様がいる」といわれていて、たしかに舞台の神様が何とかしてくれるだろうと信じられる場所です。大きな劇場なので、最初に出るときは誰でも緊張して萎縮するのですが、舞台に立つと意外と客席から見るほど大きくないし、客席に包まれるような安心感があります。お客さまも楽しみに来てくださっているので演者の味方というか、見守ってくださる。自分を肯定してもらえるし、世の中を肯定できる空間がそこにある、という気持ちになれる劇場です。

ミュージカルで歌えば、どんな悲しい曲でも、歌っていること自体が一歩踏み出すことになる。みんなで歌うことが、前に進もうというメッセージなんだ。そんな、自分が愛してきたミュージカルの力を実感して、とても幸せな気持ちでした。」

舞台写真、東宝の公式ツィーターよりお借りしました。



 14日の初日は、わたしにとっても2018年『モーツアルト』以来2年ぶりの帝国劇場。劇場が「おかえりなさい」った迎えてくれている感覚でした。支払える家賃の力の限界で、ここは2年前までの住まいほど利便性は高くなく近くに店はないのが少しつらい、日比谷までちょっと交通費と時間もかかります、それでも田舎生活を思えば路線バスがいっぱい走っているし、たくさんの人たちが駅までの道のりを歩いている世界は夢のよう。行こうと思えばいつでもまた日常生活の中で日比谷に足を延ばせるところに戻ってきたのだから、気力を取り戻していかねば。「これ以上苦しむあなたをみたくない」「過去は過去、今のあなたには今と未来しかない」。魂ぬきとられるような暑さの底は今日で終わりなのか。先週二日連続でしゃくねつじごくの中を知らないところまで歩けたことが今となっては自分でも信じられません、緊張で睡眠は不十分だったし、けいれんを起こしていても不思議はないほど暑かった、思い出すだけで吐きそうですがやれたのはサパのライブビューイングチケットがあったからだし、帝国劇場のコンサートが待っていたから。そんな自分をほめるだけでは終われない、終わらない、生活は続いていかない。過ぎた時間を受けいれていくにはまだまだ時間が必要ですがそうはいっていられないので、月曜日以降また気力を取り戻してまた出向かねばね・・・。

『THE MUSICAL CONCERT at IMPERIAL THEATRE』-ProgramA千穐楽(3)

2020年08月21日 23時36分39秒 | ミュージカル・舞台・映画
2020年8月18日;『THE MUSICAL CONCERT at IMPERIAL THEATRE』-ProgramA千穐楽(2)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/f0ba589b37ba536ecbc2432d8fcfc81b

 記憶のあるうちにProgramA千穐楽、ソワレ公演の断片的な備忘録の続き。

『南太平洋』より「ワンダフルガイ」を歌ったいっちゃん、セットリストをみたとき全力で抵抗したそうですが、歌声も表情もすごく可愛かった。「恋してる、恋してる♪」を何回いっているのか、直後にトークタイムで登場した井上芳雄さんと田代万里生さんが数えていたと。万里生さんの21回が正解?

 一路真輝オフィシャルブログ「帝劇コンサートAプログラム終わりました。」
https://ameblo.jp/ichiro-maki/entry-12618671031.html

 ProgramA、『レ・ミゼラブル』より「民衆の歌」は、今井清隆さん、和音美桜さん、新妻聖子さん、生田絵梨花さん、森公美子さん。歌い出しの「戦う者の歌が聴こえるか~♪」、今井さん、これだけでも十分すぎるほどにぜいたくなこと。モリクミさんはレミゼに出ているものの「民衆の歌」を歌ったのは今回のコンサートがはじめてと井上芳雄さん。たしかに、アンジョルラスと学生たちの場面にティナルディエ夫妻はいないですね。「レ・ミゼラブルほんといいですよねぇ、出てないけど」「毎回言ってる」とこだわり続ける芳雄さん。(今からでもアンジョルラスありなのでは?) 千穐楽では「民衆の歌」のあとに今井さんの「彼を帰して」、翌日のバリケード戦で傷を負ったマリウスをパリの地下道に連れて行った助けることになるバルジャンの歌声、オリジナル版最後の上演で今井さんバルジャンを拝見しているので胸がいっぱいでした。

