カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

今日のお題は『短歌』『カマキリ』『幼児』です。

2014-06-09 19:25:02 | ついのべ三題ったーより
 オレの眼前で飯を食っていた奴が、何故か唐突に歌を詠みかけられたときの用心に普段からいくつか用意しておいた方が良いと言い出し、とりあえず蟷螂をテーマに短歌を詠めと迫ってきた。
 それは一体どこの国のどの時代のどんな身分の人間の常識なんだと一瞬だけ突っ込みかけたが、戯言に乗ってみるのも面白そうだと思い直して知恵を絞ってみる。

「…春過ぎて、箪笥の隅の置きみやげ、雲霞の如く幼虫(おさなむし)湧く」


 蟷螂の卵を箪笥の引き出しの隅に入れておいて忘れていたら、ミニサイズの蟷螂が一斉に孵化して物凄い光景が現出した。

 実にありがちな内容だと思うが、理不尽にも不気味な情景を想像させるなと物凄く怒られた。
 だいたいアルファルファのサラダを前になんてことを言いやがるとぼやく奴に向かって、自分では「置きみやげ」をもっと工夫すれば更に良くなると思うと言ったら、更に激しく怒られた。

 ひょっとして問題は「春過ぎて」のほうだったのだろうか?
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