ソフトバンクの携帯電話で6日に発生した大規模な通信障害、総務省は電気通信事業法に基づく「重大な事故」にあたるとみて、同社に対して事故原因などの報告を求める行政指導をする方針を固めたとの報道。
ちまたでは友人との待ち合わせができないといった日常的なことから飛行機に乗れないといった重大なことまで、パニック状態。如何に現代の生活はスマホに依存しているかがこの事故で判る。その上、ソフトバンクの回線を使う格安スマホ事業者の端末。携帯電話の通信網を使った固定電話「おうちのでんわ」や、家庭用Wi―Fiサービス「ソフトバンク エアー」でも同じような障害が起きた。
街の公衆電話は久しぶりに長蛇の列、多くの公衆電話は撤去したため、探すのも大変だったろう。原因は実に単純だった。データを中継する「パケット交換機」内のスウェーデンエリクソン社製のソフトウエアの認証切れで、世界で同じ現象が11ヵ国で起きた。パソコンのソフトでもアップデートの通知があるのに、通信会社のパケット交換機というコア部分で使っているソフトに通知もなく認証切れとは信じられない。
カナダではHUAWEI副社長が米国の要請で拘留され、米国は同盟国に同社の通信機器は使用するなとの要請。今回のソフトバンク事件でなるほど、通信機器とは国家の重大な安全保障に関わるものだと納得した次第。
庶民の防衛、安全はどう確保するかだ。何でもスマホに詰め込むのは止めよう。私も飛行機に登場するとき、スマホにチケットを入れてタッチスルーを利用していたが、これからは念のためにチケットを印刷しておこう。キャッシュカードもスマホに入れないで、別にしておこう。
基本的には携帯電話とデータスマホを分けて別々の通信会社にしておけば良いだろう。携帯電話は通話専用とし、格安スマホも最低契約通信量にしておけばそれほど通信費は掛からない。2つ持っていると重たいのが困るので、自分は携帯電話をNTTのカード電話に買い換えようと思っている。
ソフトバンク通信会社が今月東証に上場する時に起きた通信障害でタイミング悪い,と証券業界は評しているが、ソフトバンクが上場しているのに子会社も上場して2兆円を手に入れようとの計画、当に濡れ手の泡で、現代版錬金術、規模の大きい親子上場には納得しかねる。この事件、天の啓示かも!