 宝塚OGは5人、花ちゃん(花總まりさん)は瀬奈じゅんさんよりも宝塚で学年が上だったのだと知り、なんだか不思議でびっくりぽん、なったのはどの場面だったかな。花ちゃんが瀬奈さんをさん付けなしにしていたのでびっくりしたのですが花ちゃんがミーミルをやったのは紫苑ゆうさん率いる星組だからそうなのか。瀬奈さんのインスタグラムで本科生・予科生の関係だったことを知りました。男役スィッチが入った瀬奈さん、花ちゃんにデレデレなってるお写真をあげてくれました。一般ピープルにはあり得ない可愛らしさ、永遠のプリンセス。はじめてききました。笑いのツボにはまってしまい、和樹さんの猫背にとまらなくなったと鈴がなるように笑う花ちゃんの可愛いこと、可愛いこと。いっちゃんと花ちゃんがカーテンコールでドレス着て並んでいるのも不思議な感じでしたけど、ほんとになんだか不思議。

 3回目のトークコーナーであってるかな、市村正親さんがゲストだったので並びが初日とは少し変わっていました。右から和音美桜さん、花總まりさん、古川雄大さん、加藤和樹さん。2018年『モーツアルト』以来2年ぶりで帝国劇場の舞台に立った和音さん、司会の井上芳雄さんがどうでしたか?とたずねると、「この舞台と普段の生活があまりにも違うので不思議な感じです」と和音さん。(ドレスを「こんなの家にあったら邪魔でしょうがない」と芳雄さん。「いやでもそんな普段の生活があるからこそ舞台に立てる、また立ちたいですか?」和音さん「また立ちたい」、芳雄さん(東宝さんに)「よろしくお願いします」。和音さんの歌声、ほんとに美しかった。また帝国劇場に戻ってきてほしいです。

 花ちゃん、どうでしたかとたずねられると、「わたしとかーくんはひきつづきProgramBにも出るので残留組です」と。芳雄さん、Bには出ず、Cでまた戻ってくる、その時にはもういないんですね、といったやりとり。古川雄大さん、気持ちは残留したいけど今日で終わりと。城田くんと同じでそんなこと絶対思ってないでしょと芳雄さんがつっこむと、いや残留したいですと。隣で花ちゃんも芳雄さんと一緒に絶対そんなこと思ってないでしょっていう顔をしていたのがすごく可愛かったです。和樹さん、芳雄さんと帝国劇場で一緒に舞台に立つのは初だけどインターネットテレビ?では共演しているんですね。すごく緊張しながら、「こんなにきっちりとした格好で帝国劇場に立ったのは初めて」と。(『1789バスティーユの恋人たち』は)農民の役、(『レディ・ベス』は)吟遊詩人の役、今までちゃんと服を着たことがなかった。ほとんど裸体とか?とつっこむ芳雄さん。いやそれはまた別の舞台で(『フランケンシュタイン』のこと)と和樹さん。そんな舞台があるんだと一人で納得する芳雄さん。和樹さんの姿勢がすごくいいとほめたあと猫背になってみてとふること2回。和樹さんの猫背への変化ぶりが絶妙にうますぎて舞台は笑いにあふれていました。

 ProgramA千穐楽、市村正親さんが最初のトークコーナーに登場された時点ですでに時間はおしていました。ライブ配信おしても大丈夫なんですね。20分ほどのびました。最後に遅くなってしまったことをわびる芳雄さん。いやいやすごく楽しくてオマケがついたみたいで幸せでした。帝国劇場が「おかえりなさい」って迎えてくれているコンサート、夢のひととき。

 毎回トークの内容が違うのでそれもまた楽しくてきりがありません。二回目のトークコーナーのモリクミさんたちも楽しかったですが長くなってきたのでいい加減にしておきます。また次回・・・。

 キーボードをたたいていると気持ちが落ち着くのでまたまた連投してしまいました。



 



2019年9月宝塚大劇場-ラ・ロンド(2)

2020年08月21日 13時55分46秒 | 宝塚
2019年9月宝塚大劇場-ラ・ロンド
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/4dd8803f5037858eb67377632ebf1bb0

「ラ・ロンド」内に展示されていた舞台写真の続きを。











すっごい好きな、紅カールがシュラック家のソファに長い足をもたあますように投げだしている写真があって嬉しかった。

























2019年9月19日(木)の花のみち









 本日、13時公演より東京宝塚劇場で星組が公演を再開。スケジュールみると一日、二回公演も今までどおりありますね。西ほどじゃないけど魂までも抜きとられていく感のある暑さの中、まずは今日の幕が無事に下りていくことを祈ります。

 次の観劇予定はないですが、ライブビューイングとライブ配信の予定が次々と出ているので、そこまで生き延びよう、自分がいなくなっても困る人はいないけど、生きていていいんだって思える。心のよりどころとなる場所がふるさと。わたしにとって日比谷は心のふるさと。日比谷の劇場が息を吹き返す。それだけで自分も生きなくてはと思える。

