ピアノメンテナンス講座@赤坂ベヒシュタイン・サロンに行ってきました。
←おうちのピアノ、元気ですか?
ユーロピアノの技術者さんが、ベヒグランドを使っていろいろ実演しながら、ピアノメンテナンスについて語ってくれるうえ、なんと調律のマネゴトもさせてくれるというので(いったい、どうやるんだ??)いそいそと、でかけてきました。
下心(ピアノを弾かせてほしいという)があったので、楽譜の束(いろんな本番で使ったコピー譜を溜めたもの)を持って、かなり早めに到着。
古いピアノ(20世紀すぐ?)を外装リニューアルしたものがあって、これが見た目もかっこいいし、弾き心地もたいへんよかったんです。みなさん到着する前に、しばーらく、弾かせてもらいました。ショパンノク15もよかったけれど、大辻ゴンの「あさがお」がたいへん具合よく、きれいに響きます。
ピアノのメンテナンスというと、とにもかくにも「調律」のことを思い浮かべると思うんですけど、今日の話の前半は「ユーザーの行うメンテ」。要するに、温度管理・湿度管理、それから「クリーニング(拭く)」ということですね。正直いって、今その件についてはあんまり関心ないんです。なーんにも管理してないけど、うちのこは元気だし(一般家庭のリビングの中では比較的安定した環境だとは思うけど、理想とは程遠いはず。ヤマハピアノは世界に冠たる丈夫さなんですよね)。
それで、湿度管理の話がえんえん続いたときは、ちょっと眠気で気を失ってたりしたところもあったけど、「調律・整調・整音」の話あたりからがぜんおもしろくなりました。
ふつうは、調律師さんに「調律」(音の高さを合わせる)をお願いすると思うけど、そのほかに「整調・整音」というのもあるということ。話としては知っていたけど、実際のところ、どんなことをするのかよくわからないんですよね。いつも来ている調律師さんが、そこまで踏み込んで作業しているのかどうかもいまいち不明でした。
調律では、まずAの音を取りますよね。442Hzが一般的ですか今なら。ただ「高いほど華やか」という傾向があるので、「そのうちもっと高くなることもあるかもしれませんね」といってました。(大学のピアノの会の人たちなんて、445だったよ)
そこから、一オクターブ下のAを取って…それから、一オクターブを12分割していく話、のところはどうせ聞いても理解できないからざっくり略。四度・五度の音を取りながらこんなふうに、という実演を聞くとみんな、「そういえば調律してるときにそういう音が聞こえるわ」。それから、各音からオクターブで展開していくわけですね。
ひとつの音に対して二本とか三本とか弦があるから、次にその複数の弦を合わせる(ユニゾン)という作業があります。触らせてもらったのはココで、チューニングがずれるとにごる、うなる(けど、高いほうにずれているのか、低いほうにずれているのかはわからない)ので、ずらしてみて、よくなるかどうかでどっちに回すべきかを判断する。でもほんと微妙なもんで、すぐ行き過ぎちゃいます。で、あたふたしてると何がなんだかわかんなくなっちゃう。
それと、ピンを回す手の加減がね。慣れないと、思ったくらい回すのが難しいです。まー私は、バイオリンの調弦も下手だし話にならない。
整調というのは、ピアノのアクションのところを調整して、スムーズに弾ける、好みのタッチで弾けるようにする作業のところ。たとえば、鍵盤の深さというのも、1cmを標準としてその前後あり、深ければつまり大きい動きでハンマーを動かすので「軽く」なり、浅ければつまり小さい動きで同じハンマーを動かすので「重く」なる。
また、キーを押したときにハンマーがぐぐっとあがって最後に下がる、そのいわば「ボールを投げるときにいつ手を離すか」のタイミングがちょうどよくないと、力が十分伝わらなくて弱い音しか出なかったり、べたっと当たって音がにごったりする。両方、極端な調整をして見せてその違いを解説してくれました。すごい(o_o)
整音というのは、ハンマーの状態を整えて、音色をよくする作業。長く弾かれたピアノはハンマーの先がつぶれて、丸い形が四角っぽくなってたり、弦に当たるところが溝になってたりするんです。それだと、硬い感じの音になるし、音色の変化もつけにくいので、必要とあらば削ったり、針を刺したりして、形を整え、やわらかくするんです。
これも、ベヒシュタインの新品グランドに、古くなったハンマーをつけてまず音が悪くなったところを確かめ、それから(ざざっとですけど)整音によって音がよくなるところを実演。おぉーーっ(o_o)
よくわかりました。
コンサートホールなどでは、一年に一回とかまとめて二日間くらいとって、大掛かりに整調・整音の作業をするらしいですけど、一般家庭でそういう依頼を明示的に調律師さんにしているところは少ないハズ。私ももちろんしていませんが(^^;; 今回の説明を聞いてみて、うちに来ている調律師さんは、ふだんの調律をしながら、気になったところの整調・整音を追加でしてくれているということがわかりました。
