回転木馬のように日本の首相はよく替わると外国から揶揄されるが、今回の参議院選挙で勝利した安倍内閣の寿命はどうなるのだろうか。
今夏の勝利はアベノミックスの成果?によるもので、今後先ず経済の先行きが注目される。今年一杯は復興やその予算を流用した公共投資などで景気は持つだろう。公共投資の執行率は予想以上に早く、問題は財源がなくなる来年度で、内閣参与で安倍さんのブレーンである浜田教授は消費税の実行を遅らせることを提案している。来年景気が失速すると安倍内閣も失速しかねない。
消費税増税は国際公約で、これが実現しないと、日本の国債格付けダウンと国債売り、そして更なる財政の引き締め、社会保障給付の低下を国際社会から求められことになる。
今回主要な争点として脱原発や、憲法問題をうまくすり抜けてけ来たが、参議院選挙の重しが取れ、右バネが働き憲法改定を画作しだすと9条改定に国民の多くが反対している現状では国会に大衆のデモが押しかけ、ブラジルやトルコのようなことになるかもしれない。中韓との関係悪化も加速することになる。
今夏の投票率が前回選挙より悪く、32.6%と民主主義の危機に近いことを安倍内閣は認識して対応しないと進む道を誤り、回転木馬の状態になる。