たかあきは『お香』と『万年筆』に関する物語を創作してください。
父が常に持ち歩いている万年筆は若くして亡くなった父、つまり私にとっては祖父に当たる男性の形見分けで貰ったものだという。重たげな金属軸の万年筆で父が何かを書くと決まって爽やかな香りが周囲に漂うのだが、父に言わせると、これは若かった頃の母が着物を着るときに使う香だそうだ。
ただし、母は未だに存命なので今ひとつ不可解ではある。
父が常に持ち歩いている万年筆は若くして亡くなった父、つまり私にとっては祖父に当たる男性の形見分けで貰ったものだという。重たげな金属軸の万年筆で父が何かを書くと決まって爽やかな香りが周囲に漂うのだが、父に言わせると、これは若かった頃の母が着物を着るときに使う香だそうだ。
ただし、母は未だに存命なので今ひとつ不可解ではある。