6月の家計調査、実質消費支出前年同月比2.2%減で4か月連続のマイナスとなり、消費者の節約志向は続いている。外食産業はより低価格のメニューを揃えて何とかお客を呼ぼうと知恵を絞る。
一方、昨日はJR東がシャンパンゴールドに輝く超豪華寝台列車「四季島」を登場させた。1両当たりの投資額は新幹線の1.4倍、スイート客室は絨毯、和紙、漆がふんだんに使われている。上野駅を出発して日光や函館を回る3泊4日のコースで料金はなんと75万円から95万円で平均競争率は6.6倍、最高倍率は、運行初日の来年5月1日の最高級の「四季島スイート」(2人利用で1人95万円)で76倍と発表。まさに世界一の豪華列車で金額だ。
JR東社によると、応募者は20~90代と幅広く、関東圏在住者が7割を占め、韓国や中国からの応募もあったという。私は次々とブルートレイン寝台列車が消えて行く中、庶民が乗れる寝台列車も登場させて貰いたい。
この2つのニュース、どちらがほんとの日本なのだろうか?両方とも日本なのだという答えしか思いつかない。日本は格差社会になったことが極めて明確になったことだ。政府は来年の税制改革に向けた議論を来月から開始するとのことだが、是非所得税の累進性を高めて貰いたい。1987年だったか日本の所得税の累進度をゆるやかにし、最高税率を70%から50%にしたが、累進度を戻すだけで5兆円の財政収入増になるという計算もある。