あるBOX(改)

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VDGGライヴの余韻

2012年08月24日 | ライヴ
昨日、クラブチッタで見た、▽an der Graaf Generator Live。

12曲のうち、70年代のアルバムからは4曲を演奏。

予習不足の私にとっては大半が未聴曲な公演だったが
それでも、充分過ぎる程な満足感があった。

オリジナルメンバーのデヴィッド・ジャクソン(sax)が抜け
音の厚みが心配されたが、そんなのは杞憂だった。

3人編成となったVDGGは、個々の音を増幅させていた。

ハミルはエレクトリック・ピアノを叩き、またはエレクトリック・ギターのヘヴィなコードを鳴らし、
エバンスのドラムは手数と重さを増し、バントンのオルガンはヴォリュームUP。



「ジャクソンのサキソフォンなしでVDGGと言って良いのか?」と思っていた私を愕然とさせた。
※確かに曲によっては「ここでサックスが入れば・・・」と思わされた部分もあったが

バントンのオルガンが強化されるのは、教会オルガン的なサウンドやノイズ的アグレッシヴさも増幅されるって事で。
それはそれで音の厚みが増して凄い事になってるのでした。

還暦過ぎたバンドと思えないパワフルな演奏が展開されたのだ。
驚異的なライヴだった。
「身体、大丈夫ですか?無理しないでください」と言いたくなる程だった。

特にハミルさんは往年のスリムな体型そのままの痩せた白髪男性なので、
体力的にも心配だったのだが、「そんなの気にしたらアーティスト失格」「気が付いたら120%でパフォーマンスしてた」と言わんばかりのステージをコナしていましたよ。

ただ、曲によってハミルさんが歌詞というか譜面というか、そういう物を見ていた・・・のは、
年齢的にも仕方なしか?
新曲の歌詞を完璧に憶えるのは難しいのか?

その辺は少し寂しかったが、ソフト・シープで来た時のアラン・ホールズワースも同様だったから仕方ないか?
※しかもアランさんは老眼鏡らしき物をかけてたもんなぁ・・・

~とはいえ
「チャイルドライク・フェイス…」は、70年代スタジオ・アルバムのヴァージョンよりパワフルにしてドラマチックで、恐ろしいほどだったし。
※私は感動して泣いてました・・・

アンコールの「スティル・ライフ」も、ハミルさんの歌い回しは細かいニュアンスの表現力が増していたし、とんでもない演奏が聴けた事は事実。

客席もほぼ埋まってたし、素晴らしい盛り上がりを見せてたし、その辺も含めて大満足でした。

まぁ、ハミルさん来日ではファンとの交流が毎回あるらしいが
今回はライブ後のサイン会は無し。
ガッカリした人もいるだろうが、開演前にグッズ購入者にはサインが当たる抽選券が配布されてた。

終演後に当選者が貼り出されてたが、私は残念ながらハズレ。

書籍コーナーとCD売り場には人が並んでたから、それなりの売り上げがあったんじゃないかな。

CD紹介してる人が、VDGG再新作「オルト」を「ヴォーカルなし、演奏のみのアバンギャルドな内容です」と紹介しているのが偉かった。

一日のオフを挟み、VDGGは日比谷野音でのプログレフェスに参加。



割り当て時間は制限あるだろうが、どんな曲を演奏してくれんだろうか?

ホントに、チッタの演奏曲以外の物もあるんじゃないか・・・と
当日券での参戦を本気で考える私なのでした。