東京の西郊外、三多摩地区から最もよく見える山は御岳とその背後に位置する大岳山だ。屏風の中心のように雄々しく見える。日本百名山には入っていないがその存在感は百名山以上だ。御岳まではよく行くが、大岳山までとなるとなかなか行けなかった。御岳のケーブルで800mぐらいまで上がればと軽い気持ちで出かけたが、悪路の連続で奥多摩駅に着いた頃はばてばてだった。
新装なったケーブル運転手は若い女性だった
9時半、山頂駅から御岳銀座をとおり、奥の院入口まで1時間、ここは海抜850m
入口の天狗の腰掛け
ここで奥の院から鍋割山へ登り、大岳山へ行くか、左の迂回路をとるか?時間は1時間よけいに掛かるかもしれないが、せっかくだから奥の院にお参りをと決断した。ところが、奥の院1077mへは200mの急登、しかも岩と木の根の悪路、鎖場まであるではないか、鍋割山1084mに11時に着いた時はタオルが汗でびっしょり
大岳山山麓までは素晴らしい若葉の中を歩き、ようやく一息ついた。
山頂下の大岳神社
大岳山へのアタックは、200mの岩道を急登、鎖場もあり足が硬直してきて言うことを聞かなくなった。ペースを緩め滑落しないように登る。山頂に12時15分に到着、ここで昼食を取った。足の状態が悪くなり、30分の休憩を取った。東京を睥睨する展望だ
奥多摩駅へは下りで楽だと思いこみ、鋸山山麓へ、ところがそこから鋸山1109mへは120mのこれまた岩道の急登、
山頂には14時20分着、足の状態は益々悪くなり、20分も休憩
疲れを癒してくれるのは高山植物、イワカガミの群落
このコースは岩と木の根の悪路で、愛宕神社を下る階段も崩れかかり、最期まで気の抜けないコースであった。奥多摩駅には17時着、予定より1時間半も余分にかかり、ここで温泉に入って帰る予定が狂ってしまった。