チリとのFTA経済連携協定により、洪水のようにチリワインが日本に入ってきて、値段も1000円以下が多い。しかも味はしっかりしている。でももうちょっとはずむと素晴らしいワインに出会える。昨年は日経ムックよりデイリーワインの王者の内、コノスル18番があげられ、2000円弱にしては凄いと紹介した。
今年はボルドーの名門バロン・フィリッペ・デ・ロスチャイルド社がチリで栽培しているEscudo Rojoエスクード ロホを初めて飲んだ。カベルネ ソーヴィニヨン、カベルネ フラン、シラー、カルメネールのマリアージュ(ブレンド)で深味、渋み、バランスがとれており、香りも良くさすがフラッグシップと宣伝しているだけのできあがりだ。他のワインと4本1万円で買ったので値段は2500円前後だろう。チリワインの多くは単品種から造っており、5品種のマリアージュは名門だからこそだろう。
戦没者追悼式展での天皇陛下のお言葉をかみしめながらいただいたこの一本だ。
天応陛下のおことば
本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。
終戦以来既に71年、国民のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが、苦難に満ちた往時をしのぶとき、感慨は今なお尽きることがありません。
ここに過去を顧み、深い反省とともに、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い、全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。