まだ家が裕福だった頃、とても優美な祈祷書が家にあった。曾祖母から祖母へ、祖母から母へと受け継がれ大事にされてきた祈祷書は母の離婚と共に手放すことになったが、やがて古書店で再会して懐かしさから開いて見ると、最後のページに並んで書かれた名前の最後は私のものだった。
まだ家が裕福だった頃、とても優美な祈祷書が家にあった。曾祖母から祖母へ、祖母から母へと受け継がれ大事にされてきた祈祷書は母の離婚と共に手放すことになったが、やがて古書店で再会して懐かしさから開いて見ると、最後のページに並んで書かれた名前の最後は私のものだった。