コロナパンデミックが起きてから中国政府の異変は驚くばかり、大きな歴史的な転換に入ったのか?
内部的には、社会主義国なのに多くの富豪を生み出し、貧富の差が耐えられないほど大きくなったという背景がありそうだ。常識的には累進課税で補うのだがそのような意図は無いようだ。
そしてやり出したのが国家統制の強化で巨大企業や経営者への圧力で、経営者は巨額の寄付で対応している。しかし、開放政策で多くの外資を呼び込み世界の生産工場となり、輸出で外貨を稼ぎ、世界第二の経済大国になった成果を台無しにする危険性がある。すでに外資は工場を東南アジアに移転し始めている。
中国の成長政策はどこの国よりも、投資の比率が高く、20年前に上海を訪れたときに既に1500もの超高層ビルがそびえ、地震がないせいか超高層マンションが次から次へ現在までも建築されている。現地の人に言わせると需要が先でなく、マンションを建て経済を活発化させて、売りまくるという。工場の建設と併せすでにGDPの4割(日米の倍ぐらい)が投資でこんな経済発展はいつか限界が来る。
最近では巨大不動産企業「恒大」の行き詰まりだ。33.5兆円も負債を抱えているので中国政府はどうするか悩んでいることだろう。これまで投資主体の成長戦略の曲がり角だ。
昨日は、ビットコインなどデジタル通貨を一切認めないと発表した。デジタル人民元の邪魔になるというのが根拠だ。中国が資本主義や市場経済から決別しようとする気なのだろうか?決別したらTPPへの加盟など不可能だ。共産党の統制の元で経済が発展しないことは判っていながらどうしようとするのか?当分経済は不安定になる。
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