イージス・アショアの謎
陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」(約4000~6000億円)の配備をめぐり、秋田県への説明資料に誤りがあった。また山口県でもデータに誤りがあった。秋田の場合、他......
7000億円という膨大な予算が掛かることが明らかになったイージス・アショア、昨年のブログで、山口県むつみ演習場を適地と結論づけた報告書も記載された数値と国土地理院データなどとのずれが判明し、ブースターの落下が住宅地にという恐れが出てきた。配備計画反対を表明している花田町長は「配備は町の生き残りをかけた定住政策を根底から覆すことになる」と抗議した、と書いた。Googleの地図をもとに書いた報告書の杜撰さからブースターの落下が住宅地に落ちることを認め、それをソフトで落ちないように変えようとしたが難しいので河野防衛相の英断?でイージス・アショア断念ということになった。
それにしてもそんなことは初めから判っていたのに、今更その理由で止める。謎は深まるばかりだ。例えば秋田や山口の近くには佐渡とか壱岐とかに配備すればブースターの問題は解決できる。しかしそれだと現存のイージス艦が既に海に配備されているから同じようなもので必要なくなる。イージス艦はもうじき8隻体制になり、いつも日本海に常駐できる。アショアは米国防衛用だったのではないか?これからの米国の反応が謎解きになるかも。
かつて、三菱電機在職中、飛翔体(ミサイルとは言ってなかった)受注で素人なりに議論したことがある。当時よく言われたハリネズミ防衛論で、「将来はミサイル同士の戦いになるので、膨大なミサイルを配備し、防衛すると同時に攻撃されたら敵の倍以上のミサイルを撃ちこむ構想を発表したら抑止力になるのではないか」というものだが、イージス艦がハリネズミになると言う現代版で現実をおびてきた。映画でイージス艦が氾濫を起こす作品があったが、イージス艦の強力さが印象的だった。