昭島の姉妹都市岩手県岩泉町が台風10号の豪雨で、グループホームの高齢者が全員亡くなった。今年の気候不順は台風の進路に影響し、普通西日本から来る台風が7号から東北、北海道に立て続けに上陸するという現象が起きた。特に10号は小笠原あたりで発生し、南西日本の琉球諸島付近まで西に動き、更に東に引き返し、北上するという迷走ぶりだった。
今年3月14日は岩泉町の町長を始め、町民の代表者をお招きして昭島でチャリティゴルフを行い収益金を東日本大震災復興の一助とした。大震災で岩泉町は津波に襲われ、死者13人、住宅被害は全壊177棟を含む208棟、被害総額は水産業を主に44億円だった。岩泉町の報告に寄れば、全体としてこの5年間の復興は漁業関係の施設は完了し、住宅建設も含め8割は復興計画を達成しているとのこと、昭島市は職員を派遣し支援してきた。また昭島市観光協会では岩泉町産の濃厚ヨーグルトを販売している。
そうした復興の途上に、今回の豪雨水害であるが、先ほどのテレビインタビューでは町長を始め住民は全く想定してなかったといっている。専門家によると、岩手や北海道は比較的雨が少なく、豪雨の経験が少ないという。従って、西日本や関東のような水害対策の堤防は完備して無くてもこれまで何の弊害もなかった。今回の異常な台風の接近にNHKはしきりに歴史上かつて無い雨量をもたらすと言って警告していたけど、人間は自分の体験しないことに対し、如何に反応が鈍いかと言うことだ。ここは先祖代々無事だったから大丈夫ということは地球環境激変の時代自然の前には通用しないことを認識すべきだ。