東洋経済から平均勤続年数ランキングが発表された。会社生活でその居心地の良さを表す指標が平均勤続年数という解釈だ。少なくとも同業種の中で比較をして、他社よりも平均勤続年数が長ければ、いわゆるブラック企業ではないという解説が付いている。
ベストテン入りの企業は平均勤続年数が23年以上で、1位は富士石油の25年、2位が佐田建設の24.8年でいずれも従業員数500人以下の中堅企業、5位のリーガルコーポレーション23.8年、7位チタン工業23.7は300人以下の中小企業というところが意外であった。富士石油の平均年収が800万円と高水準なので肯けるが、2位の佐田建設は平均年齢46.7歳にして平均年収539万円と高くない。群馬の地域に密着した経営と経営者の資質が優れているのだろう。
ベストテン入りした大企業では、神戸電鉄、東武鉄道が入っているが昔からの地域密着鉄道一家の社風が残っているのだろうか?巨大企業ではホンダとパナソニックがランク入りしている。平均年収はそれぞれ768万、756万とトヨタの838万に較べれば多くない。他の要素としては有給休暇消化率があるのではないかと考え、チェックしてみた。ホンダは消化率92.7%とほぼ休暇を取っており、居心地の良さはこれではと思える。もちろん他の要素もあると思う。例えばトヨタも消化率は81.8%と高いが勤続年数は15.8年と極端に低く給与も高いことを考えると、別の要素があると考えざるを得ない。
私の出身の電機業界では
三菱電機 平均年収 747万 有給消化率35.5% 平均勤続17.1年
パナソニック平均年収 756万 有給消化率54.7% 平均勤続23.3年
ソニー 平均年収 885万 有給消化率55.4% 平均勤続17.9年
パナソニックの勤続年数の長さはダントツで、三菱電機の有給消化率の悪さが目立つ。