宙組『FLYING SAPA-フライングサパ-』-梅田芸術劇場千穐楽LV(3)

2020年08月20日 18時47分04秒 | 宝塚
2020年8月12日(水);宙組『FLYING SAPA‐フライングサパ‐』‐梅田芸術劇場千穐楽LV(2)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/fa904c4d220ab95c6c29d2c4be6ae9cd

2020年8月11日(火);宙組『FLYING SAPA‐フライングサパ‐』‐梅田芸術劇場千穐楽LV
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/d48f7950536703dbac743233c9b2da1e

2019年6月14日;ウエクミ先生のことばが沁みるhttps://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/875bf07db08fc1e05acddde0e33b4a45

梅田芸術公演プログラムより、ウエクミ先生のことば

「この『FLYING SAPA』の構想をしたのは今から十年前、iPhoneが出回り始めた頃のことです。
誰かのすべての情報を一企業が参照できるなんて不気味すぎるし、私は関わるまいと思っていました。でも人々が嬉々としてスマホに切り替えていくのを見て、いずれそれなしには年金も受け取れないなんてことになるんじゃないかという不安が心をよぎり、スマホが社会的生命維持装置になることを予感した私は、抵抗も空しく最新型iPhoneを手にしたのでした。
 
 当時に思いついた、無数の個人の情報が一つの巨大な中心に吸い込まれていくという今作のモチーフは、十年でありふれた現実となりました。

(略)
現代の日本社会は、静まり帰った水面のように見えます。一粒の小石が手から零れてもそのさざ波で沢山の船が沈没する、抑圧された世界です。でも水紋一つない水鏡の下では、人間の本性があいも変わらず渦巻いている・・・。

 情報の網目の中で、この国の人々はかつてないほどに同調し、少しでも違和感が生じると断罪する。足音ひとつ立てないように歩かねばならない静謐(せいひつ)なディストピアは、今や法制化されつつあります。

 そんな抑圧を感じるから、少し異端的なSFを創りたくなり、初顔合わせのクリエイティブスタッフの人々と出会いたくなったのかもしれません。いつもと違うことをすると、波紋や喧騒が生まれるのを期待して。

『FLYING SAPA』は、本来の初日を迎えるはずだった3月の終わりから約4カ月の時を隔て、開幕します。これを書いている今もまだ稽古は再開しておらず、出演者ともスタッフの人々とも、3月の終わりに別れたきりです。それから皆の心に何が去来したか知るよしもありませんが、私達の『FLYING SAPA』は、もうあの時のものとは違うでしょう。それがどんな形をしているのか、再会した皆はどんな顔をしているのか、私には想像できません。」

 赤坂ACTシアターでの舞台稽古まで進み、ほぼ仕上がっていたであろう状況での中止、それから4カ月の間に『FLYING SAPA』は再開のときを待ちながら、ねかされて発酵し、より熟成していったのかなとウエクミ先生のことばを読みながら思いました。ウエクミ先生が稽古場で再会した宙組生たちにどんなことばをかけたのかわかりませんが、先のみえない不安な4カ月を過ごしたことで長く膨大な台詞の行間にある想いが出演者とスタッフ、それぞれの心の中で育ち、期待以上の波紋や喧騒がわたしたち観客の中にも生まれたのではないでしょうか。noteに思いのたけを長くつづられている方もいてすごいなと思います。今の状況下で、より多くの方にみてほしい作品。

 プログラムを読んで勘違いしていたり、細かくは理解できていなかったりの箇所がいくつかありましたが流れにはついていくことができていたようです。難しそうにみえますが実はシンプルで人間のどうしようもない性(さが)を描くウエクミ先生の腕がうなった作品。それまでの流れから、唐突といえば唐突な『FLYING SAPA』という船に希望を託した終わり方は、どうしようもないものを抱えながら生きていかなければならない人間へのあたたかい眼差しなのかなとわたしなりに思います。

 二幕冒頭、「違い」を排除し、ミレナ@星風まどかちゃんの意識の中に人類のすべての意識データ「ミンナ」を融合させようとした総統01@汝鳥伶さん、地球では難民ブコビッチ@穂稀(ほまれ)せりさんは戦争で妻と娘二人を虐殺された過去を背負っていることが明かされました。同じく戦争で母と祖母を虐殺され、自らも兵士に傷つけれらた少女ミレナ(ニーナ)の辛い記憶を消し、娘として手に手をとって難民船にのり地球を脱出したのでした。科学者ブコビッチは水星「ポレンカ」でも人類が地球と変わらず生きていくことのできる生命維持デバイス「へその緒」を発明。食事をする必要もなく、でも寝覚めのコーヒーをオバク@真風涼帆さんはのんでいるところがくすっと面白いと思いました。意見が対立したオバク、青年サーシャの父で科学者のロバートキン@星月梨旺(ほしづきりおう)さんを銃殺し、さらにはサーシャの婚約者だったイエレナ@夢白あやちゃんの母も殺し、「へその緒」を武器にポレンカの総統へののしあがっていったブコビッチは最後ミレナによって撃たれて果てました。
 
