アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

九九という関門

2014年06月04日 | 小学生活
「九九」って、ににんがし、にさんがろく、ってアレですけどあんなもんか関門なのかって…

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それは、子どもによります。子どもによっては、ほんと覚えられなかったり、覚えてもうまく使えなかったり。小学校算数の最初の関門っていう感じですかね。

我が家の三人で、九九をすんなりマスターした順:
はなひめ(ほぼクラストップ)→こじろう(ふつうかやや早いくらい)→またろう(ビリ)

またろうは本当~にダメダメで、家ではずいぶん熱心に「風呂場のさんすう」フォローをしたと思いますけど、ぶっちぎりビリでした。

漫画家の西原理恵子さんは「九九が全くできません」だそうで(「いやでも楽しめる算数」清水義範、絵・西原理恵子)、その関門でコケたあとも、ついぞ復活はしなくて、算数といえば嫌な思い出しかないらしいですね。

西原さんは前述の本の中で、
「ではどうやって日常の計算をしているかと申しますと」
以下に、日常計算の知恵を披露しています。

120円のお菓子を5つ買うなら、10倍にして1200円を半分にする。600円。
6つ7つならば、5つの600円に120円をひとつふたつと足してみる。
128円を8つなどという場合は、10倍にしてから手加減「1280円弱」
128円を12個などという場合は、10倍にしてからちょい盛り「1280円強」

…いやまったく正しい。というか、これが自力で思いつける(そして、生活の知恵として定着する)ということは、掛け算の概念が正しく理解できてるってことで、西原さんが「漫画が描ける的な」頭の良さだけでなく、算数脳もちゃんと持ってることがわかります。

なのに学校教育の中では救われず、算数数学はできないものとして定着。実にもったいない。

九九がすらすら言えるようになるのが早かったかどうかって、頭の良し悪しにも、また算数・数学のできる/できないにもあまり直結しないような気がするんですが。

我が家の三人で、数学が得意な順:
またろう→こじろう→はなひめ
で、キレイに逆順ですからね。

九九暗記は、算数・数学学習の長い道のりの中で、ちょっと特異な課題だと思います。

また、九九だけじゃなくて、算数・数学とひとつの流れにある中で、その段階や性質から、なんかある特定の子だけつっかかっちゃう課題ってあると思うんですよね。

はなひめは、九九はスムーズだったけど、その手前の小学校一年生の足し算引き算でえらい停滞しててどうなるかと思ったし、こじろうは、中学受験のときの逆算でものすごく意外なつまづき(あれだけ数に強いのに!!)。

ヘンなところでつっかかったときは、それで算数・数学あきらめちゃうのはもったいなくって、やっぱり迂回するなり穴埋めるなりなんかしたほうが人生の幅が広がるからお得だと思います。またろうもこじろうもはなひめも、今ではそこらの穴は埋まって何事もなかったかのよう。ほとんど本人意識してないと思います。

ところで、清水義範さんのほうは、こんな本書くくらい、算数についてこちゃこちゃ考えるのが好きなくせに、単純な計算練習とかは「なんかムナしい」って思っちゃうタイプらしくて、あるとき計算テストのプリントを、最初数題やっただけで放置して(「以下同様に、ってことじゃないか、と思ってしまった。」)12点かなんか取ったら親が呼び出されて、「学校でやる勉強で、面倒だもん、といってやらないということがあるものか」とえらく叱られたそうだ。

私は西原さんよりは算数できるけど(^^;;、ちょうど清水氏と同じくらいだと思う。つまり
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私は算数を面白がる子だったが、計算は面倒だと思う子だった。そのことが、高校に入って以後の私の数学の成績をガタガタにした遠因だといっていいくらいのものだ。高校の算数って、計算力の勝負のようなところがあるからである。
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もう少し正確にいえば、計算力で勝負できるわけじゃなくて、基礎体力、足腰、あるいは視界がきくきかないといったことなんだろうけど。

こういうタイプにはわりとつける薬がなくて、なにしろいつの間にか数学苦手、ということになったときには、それまでの膨大な積み重ねが不足しているんだからねぇ。どこか特異的に「つまづき石」があったよりもうちょっと深刻になりがちです。というかそこから先、数学を放置しても誰からも怒られたりしないからまぁ一生ほっとくよね、たいてい。(←いまココ)

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コメント (2)
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