行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

白鵬連勝記録、63でストップ

2010-11-16 22:54:24 | Weblog
昨日の結びの一番は稀勢の里の気迫あふれる相撲で白鵬の連勝は止まった。左四つに組んで白鵬に左上手を取らせなかったのが勝因だが、絶えず攻めた気迫が勝ちを呼び込んだ。今場所は白鵬の連勝記録を誰が破るかという国民的関心があったが、日本人力士の奮起を求める声も大きく、その意味では稀勢の里が双葉山の偉業を守ったということは相撲協会も内心ほっとしているのではないだろうか。

これを機に日本人力士もがんばり、横綱を目指してほしい。今の大関で横綱候補は把瑠都にしても琴欧洲にしても外人力士ばかりだ。双葉山を破った安藝ノ海は横綱になった先例もある。大型力士時代、稀勢の里や若手の栃王山に期待したい。

双葉山は連勝記録がストップしたあと3連敗したが白鵬は本日琴奨菊の挑戦をさばき、連勝記録への再スタートとした。まだ若いし、他の力士との力の差は歴然としているのでチャンスは充分ある。今回の63連勝にしても平成の大横綱という呼称にふさわしい。

私は双葉山の相撲を見たことはないが子供の頃の栃若時代からの相撲ファンで、当時テレビ放送はなく、夕方になるとラジオ放送にかじり付いて贔屓の先代朝潮を応援した。時には親にねだって2時間近くかけて蔵前の国技館に連れって行って貰った。中学の時に市の大会、といっても2つしかない学校の相撲大会で優勝したことが何よりの自慢だった。

これまで私の見たところ、強さという点では千代の富士、北の湖が双璧で、白鵬とどっちが強いか興味津々たるものがあるが、白鵬は大鵬に匹敵する強さと風格のある横綱と言える。大相撲は心技体融合を目指す一瞬のスポーツで、厳しい稽古と気力の鍛錬を要求する。これに今一番近いのが白鵬の相撲で日本人力士も見習ってほしい。
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