以前通ってた耳鼻咽喉科の医師
後ろのカレンダーに「学会」「発表」とか
書き込んでる先生で
その筋じゃ結構エライ人なのかな・・・て感じだったが
春先の花粉症などで良く診もらってて
「うがいは声出しながらやってね~」
「そして、エとアの間で伸ばして~」
「声をどんどん高くしていって~」
「はい、のどから鼻の奥にうがい液が届くでしょ~」
――などと
うがいの仕方から教わったし
「はい、見せて~」なんて
何度も私のノドや鼻の穴を覗き込んで貰ったのだが
そのたびに接近する先生の顔、そして鼻
その鼻の穴からは
「ボ―――ン」と言うか
「モッサ~」と言うか
それくらい立派に鼻毛の束が飛び出ていた。
ジャングルの様だった。
「鼻毛は、鼻腔、さらには呼吸器を守るという重要な役割を担っているのだ」
「鼻毛だって立派に身体の一部だ」
「人間の身体に無駄なモノなんて無いのだ」
――と言わんばかりの伸ばしっぷり。
なんて自信に溢れた鼻毛だ。
神々しいばかりの質量・・・。
人間、自信と確信があったら
こうも強くなれるのか。
「エチケット」なんてケチなモノに流されて
チマチマ鼻毛を切ってる俺って、なんて小っちゃな奴なんだろう・・・。
「このメーカーってドイツのマイスターなんだ」・・・なんて言いながら専用の鼻毛切りを使うオレ
たまに切り損ねて「ナイロン糸」のような白髪鼻毛を1本はみ出されるのが精一杯なオレ・・・。
――――耳鼻科の医師になりたい。
心の鼻医者に・・・・。
後ろのカレンダーに「学会」「発表」とか
書き込んでる先生で
その筋じゃ結構エライ人なのかな・・・て感じだったが
春先の花粉症などで良く診もらってて
「うがいは声出しながらやってね~」
「そして、エとアの間で伸ばして~」
「声をどんどん高くしていって~」
「はい、のどから鼻の奥にうがい液が届くでしょ~」
――などと
うがいの仕方から教わったし
「はい、見せて~」なんて
何度も私のノドや鼻の穴を覗き込んで貰ったのだが
そのたびに接近する先生の顔、そして鼻
その鼻の穴からは
「ボ―――ン」と言うか
「モッサ~」と言うか
それくらい立派に鼻毛の束が飛び出ていた。
ジャングルの様だった。
「鼻毛は、鼻腔、さらには呼吸器を守るという重要な役割を担っているのだ」
「鼻毛だって立派に身体の一部だ」
「人間の身体に無駄なモノなんて無いのだ」
――と言わんばかりの伸ばしっぷり。
なんて自信に溢れた鼻毛だ。
神々しいばかりの質量・・・。
人間、自信と確信があったら
こうも強くなれるのか。
「エチケット」なんてケチなモノに流されて
チマチマ鼻毛を切ってる俺って、なんて小っちゃな奴なんだろう・・・。
「このメーカーってドイツのマイスターなんだ」・・・なんて言いながら専用の鼻毛切りを使うオレ
たまに切り損ねて「ナイロン糸」のような白髪鼻毛を1本はみ出されるのが精一杯なオレ・・・。
――――耳鼻科の医師になりたい。
心の鼻医者に・・・・。