おはようございます。四万十は、晴れ。
淡く白みがかった青空、やわらかな陽ざし、じっと動かない木々の枝葉。
おだやかで静かな真冬の朝は、川原でコーヒータイム。
風のない水辺に、ゴロリ寝転んで、目をとじれば、
あたたかく明るさを増した陽ざしに、「光りの春」は近し、と感じます。
ツキ―(月)ヒー(日)ホーシー(星)!
岸辺から、かろやかな歌声が聞こえてきました。口笛のような。
「イカルもね 春まちきれず フライング」。
今日の最低気温は、1、9度。
最高気温11、1度。晴れ。風さわがしい午後です。
冬の谷を吹きぬける北風が、緑葉をザワザワと冬芽の枝をカタカタと鳴らしていきます。
日だまりに、あざやかに赤いサザンカの花も、小さくふるえてます。
小寒(1月5日)から立春(2月4日)にかけては、1年でもっとも風が冷たい季節。
でも、山に入るのが少しおそくなった太陽に、のびた日暮れに、春の足音もわずかに感じられます。
♪きれいな月だよ出ておいでよ 今夜も二人で歩かないか♪
明日1月14日は、満月です。ウルフ・ムーン。
人少なく、灯り少ない四万十川の川原は、月を見るにもよいところ。
焚き火にあたり、お酒でも飲みながら、凍夜のまあるい月をのんびりながめてみては?
ごろごろ石の川原では、コットを使うとカイテキですよ。
「新年最初の満月の光りを、沈下橋で浴びると、1年の願いごとが叶う」とこのあたりでは言われます。
ウソです。これは今、僕がかってに思いつきました。
でも、—緑のなかを青くながれる昼間の川とは、ちがう表情を見せる —
神秘的なムーンリバーは、あなたの運気を、きっとグッと高めてくれますよ。ぜひ。
そんな、ムーンリバーをカヌーでゆくのもまたオツなもの、です。
「秋のムーンリバーで」
秋の満月の夜。月明りながれる川をカヌー(カナディアン)で下る。
ムーンライトマジック。月光の川は、ほの白い光りのなかで、蒼く幻想的な姿をみせている。
聞こえるのは、風、水の音、鳥の声。感じるのは、野生の息吹。
神秘的な夜の自然に、ノーテンキな乱入者は、畏怖の念をだく。
♪Moon river, wider than a mile♪
などと口ずさみながら下れば、月影の小さな瀬でバランスをくずして、おっとっと・・・。
アブナイ、アブナイ。暗い水の世界に、ひきずりこまれるのはゴメンだ、ぜよ。
淡い月灯りが照らす川原に上陸し、小さな火をおこす。
アルミフォイルに包み焼いた肉、チーズ、まあるい月を肴に、ウイスキーを飲む。
コットに寝袋をひろげ、もぐりこむ。そして、月の下で眠りにつきながらおもう。
水面から見た今宵の月は、ちょっとレアな体験として、記憶の夜にも昇るのだろう、と。
「あなたは、ごきげんよろしいほで、けっこです。1月14日(火)。
おつきみかぬーしますから、おいでんなさい。とびどぐもたないでくなさい」 さのねこ 拝
画像は、5月の月。
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