行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

中国「防空識別圏」設定の謎

2013-11-26 18:30:37 | Weblog

中国政府は先週末、尖閣諸島を含む東シナ海上空に「防空識別圏」を設定した。海上では軍隊でない海上保安庁同士の争いで済んだが、空となるといきなり空軍同士の対決となり、ドンパチが始まるとも限らない。まさに瀬戸際政策で日本政府への圧力を徐々に強める戦略を一歩進めた。経済面では交流が活発になり、この時期に何故という謎が残る。

英国フィナンシャルタイムスは社説「中国は日本への挑発をやめよ」の中で、中国政府の狙いは尖閣諸島を日米同盟に亀裂を生じさせる手段と捉えているのではと憶測し、だとすれば、それは無責任なゲームでしかない。と主張する。日中間で空中戦が突発しても米軍は手を出さず、日米同盟は空文化するという可能性に賭けているのではということだ。

私の謎解きは、中国、韓国がよくやる手で、国内の困難な事態を反日で国民の批判をかわす策だ。現在中国の国内事情は、天安門でのウィグル人のバス突入事件に見られるように、チベット、ウィグルなそ少数民族の反乱、所得格差による不満、共産党幹部の腐敗、環境の汚染など、報道されている以上に政府が対処する限界を超えてきたのではないか。

ドンパチをやれば、一気に国民の目がそらされる。軍の力を習近平は抑えることが出来ない状態になっているとしたら極めて危険だ。

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