TPP交渉に参加する直前の13年7月、西川農相は自民党のTPP対策委員長だった。砂糖は政府が関税撤廃の除外を目指す「重要5項目」の一つで、砂糖の業界団体「精糖工業会」の関連企業から100万円の寄付を受けたことは常識的にみて賄賂性が強い。農相辞任で終わらせず野党は議員辞職を要求するか告発すべきだ。昨日のブログで首相のヤジの究明をすべきだと書いたが、驚くべき結果となった。
20日の予算委で民主党の前原誠司氏から謝罪を求められると、首相は「日教組が(国から)補助金をもらい、(日本)教育会館から献金をもらっている民主党議員がいる」と答弁した。また、本日首相は予算委でも日教組出身の民主党の神本美恵子参院議員の実名を挙げ、文部科学政務官時代に「教育会館という隠れみのではなく、日教組からダイレクトに献金をもらっていた」「日教組からパーティー券(購入)を受けていた」と批判した。つまり西川氏の献金問題と同じだと言いたかったのだ。
ところがこれが全部嘘で固めた答弁であることがすぐ判明した。首相のヤジや国会答弁には事実関係に誤りがあり、民主党から(1)日教組は補助金をもらっていない(2)日本教育会館は献金していない(3)神本氏は政務官時代に政治資金パーティーを開催していない−−と指摘され、首相はあっさりと降参、自分が誤解していたと答弁する始末。
西川農相の辞任(国会議員辞任ではない)騒ぎで首相の嘘のヤジと答弁責任はうやむやになるのだろうか。日教組は名誉毀損で告訴すべきだし、民主党も国会で追及すべきだ。首相の答弁は国を代表する答弁であり、嘘は赦されないし、その影響は計り知れない。