富士山が山開きして試験的に1000円の入山料を取ることになったが、あくまでも自発的な徴収だそうだ。富士山は高山だし、山頂にかけては岩山で、落石も生じやすく登山道の整備が必ず必要だ。多くの登山者が国内外から来るので、登山者の安全のためにも入山規制と同時に避難小屋やトイレ、水飲み場も必要で、いくらかの入山料を徴収しても文句を言う登山者はいないと思う。
以前、このブログで夏の嬬恋高原から次のような便りを書いた。
「トレッキングを楽しんでいる。鳥の声、谷川のせせらぎを聞き、高山植物の花を愛で、身も心も洗われるようだ。しかし、大きな課題を考える機会にもなった。山道のごみ問題やトイレの設置はこれまで百名山で提起されてきたが、地方財政の危機的状態では、基本的な山道の整備が精一杯なのだろう。今回、湿原での木道が荒れて更新されてない場面にかなり会った。危険な状態の個所もあった。
中高年を中心に登山人口はますます増える。安全の確保と財政危機を考えると入山料を取る時期になったのではないか。山の自然を愛する人は反対しないだろう」
登山道の整備は安全に直結する。湿原の木道や岩場での鎖など、壊れていたら危険だ。全て地元の管理者に負担させることは忍びない。富士山で入山料を実現すれば、人気の山や自然公園での先例となり是非実現して欲しい。