行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

ポルトガル余話

2015-11-10 22:27:51 | Weblog

大航海時代の遺産はこの国に多くの観光客を呼ぶ、人口1060万人の国に年間 1700万人の観光客が来る。自動車と並ぶ大産業で雇用を生んでいる。ディナーに出た鰯の炭火焼き、蛸のリゾット、烏賊とベーコンの串焼きなど日本人の口に合う。元祖カステラとかお市の方が食べたであろう金平糖(こちらではコンヘイトウ)など南蛮貿易のルーツもあり、日本人には他の国とは違う味もある。

ポルトガルを代表する菓子にエッグタルトがあるが、その他にもプリンのような黄身を使う菓子が多く白身はどうするのかと思っていた。ところが逆で、いたるところにある修道院の僧服の糊付けに卵白を大量に使い黄身は棄てていた。それを利用して菓子作りを始めたとのこと。

修道院と言えば、絢爛豪華なジェロニモス修道院から殆んど飾りのない質素なシトー派アルコバサ修道院まで本当に各種あるというかんじだ。修道院というと葡萄の栽培、ワインが思いうかぶが、アルコバサの農作物を指導し、地域の発展に貢献し修道院はたたえられた。現代の工場誘致のごとく領主は各地に修道院を誘致したが、やがて領民に対し大きな影響力を持つと、時の権力者は勝手なもので修道院禁止令を発布したこともあった。

ポルトガルを代表するポートワインの産地、ポートの夜景



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする