あるBOX(改)

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レコード・コレクターズ 1989年7月号 特集 ザ・フー

2002年01月03日 | 英国ロック
レコード・コレクターズ 1989年7月号 特集 ザ・フー

特集 ザ・フー

よく読んだ。実に良く読んだ。
表紙もイイ。



書き手は
赤岩和美さん
大鷹俊一さん
斉藤節雄さん
塚田千春さん
米持孝秋さん
などなど・・・・・

その中で印象深いのが
斉藤節雄さんの
「リフ&コード・プレイの名ギタリスト、タウンゼンド」

“ギターソロの得手不得手にかかわらず、
 結局ギターで参加しつつ良い音楽を作っている
 ギタリストは、やはり広い意味で名ギタリスト
 なのである。つまり、ザ・フーの音楽が素晴らしいと
 感じられるリスナーは、ピートが名ギタリストと
 思っていい”

なんという明言!

速弾きや流麗なソロで注目と人気を集めた後発のギタリストに比較され、
不当な扱いを受ける事も多かったピート・タウンゼンドだが
背の高さを利した「全身で弾く」スケール感あふれる奏法はカッコよさに
溢れているし

コードだけでソロをこなすかのような、「スパークス」や
スケール豊かなリフで聞かせる「ババ・オライリィ」や「無法の世界」が
素晴らしい・・・と感じる私には
ピート・タウンゼンドは紛れもなく名ギタリストなのでした。

ではベリスタインは無能なのか?

2002年01月03日 | ボクシング
否!
・・・なのは皆様ご承知。
無能じゃチャンピオンメーカーにはなれない。
彼が育てた王者たちの戦いが、オリバレスやサラテやピントール達よりは
胸に響かない・驚愕できないというだけで、サラゴサの粘り・変則技巧は
立派なモノだとは理解できています。

個人的にサラテのアップテンポで密度の高い攻めは、
現在のスピードアップ化にも対応できると思うが、やはりクーヨ&ルペの
ボクシングは現代では苦しい気がする。

象徴としては、クエバスvsハーンズ、アルゲリョvsプライアー。
R・メイウェザーの右ストレートで倒されまくったレネ&その他。

ベリスタインを始めとした現代メキシコの指導者も、そう言った中で
米国スピードスター達に対抗するため努力したのだから、その成果は称えたいのだが。

そのスピード差を補う為のポジショニングだか空間設定だかの技術論は、
ド素人の私が出来る物では無いです。

が、最近囁かれる“メキシカンのブロッキング技術の低下”は、
「攻める事に伴う危険の回避」が必要無くなった要因もあると思うのです。
ブロック堅くして攻めるより、打たれない事に専念せよ・・・と。

おおよそ私のイメージするメキシカンと懸け離れたパンチド・ボハド。
今はスピーディなパンチ&ボディワークで無敵の快進撃を続けている。

私好みのアギーレも、最軽量級ゆえの強敵不足でニュースタイル未導入な
だけかも知れない
(そう言う意味ではモンティエルとの新旧スタイル対決なんてのも面白いですね)。

彼等の今後は神のみぞ知る。
ボハドあたりはバレラ初黒星のパターンもあり得るかも。

パンチの重さこそ物足りなかったものの、堅固なブロッキングと執拗な連打で
帝政を築いたJ・C・チャベスは融合型の傑作か。

そのチャベスの影響を色濃く受けたホセ・ルイス・カスティーヨが、現代
スピードスターの象徴たるF・メイウェザーの挑戦を受けると言う。

言うまでも無く私は愛着あるメキシカンの勝利を願っている。