アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

幸福感は音の消えぎわに宿る

2017年04月29日 | ピアノ
昨日は、フォルテピアノ「デュルケン」の試弾に行ってきました!!

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簡素な美しさ↑

--- パンフレットより ---
フォルテピアノ・デュルケンは、ドイツのノイベルト社で作られた1815年製のレプリカ楽器です。この楽器構造は、ウィーン式のフォルテピアノで18世紀後半頃でありながら、広い音域をもつのが特徴(音域: F1~f4の6オクターヴ)です。
音色はとても明るくパワーがあり、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンやシューベルト等、古典派から中期ロマン派まで演奏を可能とします。
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おゆき先生と二人で一時間枠をシェアです。

まず私がベトソナ9番を弾きました。軽くて狭い鍵盤、狭い音域、低いほうへ来ると「えっ? えっ? 足りるの??」とビビったりで調子狂う分(ということにしておこう)、ミスタッチしまくりですが、美しい音色にテンション上がります。とてもかわいくて、軽い音。

ダンパーペダルはあるのですが、その効きは現代ピアノと違う感じで、あまりペダルを多用せずにぱらぱらと弾き進めるのが気分に合いました。

響きもとてもきれいで、軽くても味わい深い感じなのですが、ことのほか美しいのは音の消えぎわです。
キーを離したときの切れ方がとても素敵です。

私の勝手な持論で「幸福感は音の消えぎわに宿る」っちゅーのがありまして、
それからいうとデジピは論外なのですが、
めるちゃんはとってもいいコなんですが、
このフォルテピアノはことのほか素晴らしい。

弾いてるときの幸せ度がちょっとそんじょそこらにない感じです。

音域は現代ピアノより狭いんですが、ベトソナ9番に関していえばちょうどこんな音域のピアノを想定して書かれたものらしく、
ちょうど足りるというかちょうど足りないというか、
「おっ」
一番下のミの音が弾けずに楽譜を見るとカッコがついている…

そうだ、なんでこの音カッコなんだろって思ったところだ。

ベト様は、曲を書いててこのミまで降りたいのに、ないやーちぇっ!! と思ったんですかね(^^;;

ま、ともかく、ベトソナ9はこのフォルテピアノにジャストフィットですね。いや9番に限らんですけど。

というわけで、おゆき先生がこれで月光を弾いてくれたんですが、これがね!! もぅもぅもぅもぅ

私ひとりでこんなん聞いちゃっていいの!?

シブい光を放つ第一楽章、ペダルの使い方やテンポを変えるといろいろと表情を変えますが、やはりベートーヴェンの想定したのはこんな感じ?? というところで弾き進めていって、そして第三楽章、

さっきの「軽い」「かわいい」感じとはがらりと雰囲気が変わって、
音域的にもスピード感も音の迫力も、この楽器を鳴らしきる勢い。かっこよさ!!

おゆき先生「月光は、ロックだ」

ハイよくわかりましたです先生


せっかくなのでシューベルトの即興曲op90-3も弾いてみました。なかなか加減がつかめない、難しい
でももうまくいったときの美しさは格別!!
いやそれにしても下手さが際立つわこれで弾くと

というわけで、先生にも弾いてもらいました。なるほどーー
現代ピアノに比べると華奢な楽器に見えますけど、でもすごく鳴らし方って多彩で、いろんな可能性があるものですね。
なかなか思ったように弾けませんが。

何時間もこのピアノで練習できるんなら、いつものピアノより素敵な演奏ができそうな気がします。

最後は試弾お約束のバッハ平均律第一巻第一番プレリュード♪
楽譜を置かずに、次の音はなんだっけとか迷わずに、
ひたすら響きに耳を傾けてフォルテピアノを弾く幸せ。

とてもきれい…
(シューベルトop90-3も暗譜で弾けたらいいよね!!)

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