行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

古い友人を切り捨てたNTTドコモ

2013-07-19 22:58:08 | Weblog

NECがスマホから撤退という報道、NTTドコモの新戦略ツートップの影響によることは明らかだ。NECは日本電気時代、NTTドコモの前身電電公社とは機器メーカーと通信公社間で最も親密な関係にあった。他の機器メーカーからはその一体ぶりを日本電気公社と揶揄されるくらいであった。そしてドコモになっても携帯やスマホをNECは供給してきた。

ところがこの夏、NTTドコモはツートップ戦略と名を打ってサムソンのGALAXY S4とソニーのXperia Aに販促費を集中し、ツートップに指名された2機種の販売が大きく伸び、NECやパナソニック、富士通のスマホは反動で打撃を被り、撤退に追い込まれている。
各社のスマホにはそれぞれ特色と違いはあるが、私には古くからの友人を切り捨て何故ツートップなのか理解しかねる。古くさいと言われるが、こういう商道徳にもとる戦略が長続きするのか疑問だ。

果たして、電気通信事業者協会(TCA)が発表した携帯電話事業者別純増数を見ると、夏商戦が本格化した6月はソフトバンクモバイルが24万8100、auが23万2200の純増を記録する一方で、NTTドコモの純増数は5900のマイナスとなっている。同月の携帯電話番号ポータビリティ(MNP)の利用者数を見ても、KDDIが8万5300、ソフトバンクモバイルが5万9900の増加であるのに対し、NTTドコモはなんと14万6900のマイナスと、流出傾向に歯止めはかかっていない。自分もそろそろNECか富士通のスマホにと考えていたが、ツートップ戦略に出くわし、断念したくらで、ドコモからKDDIやソフトバンクへの流出傾向は日本の消費者のドコモに対する反発と受け止められる。

 

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