行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

年金生活者のマネー、ESG投信を吟味

2020-09-03 21:38:54 | 年金生活者

今年の1月11日のブログでESG投信事始めを書いて、長期的には安定して収益を得られる企業はESG基準を満たしている企業だとした。しかし、個人ではどの企業がESG基準に該当するのか判断するには情報が不足している。専門家が選んで投信にしたESG投信を買うのが手っ取り早い。ESG投信もしくはESGETFは近年日米で登場し、今回のコロナ危機の洗礼を受けたので、日本の3本の投信、米国の2本のETFを較べてみた。データは日本は7月末、米国は6月末のものだ。いずれもコロナ危機以前1年前の水準を超えていることはESG基準の有効性を示している。

            1年間の成績  信託報酬 分配金  投資先ベスト3
CAM ESG日本株ファンド   7.9%   1.496%   0    東京エレクトロン、中外製薬、富士通
シュローダーESG      3.73%   1.298%   0    ソフトバンクG、KDDI、TDK
eMAXISジャパンESG     0.2%   0.440%   0    トヨタ、ソニー、キーエンス
iシェアーズ MSCI 米国 ESG 11.61%   0.25%   1.28% アップル、マイクロソフト、セールスフォース
バンガードESG 米国株式  11.73%   0.12%   1.23%  アップル、マイクロソフト、アマゾン

米国のETFにはFANG+Mが入っているので、成績は抜群で、8月末で見ると3割弱の年間収益率となり、日本の投信は歯が立たない。信託報酬、ETF経費率にもかなり差がある。日本の3本を比較すると、投資先によってかなり成績が異なる。コロナ危機は通信情報分野に有利に働いた。そのせいかeMAXISは製造業にウエイトを置いているので成績は最下位となった。もちろん10年先はどうなっているか判らないが、現在の状況だと米国ETFを選択ということになる。

逆にESG基準には該当しない企業は,バンガードの基準だと次のようになる。
 (i) アダルト系グッズ生産; (ii)アルコール飲料生産; (iii)たばこ生産; (iv) 核兵器、化学、バイオ兵器生産、人向け地雷生産;(v) その他軍用兵器生産 ;(vi) 非軍事用火器、弾薬生産(vii)石炭、石油、ガスの生産及びそれに関連する企業;(Ⅷ)原子力発電

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