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ユーロピアノの技術者さんが、ベヒグランドを使っていろいろ実演しながら、ピアノメンテナンスについて語ってくれるうえ、なんと調律のマネゴトもさせてくれるというので(いったい、どうやるんだ??)いそいそと、でかけてきました。
下心(ピアノを弾かせてほしいという)があったので、楽譜の束(いろんな本番で使ったコピー譜を溜めたもの)を持って、かなり早めに到着。
古いピアノ(20世紀すぐ?)を外装リニューアルしたものがあって、これが見た目もかっこいいし、弾き心地もたいへんよかったんです。みなさん到着する前に、しばーらく、弾かせてもらいました。ショパンノク15もよかったけれど、大辻ゴンの「あさがお」がたいへん具合よく、きれいに響きます。
ピアノのメンテナンスというと、とにもかくにも「調律」のことを思い浮かべると思うんですけど、今日の話の前半は「ユーザーの行うメンテ」。要するに、温度管理・湿度管理、それから「クリーニング(拭く)」ということですね。正直いって、今その件についてはあんまり関心ないんです。なーんにも管理してないけど、うちのこは元気だし(一般家庭のリビングの中では比較的安定した環境だとは思うけど、理想とは程遠いはず。ヤマハピアノは世界に冠たる丈夫さなんですよね)。
それで、湿度管理の話がえんえん続いたときは、ちょっと眠気で気を失ってたりしたところもあったけど、「調律・整調・整音」の話あたりからがぜんおもしろくなりました。
ふつうは、調律師さんに「調律」(音の高さを合わせる)をお願いすると思うけど、そのほかに「整調・整音」というのもあるということ。話としては知っていたけど、実際のところ、どんなことをするのかよくわからないんですよね。いつも来ている調律師さんが、そこまで踏み込んで作業しているのかどうかもいまいち不明でした。
調律では、まずAの音を取りますよね。442Hzが一般的ですか今なら。ただ「高いほど華やか」という傾向があるので、「そのうちもっと高くなることもあるかもしれませんね」といってました。(大学のピアノの会の人たちなんて、445だったよ)
そこから、一オクターブ下のAを取って…それから、一オクターブを12分割していく話、のところはどうせ聞いても理解できないからざっくり略。四度・五度の音を取りながらこんなふうに、という実演を聞くとみんな、「そういえば調律してるときにそういう音が聞こえるわ」。それから、各音からオクターブで展開していくわけですね。
ひとつの音に対して二本とか三本とか弦があるから、次にその複数の弦を合わせる(ユニゾン)という作業があります。触らせてもらったのはココで、チューニングがずれるとにごる、うなる(けど、高いほうにずれているのか、低いほうにずれているのかはわからない)ので、ずらしてみて、よくなるかどうかでどっちに回すべきかを判断する。でもほんと微妙なもんで、すぐ行き過ぎちゃいます。で、あたふたしてると何がなんだかわかんなくなっちゃう。
それと、ピンを回す手の加減がね。慣れないと、思ったくらい回すのが難しいです。まー私は、バイオリンの調弦も下手だし話にならない。
整調というのは、ピアノのアクションのところを調整して、スムーズに弾ける、好みのタッチで弾けるようにする作業のところ。たとえば、鍵盤の深さというのも、1cmを標準としてその前後あり、深ければつまり大きい動きでハンマーを動かすので「軽く」なり、浅ければつまり小さい動きで同じハンマーを動かすので「重く」なる。
また、キーを押したときにハンマーがぐぐっとあがって最後に下がる、そのいわば「ボールを投げるときにいつ手を離すか」のタイミングがちょうどよくないと、力が十分伝わらなくて弱い音しか出なかったり、べたっと当たって音がにごったりする。両方、極端な調整をして見せてその違いを解説してくれました。すごい(o_o)
整音というのは、ハンマーの状態を整えて、音色をよくする作業。長く弾かれたピアノはハンマーの先がつぶれて、丸い形が四角っぽくなってたり、弦に当たるところが溝になってたりするんです。それだと、硬い感じの音になるし、音色の変化もつけにくいので、必要とあらば削ったり、針を刺したりして、形を整え、やわらかくするんです。
これも、ベヒシュタインの新品グランドに、古くなったハンマーをつけてまず音が悪くなったところを確かめ、それから(ざざっとですけど)整音によって音がよくなるところを実演。おぉーーっ(o_o)
よくわかりました。
コンサートホールなどでは、一年に一回とかまとめて二日間くらいとって、大掛かりに整調・整音の作業をするらしいですけど、一般家庭でそういう依頼を明示的に調律師さんにしているところは少ないハズ。私ももちろんしていませんが(^^;; 今回の説明を聞いてみて、うちに来ている調律師さんは、ふだんの調律をしながら、気になったところの整調・整音を追加でしてくれているということがわかりました。
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