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金メダリスト村田、選手活動休止を表明

2012年08月28日 | ボクシング
ロンドン五輪ボクシングのミドル級で金メダルを獲得した村田諒太選手(26才/東洋大職)には帰国後も話題が尽きなかったが、どうやら本人は活動休止を選択したようだ。

各メディアは「現役引退」と報じているが、村田選手自身は五輪後の劇的な環境変化などに対する戸惑いもあるだろう。

注目され、50万人集まったパレードでも大きな声援を浴び、協栄ジムの「契約金1億円」プロ入り勧誘も話題になった。

そんな中、8月26日には和歌山県立体育館で行われた国体予選の近畿ブロック大会に出場し、ミドル級決勝戦で2回56秒RSC(レフェリーストップコンテスト)勝ちを収めた。

試合後「ボクシングはこれで一区切りにしたい」と明かし、プロ転向は完全否定。
指導者として第二の人生を歩む事を表明したそうな。

最終決定は「あくまでも周囲と相談してから」としながら、自身も良き指導者・教育者との出会いで人生が開けた部分があるゆえ、同様の存在になるべく道を求める模様。



まぁ、パワーもあるし体力的にも海外選手に劣らない村田選手だけに
プロのジムが獲得に動くのも分かる。
金メダリストを誘わずして何が協栄ジムだ・・・て気もする。
※金平桂一郎会長の「1億円」もパフォーマンスとしても流石ですよ。

他のジムも名乗りを上げてたし、それはそれで当然だと思います。

ただ、村田選手が本当に「プロ向きか」というと私は微妙に違うんじゃないかって気がする。

だって、五輪決勝で3Rの序盤にプラジル選手がやってきた「タッチ・アンド・ラン」「タッチ・アンド・クリンチ」で逆にポイント貰えるのが最近のプロボクシングだもんね。
むしろアマの方が「見せ掛け」のペース把握を認めない厳しさを感じた。

プロでは人気選手があれやったら完全に「ペース支配」と見做し、村田選手は海外選手と戦ったとき「前に出て手は出してるけど有効打は無い」とポイント的に冷遇されるだろう。

村田選手は既に指導者になるために「海外留学したい」と日本アマチュアボクシング連盟の山根明会長に明かしてるそうで

留学先ではスポーツ科学、スポーツマネジメントなどの専攻を希望。
パレードでも同乗した室伏広治選手に教えを請うなど、気持ちはそちらに動いているようだ。

プロ入りせずとも金メダルの価値は変わらないし、彼の快挙は語り継がれるだろう。

プロサイドにも「村田選手の意思でプロ入りしないのなら、それで良いのでは?」という意見を持った関係者もおいでだ。

実際オリンピック後もメディア出演や国体出場で休養など殆どなかったであろう村田選手
アマボクシングの振興に「現役選手として最後の奉公」した感もある。

いまは、ゆっくり休んでください・・・という感じですね。