ここのところ、尖閣諸島海域に200隻もの漁船や公船が来て領海を侵犯していることもあり、政府間では緊張関係になっているが、一方観光客はこれまでになく訪日している。
日本政府観光局によると、7月の訪日観光客数は前年同月比19.7%増の229万7000人で今年4月の208万2000人を大きく上回り、単月として過去最高となった。とりわけ中国からの観光客は26.8%増の73万1400人となり、単月として初めて70万人を超えた。ただ、円高がひびき爆買いはなくなったようだ。
日本政府観光局によると、7月の訪日観光客数は前年同月比19.7%増の229万7000人で今年4月の208万2000人を大きく上回り、単月として過去最高となった。とりわけ中国からの観光客は26.8%増の73万1400人となり、単月として初めて70万人を超えた。ただ、円高がひびき爆買いはなくなったようだ。
どちらが中国政府の政策の重きなのか不明であるが、日中友好関係を永く努めてきた日本側の責任者が北京でスパイ罪として逮捕されたという報道に驚いている。何故か詳しいいきさつは日中両政府とも口を閉ざしているので判らないが、習近平政権になってからのことで、以前の中国では「井戸を掘った人」を大切にし、こんなことは信じられない。
私が事務局を担当し電機産業労使団で1989年に訪中したときは、VIP待遇で北京で行動するときはパトカー先導だった。中南海の首相官邸で羅漢秘書長(日本だと官房長官)と周恩来の部屋で会談し、主たるテーマは電機産業の対中投資であった。その成果かどうか知らないが、日本の電機メーカーは続々と工場を中国に建て、もう引き上げることは不可能となっている。その後も私は何回か友好親善で訪中したり、国際労働財団時代では安全衛生トレーナーの養成事業も開始し、井戸を掘ったとは言わないが溝くらいは掘った。しかし、習近平政権下の中国では日本人駐在員は用心に用心を心がけなければならない。