行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

米国経済のすごさ

2013-07-11 23:03:45 | Weblog

企業の時価総額の世界ランキングが6月末のデータで報道された。企業価値を計る上で最も簡便な指数が時価総額で、世に認められているランキングと言っても良い。いつものことながらトップテンに大部分米国企業が占めるが、今回の場合、米企業の躍進が凄く、トップテンの内、9社を占めている。1位がエクソンモービル、2位がアップル、3位マイクロソフトで前年ベストファイブにランクインした中国企業3社は中国工商銀行が10位に残るのみとなった。特に躍進したのが前年19位のグーグルで、8位にランクインした。

製造業ではGEだけが前年の11位から7位へ躍進し、気を吐いている。日本勢のトップトヨタは前年の27位から18位へ躍進しアジア勢製造業で唯一20位以内に入っている。100位以内に入った日本企業は64位の三菱ファイナンシャルグループ、92位の日本たばこ、95位のソフトバンク、100位のNTTとなっている。欧州勢は20位以内にスイスのロッシュ、ネスレと英蘭のロイヤル・ダッチ・シェルのみだ。米国企業の圧倒的な強さが目立つ。

これを見ると世界経済での米国の強さが目立つが、その源泉は伝統的なエネルギー産業と先端を行くアップル、マイクロソフト、グーグルに代表されるソフト産業だ。1年後にはフェイスブックがランク入りするかもしれない。

同じ日に「アメリカの衰退と東アジア」といった講演会のビラが入っていたが、むしろ「アメリカの躍進と後退する東アジア」と言い換えた方が良いだろう。講師が元外務省国際情報局長というのだから経済のことは眼中にないのかもしれない。

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