あられの日記

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曾我物語って?

2013年05月19日 05時45分41秒 | 展覧会&観光施設&能楽
曾我梅林の梅まつりは今年はもう終了。まつりが終了しててもいいけど、肝心の梅も終了してたのが今年の春の辛い所。だって、2月は寒くて梅がなかなか咲かなかったのよね。
なのに、3月になったとたん、「寒い冬」はなかった事になってしまった!!アホかっ~~っ!!
狂乱の春に突如突入されて、ただ人は右往左往してしまうばかり…。
そうは言ってももう曾我梅林へ来ちゃったのである。なら観光客としては楽しむしかないよね?
観梅から切り替えて、別所梅林近くの法蓮寺へ向かいました。

法蓮寺さんは小さな日蓮宗のお寺ですが、ここに満江御前のお墓があるんです。

ところで満江御前って何もの?
うん。まずはそこからです。
まず曾我物語は史実です。実際にあった出来事なんですね。
しかし、曾我物語と聞いて「なんか聞いた事ある?」と思う人も多いハズ。
理由は、江戸時代に能楽・浄瑠璃・歌舞伎・浮世絵の題材として様々な作品となり人々の間に知られていったから!
幼い兄弟の仇討ち話は庶民を熱狂させたのですね。ただし、今に伝わる話は史実をだいぶん盛ってしまったようです。まあ、お話は派手な方が受けがいいからな。
って事でいつものWIKIだ。
曾我兄弟の仇討ちとは…建久4年5月28日(1193年6月28日)、源頼朝が行った富士の巻き狩りの際に、曾我祐成と曾我時致の兄弟が父親の仇である工藤祐経を討った事件。赤穂浪士の討ち入りと伊賀越えの仇討ちに並ぶ、日本三大仇討ちの一つである。
経緯:所領争いのことで、工藤祐経は叔父・伊藤祐親に恨みを抱いていた。安元2年(1176)10月、祐経は郎党の大見小藤太と八幡三郎に狩りに出た祐親を待ち伏せさせた。2人の刺客が放った矢は一緒にいた祐親の嫡男・河津祐泰に当り、祐泰は死ぬ。刺客2人は暗殺実行後すぐに伊東方の追討により殺されている。
祐泰の妻の満江御前とその子、一萬丸と箱王丸が残された。満江御前は曾我祐信と再婚。一万と箱王は曾我の里で成長した。
その後、治承・寿永の乱で平家方についた伊東氏は没落し、祐親は捕らえられ自害した。
一方祐経は早くに源頼朝に従ってご家人となり頼朝の寵臣となった。
祐親の孫の曾我兄弟は成長後、兄の一萬は元服して曾我の家督を継ぎ、曾我十郎祐成と名乗った。弟の箱王は父の菩提を弔うため箱根權現社に稚児として預けられた。
文治3年(1187)、源頼朝が箱根權現に参拝した際、箱王は随参した敵の工藤祐経を見つけ、復習しようと付けねらうが、敵を討つどころか逆に祐経に諭され、「赤木柄の短刀」を授けられる。
箱王は出家を嫌い箱根を逃げ出した。縁者にあたる北条時政を頼り(時政の前妻が祐親の娘)、烏帽子親となってもらい元服し、曾我五郎時政となる。
建久4年(1193)5月、源頼朝は富士の裾野で盛大な巻き狩りを開催した。巻き狩りには工藤祐経も参加していた。
5月28日夜、曾我兄弟は祐経の寝所に押し入り、酒に酔い遊女と寝ていた祐経を討ち果たした。
騒ぎを聞きつけ武士が集まってきた。兄は討たれ、弟は取り押さえされる。
翌日弟は頼朝の面前で仇討ちに至った経緯を述べる。頼朝は助命を考えたが、工藤祐経の遺児に請われ弟の斬首を申し渡す。
というお話。どこかに話を盛ってるんじゃないかと?だって、源頼朝に北条時政なんて歴史上のビッグネームが出て来るし。
私は能楽が好きで、だいぶんあれこれ見てるんだけどね。「曾我物語」を題材とした作品は、「小袖曾我』『禅師曾我』『夜討曾我』など複数の作品がある。小袖曾我が見た事ある。
ちなみに、曾我丘陵ウォーキングコースには城前寺という曾我物語所縁の寺があります。
城前寺
トップ画像は城前寺にある曾我兄弟の像。
こちらにはお墓もある。

分かりにくいけど、左から曾我兄弟、曾我祐信(曾我兄弟の養父)、満江御前(曾我兄弟の母&曾我祐信の妻)4人のお墓。ちなみに、1月の菜の花と富士山で人気の二宮町の吾妻山公園の下にも曾我兄弟のお墓があります。

さて。散歩に戻ろう。
満江御前の墓から城前寺への移動の途中に、曾我別所公民館があります。
立ち寄りました!しかし画像を取り忘れました。
実はここ、かつての満江御前の屋敷跡です。今では小さなお地蔵さんと地域の公民館があります。

曾我丘陵ウォーキングコースには数々の古い石のあれこれが点在しています。
 
あと、ウォーキングコースの道々に富士山と白梅のコラボ画像が撮影出来るポイントがあります。

曾我丘陵ウォーキングコースには、二宮尊徳所縁の地も点在しています。長くなったので続きは明日。
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