あかない日記

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大地震(47) 『三陸海岸大津波』

2011-05-20 | 東日本大地震

        
      

  

  この機に 『三陸海岸大津波』(吉村昭著)を読む。

  著者自ら現地を歩いて調査し

  明治29(1896)年 昭和8(1933)年 昭和35(1960)年

  のチリ地震津波を中心に 津波のすさまじさと 津波と闘い

  つづけた人々を記録している。

  この他に貞観11(869)年を始め明治27(1894)年までに

  15回も津波が発生しており 本の腰巻にもあるように

  ”繰り返し”の文字が重く感じらる。

  著者は 街の家並みと不釣り合いな防潮堤を見て

  「その対比に違和感をすら抱いたが 同時にそれほどの

   防潮堤を必要としなければならない海の恐ろしさ

  背筋の凍りつくのを感じた。」と述べている。 

   今回の震災の経験が 後世へどのように受け継がれて

  活かされていくか 決して”繰り返し”のないことを祈る。