パリの大惨事から1週間たち、犠牲者の痛ましい事実と遺族の悲しみが明らかになり、フェイスブックにも掲載されるようになった。昨日はボジョレ・ヌーボーの解禁日だったが新酒を祝うような気分にはなれなく、ゴルフのあと昭島駅前のイタリアンで反省会をしたが、ボジョレは飲まなかった。
米国は9.11のあとアルカイダに宣戦布告をし、執拗に追求し指導者オサマビンラデンをパキスタンで殺害し組織をほとんど潰した。フランスの場合は、今回の襲撃犯は殺害したが、ISはシリアで活動を続け、更に世界の大都市を襲撃するとネットで声明、アルカイダと違うところはインターネットをリクルートから連絡まで利用していることだ。さらに自国の若者がISに潜り込んでいることが事態を複雑にしている。シリア難民でもスマホを持っている時代、家族でも自分の息子や娘がISに入っても気がつかない。日本でテロを起こすとしたらこうした日本の若者が中心になるだろう。憂鬱な時代になったものだ。
しかし、今頃黄金の丘のごとくボジョレの葡萄畑は輝いている彼の地に思いを馳せ、ヌーボーを飲んだ。今年は天候に恵まれ、素晴らしいできだ。若々しいがしっかりした酸味が口全体に拡がり、これを生産したボジョレの人々に感謝を捧げたい。これを飲むといよいよ冬が来ると思い、ふと外を見ると我が家の庭にジョウビタキの姿をみとめ、心が和んだ。