 一幕で描かれた、ポレンカからみた15年前の地球、「太陽の核融合反応が弱まったことが原因となり、冷え切った地球でおきた資源を食料をめぐるパニック、そして全世界大戦。人権や宗教などあらゆる「違い」を理由に分裂して生き残りを競い、地球が居住不能になるまで報復を繰り返したのだった。」「そんな中、少数の人類たちが、かつて水星と呼ばれた星、ポレンカへの脱出してから15年、水星移住者たちは如何にして、人類の本能とも言われた闘争心を克服し、今日の完璧な秩序を達成できたのか、それは人々の精神データを政府中枢データベース「ミンナ(皆)」に集約し、悪の衝動を事前にチャックしているからである。」

 ぞっとしますが、いつかの地球の未来の姿、そして一部の選ばれた人類だけが水星へと逃げのびることを許される未来はあながち全く空想の産物とも言い切れないのかもしれません。

舞台写真、日刊スポーツよりお借りしました。











 専科の、総統を演じた汝鳥伶さんとキュリー夫人を演じた京三紗さん、さすがの存在感でした。汝鳥伶さん、2019年『ベルサイユのばら45』のコンサートの司会をされていて昭和のベルばらに出演していたと。京三紗さん、いっちゃん(一路真輝さん)がトップスター時代の雪組の組長さん、カーテンコールのサングラス姿、かっこよかった、拝見するたびにずっと宝塚にいらっしゃるのだとしみじみ。

 気になったオバクやノア先生一行を案内するフリをして、実は総統01からミレナを捕まえるようために派遣されていたポレンカの兵士は、プログラムをみると優希しおんくん、キキちゃん(芹香斗亜さん)の男役道でバックハグにキュンキュン乙女になっていました、男役としては小柄だけと身体能力の高さがすごい。冒頭で公務員のタルコフ@寿つかささんのもとに送り込まれ、最後ポレンカの将軍となりオバクたちと戦った兵士は瑠依蒔世(るいまきせ)くん、『エルハポン』で宮廷道化師を演じていた歌うま男役さん。ロバートキン、難民ブコビッチもそれぞれ存在感があったのは外箱の、ストレートプレイのような作品ならでは。

 オバクがロングコートの中に着ているセーター、劇中でコートを脱いだ場面もありましたがどうやって着るんだろうって思う不思議感いっぱいのセーターでした。真風さん、さすがの着こなし力。セーターが似合う男役はたまきち(珠城りょうさん)と双璧の鉄板。一幕気だるい虚無感がかっこよくみえるのは宝塚しかないですね。ノア先生のなにがこんなにかっこよくみえるのだろうと思うと、前髪のたらし具合と腕まくりの加減ですね。捲り上げた袖と腕の美しさとのバランス、いちばん美しくみえるライン。人物設定の背景が全く描かれていないのは時々なぜかすごく懐かしくなる『邪馬台国の風』のクコチヒコと似ているなあと思いました。なぜタケヒコと敵対する役として存在するのか背景が全く描かれていないクコチヒコを、タケヒコに斬られてどさっと倒れるまで男役としての目力、美しさ、かっこよさで振り切ったキキちゃんを思い出しました。まかキキ、円熟の極み。

宙組が元気でほんとによかった。日生劇場公演も無事に上演できますようにと祈ります。

プロの、舞台への愛にあふれるわかりやすい記事、いいですね。

2020年8月13日産経新聞エンタメより、
【Takarazuka Revue】 宝塚歌劇宙組 梅田芸術劇場公演『FLYING SAPA ーフライング サパー 』
https://metropolitana.tokyo/ja/matisowa/013

初日のまかキキの涙、記者さんの心にも沁みたのかな、こちらも愛あふれる記事、嬉しいです。

2020年8月14日スポーツ報知より、

真風涼帆と芹香斗亜が「FLYING SAPA ―フライング サパ―」新型コロナウイルス感染に負けず無事完走!カーテンコールで肩を並べ目に涙

https://hochi.news/articles/20200814-OHT1T50121.html

 
 ミレナの、辛い過去の記憶を一瞬で頭の中から消してくれた緑色に光る装置、ほんとうにあったらいいなあと思います。こわくもありますが自分で選びとったわけではない苦しみ、この世にいる間もがいてももがいても結局答えはでないとわかった、でも下ろすことはできない宿題をもらってしまった人生。その時その時の自分でこうすることがいいと動いた結果これでもかこれでもかと訪れる試練。この二年間の意味がわからず苦しい。『鎌足』の中にあったようになかったことにはできない、思い出は消せないとわかっていても消したい10カ月。大劇場になんども日帰りできたことだけが心の救い。だからOKとする?

 とりとめもなく長くなりました。このへんで失礼します。サパのことまだ書く、たぶん。


2019年9月宝塚大劇場-ラ・ロンド

2020年08月19日 15時41分03秒 | 宝塚
2019年9月19日:宝塚大劇場は青空
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/7af74eb27de99abed060f34ae6a1f760

 ちょうど11か月前の宝塚大劇場、みりおちゃん(明日海りおさん)の退団公演を見届けるべく、自分の中で唯一の納得、日帰りバスツアーに参加しました。歌劇の殿堂のメモリアル展は列が長すぎたので断念。最初で最後かもしれない喫茶「ラ・ロンド」に入り、公演デザートをいただきました。店内に飾られていた舞台写真、ようやく整理しました。なんとか映りこみは大丈夫そうでしょうか。こうした時間が戻ってくるまでには何年もかかりそうな気がします。全てが夢のごとし。

 明後日からの東京宝塚劇場再開、心配したとおり舞台をみたことがない人たちのコメントはきびしいですが、場所柄土着の地域性からくる批判はないのではないかと。2月下旬からの公演中止に伴う四半期の損失計上額は小さいところならとっくにつぶれている?数字。定員数の半分しかチケット売れないのにお値段そのまま(わたしが当選したB席は3,500円)。生き残りをかけて相当な覚悟で劇団は再開に踏み切るのだと思います。やってもやっても赤字だろうけれどやらなければつぶれてしまう。劇団がいくつもの意味で可視化しづらい相手をどうかわしながら生き残っていくのか、劇団がつける道筋はこれからの演劇界の指針にもなっていくと思います。華形ひかるさんが無事に卒業できるよう千穐楽まで、ことさん、ひっとん、星っこたち、頑張れ!!














































写真はもう少しあるのでまた次回。

東京宝塚劇場再開

2020年08月18日 22時43分20秒 | 宝塚
 21日(金)からの公演再開が発表されました。194人検査して陽性判定者は一人、隣は日生劇場、道路を挟んで真向かいは帝国ホテルという大都会の真ん中、周辺は商業施設や飲食店、再開はむしろ歓迎されると思います。きっちり二週間中止して再開は予想通りのお知らせ。友の会で当選した7日のB席チケットは二度目の幻となりましたが生きていればまたいつか観劇できるチャンスはきっとある。自分のことはともかく東京宝塚劇場がまた息を吹き返す、それだけで嬉しいです。

 14日の帝国劇場、コンサート初日、劇場という空間が再び呼吸をしているという感覚に包まれました。キャスト、オーケストラメンバー、そしてわたしたち観客を「おかえり」「よく戻ってきたね、また会えたね」って迎えてくれているように感じました。劇場ってそんな場所、色々な想いを抱えながら集い、舞台という何百年も続いている究極のアナログにひととき集中する場所。不要不急とか、今どうしても必要なのかとか、そういうことではないのですよ。

 9月20日の千穐楽まで一カ月、今までよりもゆっくりペースでの公演、ライブビューイングで見届けたいと思います。無事に続くことを祈るばかり。本拠地が心配、9月5日千穐楽のライブ配信とライブビューイングのチケット販売見合わせを劇団はインフォメーションしていないから5日間だけでもやれるのかな。地域性もあるだろうし、再開できるのか心配。ディナーショーとミュージックサロンの無観客ライブ配信は宝塚にとって初めて。シアタークリエの無観客ライブ配信を経験したかぎりではアクセス数がキャストのみなさんに伝えられていたみたいで、画面の向こうでたくさんの方がみてくださっているんですよね、不思議な感覚ですと。やればやるだけ赤字なのかもしれませんが中止にしたらさらにきびしいし、気持ちが削げる。今の状況下でやれる最大限を劇団は尽くしていると思うので応援したいと思います。個人が特定されないように劇団は必死に生徒を守っているんですね、すごいよ。













日比谷シャンテステージ衣装展は『ロックオペラ-モーツアルト』でした。
ひっとん(舞空瞳ちゃん)の腰の位置の高さよ、娘役になるために生まれてきたよね。